中野好夫のレビュー一覧
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これはなかなかに面白かったですねぇ…古い作品だのに色褪せていないというか、現代人にも通じる精神世界?を描いているように思いました…。
作者もなんだか波乱万丈な人生を送られたようで…それは解説に書いてあるのですけれどもまあ、孤独な人生だったっぽいですねぇ…晩年にはすっかりアル中になってしまったようで…昔もこんな人が居たんですねぇ…という感じですかな。
ヽ(・ω・)/ズコー
ウィリアムウィルソン?とかいう短編が面白かったですかねぇ…単なるミステリではなく、人間の暗部やら深部やらに迫っている感じが良かったです。
ヽ(・ω・)/ズコー
他にも作品があるのなら読んでみたくなりましたねぇ…後 -
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ネタバレ不思議な少年サタンくんに例によって「知った風な口を!」と思いながら読んだのだが、これはキリスト教圏ならではの発言なのかもしれないと感じた。
ゾウがアリを気にするだろうか?みたいなセリフは、米粒の一粒一粒にも神が宿るという日本的考え方では共感しづらい。『気にすることもありえる』と考えてしまう。
また何でも見透かし何でもすぐ分かる少年が、少なくとも主人公の悩みが分からないことが理解できない。悪意という概念はないとのことだが、むしろどうなるか分かっててやってるので結果論でいえばそれは悪意と言えませんかね。
「何でもカテゴライズしようとする。人間の悪い癖だね」とでも言いそうだが、まさにその言い方 -
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トム・ソーヤの冒険等でお馴染みの作者が、人間の自由意志を否定し人間とは外的要因によってのみ動く機械的なものだと説いたもの。老人(=マークトゥエイン)と青年の対話形式で話は進む。岩波文庫の赤かぁ・・・と敬遠することなかれ。そこまで分厚くないし、和訳ものにありがちな難しい言葉もないのですらすら読めると思われる。
人間と動物も複雑さは違いこそすれ、もとのメカニズムとしては同じだと老人が説いた時の青年の怒りの反応には「?」と思った。しかしキリスト教では人間は他の動物より高等なものとして位置付けていると思えば、青年の反応はもっともかもしれない。キリスト教のその辺りがわからないと青年の怒りだとか老人の嘆き -
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「千夜一夜物語」なんて素敵な題名だろう、夢、想像が膨らむような。
シンドバッドの冒険、アラジンと魔法のランプ、アリババと盗賊、また海中人、翼の生えた蛇等今のファンタジーの元になっている話が詰まった本。著者は1人ではなく、アラビアの方で言い伝えられた話をまとめた物だという。
有名な話なのに(アリババは小学校で劇もやったのに(盗賊役))話全然知らなかったな。でもなんだか、今読むと、すごいと言うよりずっこけてしまう話だったりする。ディズニーの アラジンと魔法のランプはどんな話になっているのか興味がわく。
小学生用で簡単に読めるし、知らなくて有名な話を手軽に読むには良い。他の物語も読んでみよう! -
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【人間は自分をまず第一に考えてる】
人間の他人に対する善意な行為も含め、すべては自分を満たすために行われている。つまり、人間は誰もが自分中心で生きているのだと、かなりペシミスティックに「人間」というものを捉えているのがマーク・トウェインという人物である。
しかし、この考え方には私は大いに賛成であり、そうだと思う。
「まず君の理想をより高く、さらにより高くするように務めることだな。そしてその行き着くところは、みずからを満足させると同時に、隣人たちや、ひろく社会にも善をなすといった行為、そうした行為の中に君自身まず最大の喜びを見出すという境地を志すことさ。」
という彼の言葉は、「自分中心でい -
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べネチアを舞台にした、友情と恋愛、そして知恵の物語である。悪役を痛快に懲らしめる展開に加え、物語の終わり方も爽やかであり、素直に楽しめる物語であった。当時のベネチアの時代背景や、ユダヤ人とキリスト教徒の考え方の違いなどを、前提知識としてよく理解していると、さらに楽しめると感じた。また、「マクベス」同様英語で鑑賞しないと、本当のシェイクスピア作品の良さは味わえないと感じた。英語のリズム感や韻などを、翻訳されたものでは味わうことができないからだ。シェイクスピア作品については英語表現が見所の1つで、みんなが手本にしたくなるほど美しく綺麗な英語を用いているそうだ。そうした良さを味わうためにも是非英語で
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ネタバレ授業のいわゆる課題図書だったため、題名しか知らなかった今作を初めて読んだ
半期、授業を通して、普段自分が読書をする時にはしないレベルで、それぞれの登場人物、台詞、文字に現れている物とその裏といろんなことに関して考えさせられ、学んだと思う
こんなに文学を細かく読み解いたのは初めてだと思う まぁ日本語訳を読んだからこそ可能だったんだろうけど
普段の、英語を日本語に訳して、レポートの為に自分なりに分析するのとは全然違った
内容は当然初めて知ったわけで、こんな話だったのか、と普通に物語は楽しめた
でも同時に、シェイクスピアの表現のせいか、訳し方のせいか、若干取っ付きにくいというか、表現と仲良くなれ -
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コンラッド自身の経験が元になった小説ということで、
当事者目線から19世紀の奴隷貿易やその舞台となったアフリカが描かれた小説というのは歴史的に見ても貴重な作品。
原文が出版されたのはなんと1899年!まじか!
そんな作品を21世紀に読めるなんて単純にすごい!
「闇」とはひとつに「未開の暗黒大陸」=アフリカを象徴しており、誰も知り得ない暗黒大陸の奥=アフリカの実態を描いていると思いました。
もう一つ「闇」とは、そんなアフリカに住んでいる人間がどんどん孤独や寂寥に蝕まれて人間性が失われている様子を描いているのかなと思ったり。
誰か解説してくれー -
Posted by ブクログ
何が凄いって、訳語が古過ぎて(30年代初版)笑える。1600年代に充てた日本語訳が、江戸っ子のべらんめえ調、東北弁、名古屋弁?父っつぁん。
こういうのって、当時で言うプロパガンダだったのかな。ユダヤ人批判の描写が物凄い。ただ、確かに当時のユダヤ人に貸金業が多かったことは確かだが...
『ユダヤ人とダイヤモンド』を思い出した。
これを読むと、正に現代の尖閣諸島問題を彷彿させるね。国際司法裁判所で争うか、という。
司法の在り方、意義。
もはや、正義とは何かという根本からの疑念。正義というよりは、正しさ、正統性か。
劇だけども、こうして書に起こすと読みやすいね、シェイクスピア。
発端、発展、解 -
Posted by ブクログ
ネタバレ難解だった・・・。そもそもおれの読解力が稚拙なんだけど、テーマが抽象的なうえ翻訳のむずかしさも手伝って、ぜんぜんわからんかったです。
再読しなくちゃいけないとおもうけれど、とりあえず、今回の読書では「孤独」の重さを感じた。
自然、自然であること(おのずからしかるべく)は、少なくとも現代社会をいきる人にとっては、とてつもなく「孤独なもの=不明なもの、闇」であって、その闇は未開の自然の象徴であるアフリカの奥地だけでなく、ひとのなかにもある。
ホルクハイマー=アドルノらがいう「理性による同一化作用」と親和性がある気がしたんだが、そうすると、人は孤独=闇をもとめているということでもあるのかね。
や