あらすじ
ゆたかな空想に色どられたお話の宝庫『千一夜物語』。長短あわせて264編もあるふしぎな話、こわい話、おもしろい話の中から、とりわけ名高い16編を選びました。上巻には「船乗りシンドバットの航海」「アラジンの魔法のランプ」など、下巻には「アリ・ババと40人の盗賊」「魔法の馬」などを収めました。[解説 西江雅之]
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一番おもしろかったのは、「アリババと盗賊」だった。前に絵本で読んだことがあるけど、忘れちゃってた。賢い家臣が、主君のアリババを何度も救うのがかっこいい。
ほかのお話でも、主君より家臣が賢くてかっこいいというのが結構あると思うんだけど、ぼくはそういうお話が好き(上杉謙信以外)。最終的に(主君が死んだ後も)、みんなが幸せになるお話が多い気がする。
絵は、昔風なんだけど、迫力があってわりとこわい。キラキラの絵より、昔っぽい感じが伝わってきていい。(小6)
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下巻に収録されているお話は「アリ・ババと40人の盗賊」と「漁師と魔物」以外は多分初読みの物語ばかりのような気がするんだけど、物語のプロット的には同じような物語を西洋もので読んだことがあるような気がしたり、「シナの女王」のシナはおよそシナ(中国)的じゃなかったりして、こちらも結構楽しめました。 個人的には「初読み」の感動も手伝ってか、結構好きだなぁ、この下巻。 物語としての完成度は結構高い! そんな印象です。 でね、この物語が成立した時代のペルシアでは、インドぐらいまではそこそこの精度の情報があったような雰囲気ですね~。 で、「インドから向こうはみ~んなシナ」っていう感覚だったんじゃないかなと思われる記述が結構多いのも東洋人にとっては楽しいところだと思います。 「シナ」 ≒ 「正体不明の遠い異国」 ≒ 「ろまんちっく~ 」っていう感じがそこはかとな~く漂っています。
(全文はブログにて)
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全体的に、幸せな結婚してハッピーエンドが多い印象だった。
・ヘビの妖精と二ひきの黒犬
姉2人が中々困った人たち
・シナの王女
1番好きな話かも。似たもの同士の王子と王女が結ばれる
・魔法の馬
皇帝(サルタン)に王子が「まず相手の気持ちを聞いてみることだな」と言うのが痛快! 強引な人が多くてw
・ものいう鳥
兄2人が結構失敗する。モーセも城から流された子だったような
・アリ・ババと四十人の盗賊
モルジアーナが有能すぎる! 四十人の盗賊はあっさり片付けられた。
・漁師と魔物
漁師と魔物のやりとりで笑った。途中から漁師差し置いて哀れな王たちが主人公になるとは
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あとがき、引用。
アラビアンナイト…千夜一夜物語
シャフラザートという名のお姫様が、世の中の女達に恨みを持つ
シャフリヤール王に死刑を宣告されます。
刑罰を逃れるために、毎夜、毎夜お姫様は王様に
面白い話しを聞かせ続けます。
千一夜も続いたとされる、その長い長い物語の中には
異なる多数の物語がつぎつぎに繋がって収まっています。
その物語の中の一部分が、このアラビアンナイト(上)、(下)
にまとめられているみたい。
一話一話、改編されてるやろうかもしれんし、
短編なんやけどそれぞれ味があって面白い。
(下)も怠れてくるかな?!と思いきや
シナの王女とかアリババと40人の盗賊、ものいう鳥
とか夢見心地なファンタジーだけど
どこか今の現実とかけ離れた面白い所のいるような
錯覚がするほど面白い作品です。自分的には好印象。
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なんとも滑稽で面白かった。
有名な「アラジンと魔法のランプ」や「アリババと41人の盗賊」は原本にはなく、後から付け足されたというのは驚き。
お姫様が、処刑されるのをなんとか延期するために、王様に語った話といういきさつが、また面白いね。
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下巻は知らない話が多い。知っていたのは「アリ・ババと40人の盗賊」だけ。巻末解説によれば、上巻の「シンドバッド」と下巻の「アリ・ババ」という有名な2つの物語は原本にはなかったそうだ。
「ヘビの妖精と2ひきの黒犬」
拝火教(マギ)の町。バグダッドの教主(カリフ)。
「シナの王女」
恋煩いの故に配下をボコボコに殴る王子と王女、王女の恋煩いを治せない占い師を100人以上も殺す王。最後は王子と王女が結婚し、ハッピーエンドということになっているが、今の感覚で読むと王族の身勝手さという印象が強い。
「魔法の馬」
ペルシア、ベンガル、カシミールの王族が絡む結婚の話。
「ものいう鳥」
ペルシアの皇帝と3人の子どもの話。
「アリ・ババと40人の盗賊」
ペルシアの話。アリ・ババとカシムの兄弟は、音の響き的にもアベルとカインっぽい。カシムがアリ・ババの話を聞いて妬んで自分も宝を取りに行きひどい目に遭うという展開は、おむすびころりんなどの日本の昔話にも通じる。カシムの四つ裂き死体を縫い付けたのはイスラムの土葬のため?盗賊の頭がアリ・ババを殺そうとしているため塩を食べないというのはどういうことかよく分からなかった。賢い女奴隷モルジアーナ。娘がの保育園の発表会でこの話の劇をやったのが懐かしい。
「漁師と魔物」
ソロモン王に封印された魔物の話。
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「千夜一夜物語」なんて素敵な題名だろう、夢、想像が膨らむような。
シンドバッドの冒険、アラジンと魔法のランプ、アリババと盗賊、また海中人、翼の生えた蛇等今のファンタジーの元になっている話が詰まった本。著者は1人ではなく、アラビアの方で言い伝えられた話をまとめた物だという。
有名な話なのに(アリババは小学校で劇もやったのに(盗賊役))話全然知らなかったな。でもなんだか、今読むと、すごいと言うよりずっこけてしまう話だったりする。ディズニーの アラジンと魔法のランプはどんな話になっているのか興味がわく。
小学生用で簡単に読めるし、知らなくて有名な話を手軽に読むには良い。他の物語も読んでみよう!
正規版の一読をおすすめします
頭から改変されているのは
子供さん向けだからやむ得ないかもしれないけど、
これで満足しないで、正規版の、一読をおすすめしときます。
娯楽のお手本が一通り出てくるイメージです。
食って、やって、追いかけっこして、お宝ザクザク
みたいな感じです。
正直、食べるところは文化の違いを感じますが、
実際に食べるわけでなし、そのへん含めて楽しめば良いと思います。
まあ、お好みで。