原武史のレビュー一覧
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三浦しをんの新作ってことで借りる。対談相手の方は初めて知ったけど。皇室のことって興味なかったから初めて知ることが多かったけど、なかなか面白かった。昭和と平成で違うとか、天皇夫婦が訪問しないとこがあるとか、女系がなぜダメなのかとか。あの震災の時、精神の人の見張り番に立たされたことを私は忘れない。これも...続きを読むPosted by ブクログ
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原武史先生の自由なオタクぶりに感心した。同時に、専門家の話をきちんと受け止めつつ、自分の感覚や意見でしっかり渡り合うしをんちゃんって、なんてステキなんだろうと、あらためてファンになった。
天皇について語ることって、週刊誌的興味以上のことはかなりデリケートだ。そこに果敢に踏み込んでいく対談なのだが、...続きを読むPosted by ブクログ -
原武史 「 昭和天皇実録 を読む 」
昭和天皇実録のポイント、読み方、背景がわかる本。皇太后との関係、キリスト教改宗など 驚きの内容だった
昭和天皇実録をどう読むか
*天皇に戦争責任はない→天皇は退位を考えたことがない というスタンス
*祭祀に注目→アマテラスと国民の間にいる天皇
*宗教、家族...続きを読むPosted by ブクログ -
『松本清張「隠蔽と暴露」の作家』からの『松本清張の「遺言」』。本屋さんの文庫コーナーでたまたま見つけて。文春新書で読んだことあったけど、文庫だったっけ?と、よくよく見たら新書の時の「神々の乱心」だけじゃなくて文藝春秋で掲載された「昭和史発掘」についても一緒になっていてお得!今年3月に放送されたEテレ...続きを読むPosted by ブクログ
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どうして日本人は保守もリベラルもいつのまにか権威主義、異質なものの排除という方向に向かいやすいのか… 戦後史における政治の時代と団地文化を関係付けた論考はとても面白かった。
その一方で筆者も自分で書いてはいるが、「学者が自らの体験をもって語った」という構造上、そこには小さくない歪み、思い込みが織り...続きを読むPosted by ブクログ -
私は著者よりもいくつか年下になるのだが、1970年代が小学生時代
だったのは一緒だ。クラスに班分けもあったし、卒業式では卒業生に
よる「呼びかけ」もあった。しかし、著者が経験したような集団主義
教育ではなかったと思う。
それは居住環境の違いなのかもしれない。住宅不足解消の為にと
東京郊外...続きを読むPosted by ブクログ -
「私は この小説を書くときに、読んでくださる人が小学六年生までの漢字を読む力があれば読んでもらえるものと思ってこの作品を書き始めました」
と「氷点」を書いた三浦綾子さんがいってらっしゃいました。
この本の中で出張授業をされる先生たちは
もちろん、その道のプロフェッショナルの方たちです
そして、聴い...続きを読むPosted by ブクログ -
東京都東久留米市に存在する滝山団地。高度経済成長のさなかの典型的なベッドタウンとして開発された郊外団地の一つであるこの地において、1974年にある教育改革が行われようとしていた。
社会学者の原武史が自らが体験したその教育改革を「滝山コミューン」と名付け、いったいそこで何が行われようとしていたのかを...続きを読むPosted by ブクログ -
長大な「昭和天皇実録」を読む際のポイントがわかりやすくまとめられており、面白かった。とくに「神」ー天皇ー臣民の関係、天皇の宗教観、家族関係と実母との確執などが興味深い。ほかにも昭和天皇の政治への積極的関与のあり方など論点は尽きないが、この新書だけでもかなりのことがわかる。Posted by ブクログ
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興味深く読めた一冊。
「神ー天皇ー国民」の図式を上手に説明している。それにしても太平洋戦争末期、天皇が一撃講和論に執着していたのにはちょっと驚いた。東京裁判を受け入れることでサンフランシスコ講和条約が成立したことを理解し、靖国に対する態度を明確にしていた人なのに。やっぱり国よりも天皇家が大切だったの...続きを読むPosted by ブクログ -
政治と宗教に関する「比較政治学」の講義録だが、特に靖国神社の話はよくまとまっている.若い学生に親切に教えている姿勢が良い.団塊世代としては当たり前に知っていることも、若い世代にはピンと来ないものが多い.このような講義でそのギャップが埋まると良い.Posted by ブクログ
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明治学院大学での講義録。なかなか面白い本でした。江戸以降、政府の方針でいかに日本の宗教が歪曲されてきたのかが、よくわかります。日本の政治というのは、西欧の考え方とはちょっと違うので、グローバルな政治駆け引きは苦手なんでしょうね。地方行政についての内容は勉強になります。Posted by ブクログ