原武史のレビュー一覧
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明治時代における国家神道の形成の裏で、出雲国造の千家尊福がオホクニヌシを中軸に据える神学をたずさえて戦いをいどみ敗れた経緯と、彼の思想の背景にあった復古神道における幽界にまつわる解釈の歴史をたどった本です。
『日本書紀』の一書第二には、オホクニヌシが国譲りを承諾し、「顕事」をニニギに託すとともに、もうひとつの世界である「幽事」の支配を引き受けることになったとしるされています。このことに注目し、アマテラスを中心とする神道理論に対抗する言説を構築したのが、平田篤胤でした。本居宣長の没後の門人を名乗った篤胤は、死後の霊魂が黄泉国に赴くとする宣長の考えに反対し、われわれの死後のありかたについて独自の -
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20世紀の総力戦に取材した小説を多く発表してきた小説家と、近代天皇制とメディアとのかかわりを粘り強く追いかけて来た政治学者との対談本。新書という媒体的な制約もあって、基本的な知識の確認に多くのページが費やされているが、大正天皇の振る舞いを「大正流」として取り出したり、徳川時代の身分差をめぐる人々の身ぶりと近代天皇制のそれとの連続性を問題化したりと、興味深い論点も提示されている。原武史が、近代天皇制を研究していて最も分からないのは、「なぜ民衆が天皇制を支持し続けたか」「いったい誰が宮中の儀礼を設計したのか」が分からないことだ、とコメントしていたことも印象に残った。原が構造的な女性差別性を提起す
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筆者個人の体験に根ざした半自伝的な一冊。
1970年代、都内の小学校で試みられた「自由で民主的」な教育。
それは個人の自由よりも集団行動を優先させた極端な民主化の姿でもあった。
集団行動に馴染まない筆者を追い詰めていく場の空気感が怖しい。
原センセよりは少しあとの世代ですが、やはり同じような雰囲気が、当時の公立小中学校にはあって、異常なまでに児童、生徒による「自治」が推奨されてたんですよ。生徒総会とか、生徒会選挙の熱狂が凄かった。
ただそれも、一部の先生方による強いられた「自治」だったのだなと、いまとなっては思う。
係を選ぶときに立候補させ「ダメな方」を落選させる消去法選挙。ベルが -