原武史のレビュー一覧

  • 滝山コミューン一九七四

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    とても近い場所、近い時代の、
    小学生だったこともあり、
    大変興味深く読みました...。
    勿論、
    ここまでのことはありませんでしたが...。

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    2013年01月22日
  • 鉄道ひとつばなし2

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    2作目になっても話題が尽きない。単なる鉄道趣味者でない作者の興味の広さがわかる。第三章、日本の鉄道全線シンポジウムは笑える。日本の駅100選にJR武豊線、半田駅が選ばれていたのが嬉しい。

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    2013年01月20日
  • 震災と鉄道

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    「震災」と「鉄道」では,後者の方に重きがある内容です.ただ,鉄道事業の現状を通して,震災後の鉄道事業をどう復興するべきかを論じています.

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    2012年11月07日
  • 滝山コミューン一九七四

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    自分かと思うくらいに似たような体験が綴られていて一気に読んでしまった。
    著者は団地という特殊性をコミューン形成に結びつけていたようだが、
    実際には全生研の影響を受けた教師が牛耳る学校はどこも同じような状況があったのではないかと思う。

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    2012年07月22日
  • 震災と鉄道

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    昨年の震災時で、被害を受けた鉄道のその後の復旧を大企業「JR東日本」と中小企業「三陸鉄道」の視点から論じつつ、日本の鉄道神話の幻想を指摘した点は成るほどと感じました。

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    2012年06月07日
  • 滝山コミューン一九七四

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    てっきりJ.G.バラードの『ハイ-ライズ』みたいな小説かと思ったられっきとしたルポルタージュだった。まだ序盤だけどかなりおもしろい。殊に自分は西武池袋沿線でこの本の舞台となっているひばりヶ丘もまったく無縁な土地ということもないので、興味深く読んでいる。

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    2012年06月02日
  • 震災と鉄道

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    JR東日本批判本
    著者の思い・思想によるところが大きい
    ひとつの考え方ではある
    整備新幹線、地方線

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    2012年06月01日
  • 滝山コミューン一九七四

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    動員された専業主婦って怖いなあ…

    郊外論として、ともておもしろく読める。
    作者の鉄道愛も端々で感じる。本文の流れではいらないけどw。

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    2012年03月24日
  • 滝山コミューン一九七四

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    著者の2年年長で、同じ東久留米市(当時は北多摩郡久留米町)の小学校に入学した者として興味深く読んだ。とはいえ、当時、新興の滝山団地ではなく旧市街であったが。その微妙な場所と年次の差か、あるいは学校や担当教員の考えの違いか、はたまた3年生終了時に転校したために、まだ理解できていなかったのか、はわからないが、著書にあるような日教組の「洗脳」なかったように思う。
    それにしても著者の記憶の良さと子供ながらの観察眼には感服する。
    この時代までの公立学校に侵入してきある種の思想とそうした思想から正反対にある中学受験という行為が縦横の糸となって時代を活写している。

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    2012年01月01日
  • 滝山コミューン一九七四

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    70年代はじめにある団地と小学校で発生した民主的な教育運動。児童側の当事者として体験した著者が、当時の記憶を掘り起こしながら社会情勢とともに振り返ってゆく。
    著者はこれに滝山コミューンと名付けるが、コミューンというほど確固たる共同体が作られたわけでも集団的な運動が展開されたわけでもない。ひとりの教師の積極的な働きかけがあったほかは、時代の空気としか言いようのない漠然とした流れによるものにみえる。しかし、その漠然とした流れこそ、当時の状況をよく表しているように思う。

    だからこそ、著者も、ただ滝山コミューンを追うだけでなく、それに軌を同じくする様々な要素を併置していく。それは、革新政党の躍進で

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    2011年12月27日
  • 震災と鉄道

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    ネタバレ

     2011.3.11の東日本大震災による鉄道被害とその後の復興についての苛立ちを綴った、言わばJR東日本・JR東海への批判の本である。
     特に、震災前からJRは国鉄時代の地方の赤字を抱えたローカル線を次々と廃線し、または第三セクターに売却して国鉄時代の鉄道ネットワーク網から寸断させてきた。そして、地方在来線の運行本数を減らして地域の足を奪ったあげくに、新幹線を通して言わば「地点から地点へ移動するための手段」を通して、日本が特有に抱えてきた、鉄道が有する公共性・コミュニティ機能を次々と壊滅に至らしめたと、痛烈に批判する。その批判の手は現在計画が進められているリニア新幹線にも及ぶ。リニアだろうが新

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    2011年11月27日
  • 震災と鉄道

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    震災と鉄道は今年もっともホットな話題である。
    インフラ、環境、経済、交通、電力、安全、インフラ、技術、文化、幸福に関する国家観が問われるテーマである。今、世界は信用を失う出来事で満ち溢れ、今までの安心・安定した世界が、壊れていっている。日本は未曾有の大災害で破壊尽くされた感があるが、その他の国家は自滅に近い形で、崩れつつある。国家さえも崩れ落ちれば、この世にはもう信用できるものがないのかもしれない。間近にいる人間さえ信用できない世の中で国家は自らを定義できるのだろうか。
    鉄道が象徴的なのは、インターネットができるずっと前から、鉄道はネットワークを築くことが目的であったということだ。道路はもちろ

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    2011年11月11日
  • 震災と鉄道

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     原さんは政治学者でてっちゃん。

     小生も、鉄道は好きで、世田谷線沿線にマンションを購入し、毎日ご機嫌で世田谷線に乗っている。

     原さんは、てっちゃんとして、今のJRの体質を厳しく批判している。

    ①東日本大震災の際のJR東日本の対応について、「帰宅難民」をできるだけ減らすためにも、JR東日本は私鉄各社と連絡をとりつつ、私鉄への影響が大きい山手線を優先して動かすべきでした。(p29)

     原さんによれば、東京大空襲や広島原発のときにも、国鉄は翌日から動き出したとのこと。それに比べて、JR東日本の対応はひどかった。

    ②ディーゼルの機能が向上してきたことを踏まえ、電車の電力消費によ

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    2011年10月30日
  • 鉄道旅へ行ってきます

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    2011/07/20 米原駅の駅そば、西枇杷島三日月型ホーム。関東は地理関係がつかめないけど、知ってる駅の回はメモしたい項目が多い。

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    2011年07月23日
  • 鉄道旅へ行ってきます

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    鉄道に関する著作をもつ三人が、鼎談をしながらの鉄道旅紀行。スケジュールの都合なのかもしれないけれど、もっとこの連載、続けてほしい。原さんの「駅そば」に関する考察、八高線の分岐など、実に楽しく読みました。

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    2011年08月03日
  • 鉄道ひとつばなし3

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    ネタバレ

    講談社「本」の連載をまとめたエッセー集も3冊目になる。天皇、宗教、小説、はては東大進学上位校までを題材にからめ様々な視点で鉄道を語る。
     特に皇室関係をお題にした3点は秀逸である

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    2011年05月01日
  • 鉄道旅へ行ってきます

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    面白い。
    おじさん二人と酒井さんが列車でテーマに沿って旅をする企画が
    本になりました。
    この通りに旅行してみたいと思ってしまいました。
    酒井さんがいつも旅行で使っているリュックも欲しい・・・。

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    2011年02月27日
  • 〈出雲〉という思想 近代日本の抹殺された神々

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    世界の造物主である「オオクニヌシ」を祀る〈出雲〉と世界を統治する「アマテラス」を祀る〈伊勢〉。オオクニヌシはアマテラスの要請に応じて権力を移譲した。出雲が時の権力に対抗し弾圧されたのは、なにも「古事記」や「日本書紀」に描かれた古代においてばかりではなかった。日本近代における「国家神道」「国体」の確立のもと、その裏で抹殺されたもう1つの神道思想の系譜を描いた研究書。ほぼ「論文」だけれども、判りやすく読み解かれている。

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    2011年08月19日
  • 滝山コミューン一九七四

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    著者とはまったく同い年。同じ時代に区市は違えど都内の小学校に通っていた。ここまでの教育活動が試みられていたとは本当に驚いた。確かに、今の学校現場に比べるとかなり違うと思う。私の場合、君が代も日の丸も覚えていないが、卒業式の呼びかけはあった。証書授与は壇上ではなく、自席で受け取った記憶がある。学芸会の劇は自分たちで分担してシナリオを書き、大道具作りにも時間をかけた。それでいて、学習指導要領上の授業時数は今よりも多かった。一体いつ勉強していたのだろう、それは思い出せない。本書のような極端な例はあまりないのかも知れないが、全国のあちらこちらでこれに近いことがきっと行われていたのだろう。「一人の手」や

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    2011年08月03日
  • 鉄道ひとつばなし

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    講談社のPR誌「本」に連載したコラムを1冊の本にまとめたもの。
    著者の専門である日本政治思想史に絡めながら、日本の近代化という視点から鉄道を視る。
    日本人の時間意識と時刻表や「ひかり」や「のぞみ」のルーツなどちょっとした鉄道小話が満載で、知れば知るほど鉄道に乗りたくなってしまう。
    本書の記述に関して事実関係云々と言う方がおられるかもしれないが、この本が言わんとすることを考えればそれは訂正すればいい話であり、そうでなければ、この本の読み方として非常につまらないものとなってしまうであろう。
    鉄道ファンというよりは鉄道に少しでも興味のある人にオススメしたい本である。

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    2010年03月18日