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Posted by ブクログ
日本にとって政治とは何か、このサブタイトルに従って大学の講義形式で政治と天皇家の政事(まつりごと)を比べその本質を綴っていく。その観点は「時間と政治」においては現代社会で当たり前となっている西洋の太陽暦によって時間に支配される国になったこと、政治と宗教の関連性など身近にあるものが如何にして制度化されていったか、そこに政治がどの様に関わってきたか、更には天皇の関わり合い方についても同時並行的に流れるように説明されており、内容が非常に濃くなっている。この様な授業なら学生も飽きずに講義を聞くことができるだろう。
前述の時間と政治の関わり合い以外に、特に政治に影響を及ぼしやすい神社や宗教について多くのページを費やして説明されている。ここで言う政治とは身近なルールなど政治的に作られるものも対象となる(学校の日直なども、みんなで話し合って決める=政治)。
政治と神社の関連で言えば、総理大臣の靖国参拝などが騒がれるが、国内にある多くの神社の成り立ちや祭神などにも触れている。特に天皇と伊勢神宮、出雲大社の関係性の背景にある壮大な神話は面白い。日本書紀や古事記を読む学生などはそう多くないだろうから、判りやすい政治の話と絡める事で理解を深めたり興味を持たせる事ができるだろう(自分の学生時代にこの様な授業あったかな)。
後半では政治と都市、地方の関係に触れる。何気なく過ごしている自分の街がどういった思想で作られてきたか、特に東京や大阪に住む人なら二つの都市の違いを思い浮かべながら覚えていく事ができるだろう。地方出身者も街のために尽くす政治家の背景に興味が湧くだろう。講義後半の女性と政治の関係も、女性の社会進出が大きな課題となっているリアルな今の課題解決に役立つはずだ。
学生時代は遊びやバイトばかりで学校の授業は卒業後するための面倒な時間とばかり感じていた。それでも大講堂で一番前の席に座るぐらいの姿勢だけは見せ続けたが。進んで学びたいと考える学生ばかりではないから、こういった興味を唆る授業と講義を準備する事が、将来の日本の政治を変えて行く事だろう。
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