原武史のレビュー一覧

  • 知の訓練―日本にとって政治とは何か―
    結構期待してたんだけど、講義録で、しかも新書というサイズの制約もあり、一つ一つのテーマの掘り下げが浅い気がした。ただ、東京と大阪の空間論的比較は、かなり面白かった。
  • 知の訓練―日本にとって政治とは何か―
    明治学院大学での講義録。日本の政治に関する9つのテーマについて分かり易く解説。筆者の歴史認識が鋭い。
  • 滝山コミューン一九七四
    本当にこれだけのことを(日記をつけていたにしても)記憶できるものなのか?まずそのことが驚異だが、コミューン体験によほどのこだわりがあるのだろう。著者と自分を少し重ねて小学生時代を追憶した。
  • 沿線風景
    政治思想史研究者で鉄道オタクでもある原武史先生が、主に関東近郊に鉄道の小旅行をしながら新刊紹介をするという週刊現代での連載をまとめた本。
    出かける先は、ご本を書かれている皇室関係、団地関係、西武関係のところが多いですが、自分が子供のころに家族旅行で行った場所を再訪するなんていうノスタルジックな回もあ...続きを読む
  • 震災と鉄道
    震災をきっかけに、鉄道の目的は何なのかということについて論じている。著者は本来政治学者だが、趣味の鉄道に関する著作は多い。専門家とは違った視点で論じていて面白い。
    鉄道とは、人々のコミュニケーションの場としての役割も果たしており、目的地へ移動するためだけの手段ではない、という考え方が新鮮で面白い。
  • 滝山コミューン一九七四
    東久留米市滝山団地にある小学校で、著者が生徒として体験した「集団主義教育」の実践を批判的に描いたドキュメンタリー。1970年代初めは政治的に保革伯仲だった背景を受け、自由で民主的な教育を目指すという名目で左翼的な手法が取り込む運動があったらしい。自分の小学生時代とはかなり異質な教育手法に少々驚き。
  • 滝山コミューン一九七四
    とても近い場所、近い時代の、
    小学生だったこともあり、
    大変興味深く読みました...。
    勿論、
    ここまでのことはありませんでしたが...。
  • 鉄道ひとつばなし2
    2作目になっても話題が尽きない。単なる鉄道趣味者でない作者の興味の広さがわかる。第三章、日本の鉄道全線シンポジウムは笑える。日本の駅100選にJR武豊線、半田駅が選ばれていたのが嬉しい。
  • 震災と鉄道
    「震災」と「鉄道」では,後者の方に重きがある内容です.ただ,鉄道事業の現状を通して,震災後の鉄道事業をどう復興するべきかを論じています.
  • 滝山コミューン一九七四
    自分かと思うくらいに似たような体験が綴られていて一気に読んでしまった。
    著者は団地という特殊性をコミューン形成に結びつけていたようだが、
    実際には全生研の影響を受けた教師が牛耳る学校はどこも同じような状況があったのではないかと思う。
  • 震災と鉄道
    昨年の震災時で、被害を受けた鉄道のその後の復旧を大企業「JR東日本」と中小企業「三陸鉄道」の視点から論じつつ、日本の鉄道神話の幻想を指摘した点は成るほどと感じました。
  • 滝山コミューン一九七四
    てっきりJ.G.バラードの『ハイ-ライズ』みたいな小説かと思ったられっきとしたルポルタージュだった。まだ序盤だけどかなりおもしろい。殊に自分は西武池袋沿線でこの本の舞台となっているひばりヶ丘もまったく無縁な土地ということもないので、興味深く読んでいる。
  • 震災と鉄道
    JR東日本批判本
    著者の思い・思想によるところが大きい
    ひとつの考え方ではある
    整備新幹線、地方線
  • 滝山コミューン一九七四
    動員された専業主婦って怖いなあ…

    郊外論として、ともておもしろく読める。
    作者の鉄道愛も端々で感じる。本文の流れではいらないけどw。
  • 滝山コミューン一九七四
    著者の2年年長で、同じ東久留米市(当時は北多摩郡久留米町)の小学校に入学した者として興味深く読んだ。とはいえ、当時、新興の滝山団地ではなく旧市街であったが。その微妙な場所と年次の差か、あるいは学校や担当教員の考えの違いか、はたまた3年生終了時に転校したために、まだ理解できていなかったのか、はわからな...続きを読む
  • 滝山コミューン一九七四
    70年代はじめにある団地と小学校で発生した民主的な教育運動。児童側の当事者として体験した著者が、当時の記憶を掘り起こしながら社会情勢とともに振り返ってゆく。
    著者はこれに滝山コミューンと名付けるが、コミューンというほど確固たる共同体が作られたわけでも集団的な運動が展開されたわけでもない。ひとりの教...続きを読む
  • 震災と鉄道
     2011.3.11の東日本大震災による鉄道被害とその後の復興についての苛立ちを綴った、言わばJR東日本・JR東海への批判の本である。
     特に、震災前からJRは国鉄時代の地方の赤字を抱えたローカル線を次々と廃線し、または第三セクターに売却して国鉄時代の鉄道ネットワーク網から寸断させてきた。そして、地...続きを読む
  • 震災と鉄道
    震災と鉄道は今年もっともホットな話題である。
    インフラ、環境、経済、交通、電力、安全、インフラ、技術、文化、幸福に関する国家観が問われるテーマである。今、世界は信用を失う出来事で満ち溢れ、今までの安心・安定した世界が、壊れていっている。日本は未曾有の大災害で破壊尽くされた感があるが、その他の国家は自...続きを読む
  • 震災と鉄道
     原さんは政治学者でてっちゃん。

     小生も、鉄道は好きで、世田谷線沿線にマンションを購入し、毎日ご機嫌で世田谷線に乗っている。

     原さんは、てっちゃんとして、今のJRの体質を厳しく批判している。

    ①東日本大震災の際のJR東日本の対応について、「帰宅難民」をできるだけ減らすためにも、JR東...続きを読む
  • 鉄道旅へ行ってきます
    2011/07/20 米原駅の駅そば、西枇杷島三日月型ホーム。関東は地理関係がつかめないけど、知ってる駅の回はメモしたい項目が多い。