原武史のレビュー一覧
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● しかも三陸鉄道は、運転を再開した2011年3月16日から3月31日まで、運賃を無料にしています。関東大震災の際、鉄道省がとったのと同じ措置をとったわけです。いや、国有鉄道ならまだしも、経営の苦しい第三セクターが採算を度外視してまで、地元住民の足となるために復旧を急いだことに、私は深い感銘を受けました。前述したようなJR東日本の態度とは実に対照的ではありませんか。
● 特急はもちろん、福岡近郊の通勤区間を走る電車にまで、窓が大きくて景色が見やすい座席を備えた車両を投入しているJR九州は、「自分たちの持っている路線から見える風景はすべて財産だ」と思っているのかもしれません。
● 日本の鉄道 -
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[ 内容 ]
本当に乗って楽しい区間はどこか?
日本屈指の「乗りテツ」4人が集まって、100箇所の「車窓絶景区間」を選び出した。
白波洗う海岸路線、視界が開けた山岳路線、山紫水明の川沿い路線、果ては工場を縫って走るローカル線まで。
意外な路線が浮上して、有名どころが落選し、紆余曲折の議論の果てに選び抜かれたのは…。
旅のお供に最適な、ガイドとしても読み物としても楽しめる一冊。
[ 目次 ]
第1章 北海道・東北
第2章 関東
第3章 北信越・東海
第4章 関西
第5章 中国・四国
第6章 九州
第7章 復活折衝
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆ -
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本屋で関川さんの著書を見ると、鉄道関連ばかりが目につくので、アレ、ホントにテツだったのか、と認識を改めたところ。テツでも文学、歴史系かな。
酒井さんは漫画「鉄子の旅」にもゲストで登場してたので、鉄道好きは知っていた。
けど、旅を先導した明治学院の原教授については、よく知らない。その筋では有名な人なのかと読み進める。
大人3人。ちょっと、目のつけどころが違う旅。3人の会話中心に収録されていて、読後、写真や地図で補い、旅程を愉しむ。
最後に、1人づつの旅が収録されている。関川さんのルポには内田百閒への言及がある。「山田(風太郎)先生は、威張りん坊の百閒が好きであった。」読んで得をしたような気になっ -
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[ 内容 ]
うつ、パニック、強迫、PTSD。
精神病の症状は時代と共に変わり、SSRIの登場により、広範囲での精神科治療が可能になった。
自殺者が3万人を超え、うつ症状を訴える小中学生も増えている現在、精神科外来には、どんな症状の人が来るのか、医者はどんなことをするのか、家族はどうしたらよいのかなどを、現場の精神科外来の医師が解説する。
[ 目次 ]
1 精神科外来は急増中
2 精神科外来には、こんな人がやって来ます
3 精神科外来は、こんなところです
4 精神科外来の診断と治療
5 医者とくすりにできること
6 家族にできること
7 これからの精神科外来
[ POP ]
[ おすす -
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[ 内容 ]
ひとびとを運び、歴史を動かしてきた鉄道。
日本の近現代の歩みと地域差、日本人の時間意識まで―鉄道の見方が変わる珠玉の全76話。
[ 目次 ]
序章 思索の源泉としての鉄道
第1章 天皇と鉄道
第2章 鉄道をめぐる人物論
第3章 急行・特急・通勤快速
第4章 歴史の駆動車としての鉄道
第5章 私の鉄道体験記
第6章 駅・駅の名・駅のそば
第7章 風俗と風景
第8章 鉄道比較文化論
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人 -
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● マニアたちよ。カメラをもって「最後の勇姿」を撮りに沿線に群がるだけでは、あまりに情けないではないか。本当に「あさかぜ」を愛しているなら、廃止せずに済んだはずの名列車を廃止させた当事者に、連帯して抗議の表明をするべきである。
● しかし南海だけは、JRと同じ狭軌なので、この統合に加わることはできない。空港線のりんくうタウン−関西空港間のように、他の私鉄や地下鉄ではなく、JRと同じ線路を走る区間もある。「薩長同盟」の成立を機に、関西の鉄道は阪神、阪急を中心とする「倒幕派」と、JR、南海を中心とする「幕府」ないし「佐幕派」の二大勢力に分かれると予測するのはうがち過ぎだろうか。