原武史のレビュー一覧
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所謂“紀行”というような分野の文章になるのであろうか?本書はなかなかに面白い!
副題のように「鉄道と宗教と天皇と」というように掲げられている。鉄道沿線を動き回り、古いような新しいような、日本の歴史の中の様々な事柄を考えようという内容である。
古い時代の出来事や、伝えられている話しに想いを巡らせながら...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の生まれた昭和のことを何て知らないんだと認識しました。もっと知りたいです。昭和の頃の地方と東京の格差、226事件の背景となった当時の空気感、皇室に残る古代性、女性の存在の大きさ、これらを含めて松本清張作品にチャレンジしたいと思いました。巻末にありましたが、100分de名著も見ました。「神々の乱心...続きを読むPosted by ブクログ
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松本清張といえば、社会派推理小説というジャンルを確立。現実の社会問題とミステリーを両立した作品を発表した昭和を代表する大衆作家だ。
その一方で、小説の枠を飛び越えて、「日本の黒い霧」や「昭和史発掘」などの取材や調査研究をもとにしたノンフィクション作品も発表している。が、あまりにミステリー作家という...続きを読むPosted by ブクログ -
政治学者であり,なおかつ鉄学者である原武史さんと,小説家の三浦しをんさんの対談。
哲学じゃないですよ。鉄学です。鉄道オタクです。
三浦しをんさんも,オタク気質のある方です。
5回の対談ですが,2016年6月から2018年8月までの間に,イギリスのEU離脱が決まったり,天皇が「生前退位」の意...続きを読むPosted by ブクログ -
p.23 最後 滝山コミューンの定義
p.179 最後 筆者の違和感
どこまでが事実で、どこからが自分の意見なのかということを明確に分けて書いているため、わかりやすい
民主主義という名のもと、教師主体の権威主義が横行していた1974年の滝山団地を切り取り、筆者の問題意識を検証する形で進むノンフィ...続きを読むPosted by ブクログ -
個人的にも暴力機構に関しては敬してこれを遠ざけたいが、「ひのきみwて馬鹿だし」
とか言ひかねない先生方が、ナチス・ドイツもやったやうな暴力機構補完の儀礼を行ふといふ、すごいものが展開してゐた学校での地獄の生活を振り返る。
かの鬼のパンツ販売促進歌、も暴力機構補完のために使はれた、と言ふのは、なん...続きを読むPosted by ブクログ -
鉄道好きでない方も読んで楽しいと思います。まして鉄道好きの人ならば(^-^) 男2人と女1人の組合せによる鉄道旅行、共通点は列車に乗るのが好きなこと。そのお三方は、関川夏央、原武史、酒井順子諸氏です(^-^) とにかく面白いです。原さんの「大宮、鉄道博物館、総本山、伊勢神宮みたいなもの」は大宮に住ん...続きを読むPosted by ブクログ
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理想を目指すのはどのような社会にあっても必要なことなのですが、それが行き過ぎると第三者の眼には奇異に、ときには恐怖すら覚えることがある。また、集団行動は美しさの内に狂気を秘めているように見えることがある。Posted by ブクログ
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まず、装丁がすばらしい。
カウンターが示す1974とその数字のズレは固まった過去ではなく、つながりと変化の印。むちゃくちゃにセンスがよかったから、アヴァンギャルドな内容を若い研究者が書いているのかと思ってたんですが、読んでみると大学教授が自叙伝的に記す戦後民主主義の話でした。読んでいる途中思わず背...続きを読むPosted by ブクログ -
著者が生まれ育った東京都東久留米市にある滝山団地にあった、東久留米市立第七小学校(通称「七小」)を舞台に、当時の日本の社会や政治の時代の空気に反映された、著者が「味わった」出来事を綴った本である。
当時の七小は団地に住む大人や当時の時流だった民主主義的教育を実践する教員たちの思想が如実に児童たち...続きを読むPosted by ブクログ -
中学生の時に体験した悪夢の一端が書かれている本。。時代はだいぶズレてるし、地域も違うんだけど、こういう強烈な集団主義教育の根底にどのような思想があったのかを知ることができた。「ボロ班」とかあったよなあ・・・。Posted by ブクログ