原武史のレビュー一覧
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購入済み
読みやすかったです
鉄道に関する読みものが好きな私です。
原教授の著書を読むのは3冊目になります。
前回読んだ「レッドアローとスターハウス」は鉄道とあまり関係無く期待外れでしたが、今回は充分楽しめました。
もともと新聞の連載コラムとのことで一話ずつ短くまとめられて読みやすかったです。
次は何を読もうか。
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原著(朝日選書版)は2000年刊行。その後の史料状況の変化に合わせて加筆訂正した箇所はあるが、論旨はほとんど変わっていない。顕彰本以外では長らく単独の評伝がなかった大正天皇に対する史上初めての本格的研究として当時話題になった。「遠眼鏡事件」の風聞に象徴されるように、当時から精神病者としてのイメージが濃厚だった大正天皇だが、本書は皇太子時代の行啓・巡啓を中心にその行動を検証し、少なくとも青年期・少壮期は(規律や規則への不適応はあるものの)健康であったことを明らかにし、認知機能障害が顕在化して以降も「正常」な意思はあり、摂政設置は一種の「押し込め」であったと評価した。この「押し込め」説に対しては
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対談本って読まないんだけど~2016.6.24通学の沿線風景~女官の世界~『源氏物語』は不敬か2016.8.2「生前退位」のご意向~女系天皇と「国体」~天皇の代替わり2016.9.9「おことば」の衝撃~蕎麦屋にふらっと入る自由~三島由紀夫、幻の計画2016.12.8コンパートメント車両~鬼怒川温泉~東武ワールドスクウェア2018.8.30「作詞:昭和天皇」~宮内庁詰めになる~平成の終わりに~ラベルに隠れて背表紙で判らなかったんだけど、三浦ってしをんか? と手に取ったら、三浦しをんだったので、読むことにした。原先生の指摘は正しかったのになぁ。蕎麦屋に…ってのは、大正天皇の気楽さのこと。作詞:昭和
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集会用広場として世界最大を誇るのは中国の天安門広場。面積は
約44㎡。その天安門広場を上回るのが日本の皇居前広場だ。芝生
部分を含めての総面積は46万5千㎡になる。
時折、皇居へ行くことがある。それは新年の一般参賀であったり、
天皇誕生日の一般参賀だ。天皇陛下をはじめとした皇族方のお姿
を一目見ようと、人出は多い。それでも一定の静けさを保って
広場はそこに存在している。
現在でこそ、皇居前広場が活用されることは数えるほどしかない。
しかし、昭和初期から戦後しばらくの間、そこは人々が集う場所
であった。
本書は明治期から平成までの宮城前広場/皇居前広場の変遷を5つの
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(01)
私たちが親しんだり、親しんでいなかったりする神道の問題が、本書にあるように近世後期以降に著された解釈が主体となっていることがまず確認できる。記紀や風土記とその外伝(一書)を古典とし、その「近代」的な読みを通じて復古神道が立ち上がっていく様子はスリリングである。現代において神道は国家を左右し統合する思想として利用されたが、その理論の端緒や顛末を知る上でも興味深い。
出雲とその神々(*02)が、伊勢の対立軸というだけでなく、幽冥と顕を行き来し、あるいは天国と地獄、罪と罰といった法制面(*03)にまで乗り出しているのは、近代国家を考える上でも示唆的であろう。
(02)
平田国学の展開にも