工藤精一郎のレビュー一覧

  • 未成年(上)

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    個人的には、罪と罰よりも面白いと思う。
    ちょうど主人公に近い年齢で読んだため、20年後にもう一度読み返してみたい作品。

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    2010年12月28日
  • 死の家の記録

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    思想犯として逮捕され、死刑を宣告されながら刑の執行直前に恩赦によりシベリア流刑に処せられた著者の、四年間にわたる貴重な獄中の体験と見聞の記録。

    獄中体験記ということで、初めはグロテスクなシーンが多いのではと想像していたが、実際に読み始めてみると、囚人たちの人間味あふれる個性に強く惹かれ、あっという間に読み切ってしまった。
    獄中の中にあって不自由な生活を強いられてはいても、「人間」を失うことのない囚人たちの生き様に、深い興味を覚えた。

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    2010年05月15日
  • 戦争と平和(四)

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    最後の最後まで、完璧。
    トルストイの中でもっとも感銘を受けた作品となった。
    こんな作品に出会える事が、あと何回あるだろう?
    そう思って寂しくなるほど。

    でもエピローグは読む必要がないと思う。

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    2009年10月04日
  • 戦争と平和(三)

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    切れ目なく続く展開と交差の連続。
    瀕死のアンドレイと、一度は彼を裏切ったナターシャの再開があまりに美しく、震えた。
    導かれるまま、いやらしくもない、劇的な場面の応酬で、☆五つ。

    指導者がすべての手綱を握っているかのように思われがちだが、そうではない、抗いがたい何かによって時代が動いていく。
    指導者は戦争を始める事もできなければ、終わらせる事もできない。そこに彼の感情や思想はなんの影響力ももたない。
    ではいったい、戦争とはなにか?
    実際の戦争を細かに描写しながら、個人の心の中や民衆の生活の中にあるそれを見事に浮き彫りにしていく。
    戦場と社交界
    個人感情と神
    それぞれのものだと思っていたものが、

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    2009年10月04日
  • 戦争と平和(二)

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    ☆五個じゃ足りん。
    まだこれがやっと折り返し地点なんて。

    ナターシャから放たれる輝き。ニコライとの兄弟愛。
    ソファ室での親密な告白。そして音楽と踊り。
    その感じ易い性格から違う男に惹かれる自分に気づかないナターシャ。
    華やかで感動的な場面を多く見せる第二章。


    結局は愛だ恋だの一悶着なんよね。
    おれは、ナターシャの不貞も、アナトーリの傲慢さも、容認派。
    許せないけど、仕方ないと思う部分も大きい。
    自分もきっと同じようにしてしまうので。

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    2009年11月16日
  • 戦争と平和(二)

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    作品中最も美しい第2巻。
    夢のような舞踏会と窓辺のナターシャとソフィー、アンドレイの場面が印象的。

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    2009年10月04日
  • 父と子

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    全然違う時代にかかれたのに主人公の若者たちに共感しまくり。なんかすっげーわかるわ・・・もうとりあえず古い価値観は全て否定したい!みたいな。そして分かり合えない父と子。大人と若者。いつの時代も存在するギャップってやつなんですね…。名作は時代を超える。たぶん。

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    2009年10月04日
  • 父と子

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    バザーロフにどっぷり浸かってました。ツルゲーネフの無常観みたいなのは凄く好き。ロシア文学は犬猿していたのですが、これにてはまりました。

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    2009年10月04日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

    スヴィドリガイロフとラスコーリニコフの運命が対照的。
    スヴィドリガイロフの自殺は、生きる理由がほぼ消えたことによる自殺であれば絶望的。欲望、金、自由、ドゥーニャへの希望も失いこの先を生きる理由がないから自殺したのか? 
    ラスコーリニコフが自殺せず自首を選んだのはソーニャと一緒に苦しみたかったから?精神的に犯罪から逃げられなくなり、自分だけの世界に閉じこもって生きることをつづけられなかったから?

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    2026年09月12日
  • 罪と罰(下)

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    愛と推理と思想とが溢れていた一冊。
    ラスコーリニコフの凡人と非凡人の理論を軸に、彼の苦悩をこれでもかという長台詞から浴びせ続けられた。ラスコーリニコフは愛に負けて愛に勝ったんだなーと。
    凡人にはこんな感想しか書けませんでした。

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    2026年09月08日
  • 罪と罰(上)

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    ネタバレ

    頭では「自分は特別な人間だから普通の道徳を超えていい」と考えていた人間が、実際に一線を越えた瞬間から生身の人間としてどう壊れていくかを観察していくのが面白い。実際にやってみるとバレるんじゃないか。普通に振る舞わないと。なんでこんなことしたんだみたいに理論と自分の精神が全然一致していない。そして本人がその矛盾を理解できていないことも面白い。
    黙っておけば誰も怪しんでいないのに、ザミョートフに自分が犯人であることをかなり危うい形で仄めかしてるのは何で?と思った。絶対に捕まりたくないのに、自分だけこの秘密を抱えているのがしんどい、相手がどこまで自分を疑うか試したいとか?捕まりたくないのに本人の精神状

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    2026年09月04日
  • 未成年(下)

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    主人公が未熟で騙されやすいんで、なかなか真相が分からないまま進行していく。
    お父さんが面白いキャラクターで、これをお父さんとして配置するのが意外。

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    2026年08月30日
  • 罪と罰(上)

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    貧困に苦しむ主人公が金貸しの老婆とその妹を殺害し、罪の意識と犯行発覚の恐怖に苛まれながら生きていくストーリー。
    当時のロシアの社会情勢を背景に、殺人を犯した人間の心理がありありと描かれており、読んでいるとこちらまで気分がどんよりと落ち込んでいくような凄みがある。

    ロシア文学特有の文化として、1人の人物に複数の愛称があるため、うっかりしていると誰のことか分からなくなってしまう。小学生の頃に本作に挑戦して、何が何だか分からないと挫折した原因はこれだったと思い出した。

    物語は全体的にジメッとして暗いが、緻密な心理描写には圧倒的な読み応えがあり、先の展開が気になって手が止まらなくなる。

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    2026年08月16日
  • 罪と罰(上)

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    もっと暗い、重苦しい話を想像して読み始めたら登場人物みんな異常にテンション高くてそこは思ってたのは違った。そういえば地下室の手記もそうだった。
    もしかしたら難解過ぎて手に負えないんじゃないかとも想像していたけど、それもそこまでではなく意外と読みやすかった(名前は覚えきれないからメモとった笑)。
    最後のラスコーリニコフとポルフィーリイの対峙はまるで古畑任三郎を見ているようだと思ったら、コロンボはポルフィーリイがモデルだったとのことで。古畑は孫だったんですね。

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    2026年08月13日
  • 戦争と平和(二)

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    第二巻は妻との死別やお金目当ての結婚の不幸などアンドレイもピエールは苦しみを味わうが、再生の兆しも見える。どのシーンも表現力が素晴らしく、読んでいてとても気持ち良い。

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    2026年08月02日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

    いい終わり方だった。
    主人公は罪を背負い、決して世間から見れば救われているような描写は無い、けれど本人は希望を見つけてまるで綺麗に見える終わり方。

    主人公自体、内面が変わっただとか、そういったことは決して無かったけれど、考えさせてくる、けれど納得のいく終わり方だった。

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    2026年07月22日
  • 罪と罰(上)

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    ネタバレ

    ラスコーリニコフ、働かないのに、ばあさんを殺して金品を奪うことはできるなんてね。
    ばあさんだって、金持ちなのに働いてたぞ。

    地道に働く人を見下してるんだろうね。
    いや、自分以外の人間を全て見下してるのかな。

    「自分は境界を越えられる特別な存在か?」
    を試す実験台にされたばあさんと、ついでに巻き込まれたばあさんの妹は不憫でしかたない。

    罪を犯したあとからのストーリーでは、犯人だとバレバレの挙動不審者になっていた。
    このあと、ラスコーリニコフに幸せな未来は来そうにないな。

    難しい小説だと思い込んで、ラスコーリニコフの妄想的思考と現実は乖離しているのではないかと予想しながら読み進めたけれど、

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    2026年05月21日
  • 罪と罰(下)

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    全体的には思うがままに喋り出す登場人物たちの長いおしゃべりに辟易しつつも、100年以上も前に書かれたとは思えない程精緻な心理描写に驚いた。下巻では意外性のあるストーリー展開に高揚感もあり、心理戦の巧妙さにハラハラした。こういった古典文学を読んだのが初めてだったが、手塚治虫が漫画の神様と言われたように、文学もかなり序盤に完成形が存在していたことに驚きつつ、なにか腑に落ちた。

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    2026年05月10日
  • 罪と罰(上)

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    ロシア文学へ初挑戦。
    タイトルや出版年から堅苦しい難解な内容を想像したが、苦労する箇所はあったものの全体的に読みやすく、面白い物語だった。

    ◼︎苦労した箇所
    ●人名の把握が困難
    ただでさえ日本人にとって馴染みのないロシアの人名であるのに、ミドルネームやニックネームが多用されている。
    しかもそれが会話文のみならず、「地の文」でも統一されずに用いられているので、1人の登場人物について様々な呼び名が飛び交い、「これ誰だっけ?」が頻発する。
    ネットで拾った相関図を手元に置きながら読み進めたが、それでも苦労した。

    ◼︎良かった点
    ①全体的な読みやすさ
    19世紀後半〜20世紀初頭の海外文学はときどき触

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    2026年05月06日
  • 罪と罰(上)

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    なんとなく小難しそうな印象があったが、文章自体はそこまで難しいものではなかった。
    しかしながら登場人物の名前、呼ばれ方で多くの人が挫折すると思われるので、ChatGPT等で「ネタバレはせず、登場人物の呼び名、プロフィールをまとめて」とお願いするといいかも。

    エンターテイメント性と難しいテーマが共存している傑作だとは思う。意味不明な部分も所々あったが。

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    2026年04月17日