工藤精一郎のレビュー一覧

  • 罪と罰(下)

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    上巻だけでも中々面白かった罪と罰の下巻!
    殺人を犯したラスコーリニコフが捕まるか捕まらないか。一体どういう結末に持っていくのか。
    事件と直接かかわりがなことから、本筋と関係ないと感じていた様々な登場人物が、序盤では「脇道にそれてばっかりで本筋が薄まるな」と感じていたが、下巻から次々と関わっていって、なるほど、そう絡んでいくか、と話の攪拌の仕方の妙に感心してしまう。ペトルーヴィチ、マルメラードワ夫人、そしてスヴィトリガイロフ。
    良い物語は、ひとつのストーリーでも複数の読み方が出来るものであるという。
    この各登場人物の絡まり方が、まさ複数の読み方をなさせるコツなのだろう。

    最終章まで中々立ち位置

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    2026年01月18日
  • 戦争と平和(一)

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    登場人物を覚えるのが大変!汗
    ロシア語って覚えにくい、、けど物語が壮大で意外にサクサク読み進められる。

    戦闘シーンは個人的に興味が浅いのか、あまり面白いとは思えなかったけど当時の戦争に対して、それぞれの立場からどのように考えていたかが知れて示唆深い。なんといっても現代を生きる私たちでは理解し得ない感情も、地位や性格含めなるほどだからかと多少納得できたのはとても良い読書体験だった。

    戦争をイケナイと考えることはそうだしその通りなんだけど、ここまで深く学ぶことにも人間が同じ過ちを繰り返さないためにもとても意義のあることな気がする。感情的にだけじゃなく、当時の背景を知るって凄い大切なことやな。

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    2025年12月08日
  • 罪と罰(上)

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    ロシア文学不朽の名作。
    金貸し老婆を殺害した大学生ラスコーリニコフ。偶然成立したかのような完全犯罪の犯行後の苦悩。家族や友人たちとの複雑な関係性。嫌疑を抱く予審判事との心理的攻防。追い詰められ緊迫した対決。
    果たしてラスコーリニコフは逃げおおせるのか、犯罪者として裁かれるのか。
    底辺に流れるのはペテルブルグの下層民の貧困生活。特に飲んだくれ元官吏の死や娼婦に身を落としたその娘。悲惨な家族の生活などもラスコーリニコフの心理的苦悩を増幅させ、最後まで目を離さず一気に読み通せる大作。

    最初に挑んだのはロシアに興味を持っていた高校時代。今回はインフルエンザに罹り自室隔離状態になったのでゆっくり完読。

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    2025年12月06日
  • 罪と罰(上)

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    罪を犯した人の心理描写の変化がとてもリアル。自分が悪いことしたような気がしてくる。しばらく読み直したくない

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    2025年11月05日
  • 罪と罰(下)

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     自分勝手な考え方により、自分の行いを正当化して犯罪に走ってしまう。これは犯罪を犯す人全般に共通して言える心理だが、その犯罪後の公開により、自分という人間を貶めたり、自分の罪を人に告白することで、罪悪感を軽くしようとする考えや、他人への善行により、人間としての自分の価値を高め様と考え、行動することに非常に共感した。特に、自分の罪に対して自分自身で自らを罰する行動を行うことで、より精神的にも肉体的にも辛い状況に追い込まれること。そこから、自分自身で這い上がる力がない場合には、只、無償なる愛と呼ばれる人との繋がりのみがその人を救う力を授けるだけだと考える。

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    2025年10月10日
  • 死の家の記録

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    ネタバレ

    読むのにとても時間がかかった。内容は非常に面白いが、時系列がバラバラで、実質短編集のような内容である。
    登場人物一人一人に魅力的な個性がある。
    これが事実をベースとした話だということは驚きである。囚人の入れ替わりとか、お酒の密輸とか、現代だと考えられないようなことが行われていたと知った。
    監獄の中でどのようなことが行われていたのかを知るのは、歴史的な意味でも楽しかった。
    監獄周辺地域との交流が盛んだというのは面白い。

    監獄の内にも外にも心優しい人がいて、微笑ましかった。もちろんイヤミな人もいたけど、このような人達の助け合いは心の支えになったんだと思う。

    ドストエフスキーもそうだが、他のロシ

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    2025年10月01日
  • 戦争と平和(三)

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    3巻は、ボロジノの会戦の記述(ナポレオン登場)多く、戦争が人々の日常生活にまで及びます。トルストイの戦争に関する考察も入ってきます。戦場の様子は身の毛もよだつ恐ろしさ。

    登場人物それぞれの境遇が大きく変化し、読みどころ多し。再会を果たす人々もあり、期待感増し増し。戦場で負傷したアンドレイの心情描写は、白眉です。ピエールの行動にはビックリで、ナターシャと共に心の成長が見られます。

    起承転結の“転”に当たる3巻は、まさに「戦争」と「平和(人々の様子)」の核心に迫っているのではないかと思いました。

    以下、ネタバレ的感想、つれづれです。



    ・アンドレイの妹マリヤの身に大きな変化(父の死、領地

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    2025年09月11日
  • 戦争と平和(一)

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    ロシア国内と国外(戦争の場面)に分かれます。

    【国内】5つの家庭(ドルベツコイ家、ロストフ家、ボルコンスキイ家、クラーギン家、べズーホフ家)の人間模様が混み入っています。貴族の社交場がはじめに描かれますが、考えようによっては、人間同士の駆け引きは戦争のようです。

    遺産を巡る争いで、父の財産を受け継ぐのがピエール(男性)。純粋といえば純粋ですが、ごちゃごちゃ色々考えているわりには、何だか肝心なところがはっきりしない人。

    そんなピエールの財産目当てに付け込むワーシリイ公爵。自分の娘エレンとピエールを結婚させようと画策します。

    そのエレンが魔性の女のようで、うわー怖い!エレンがピエールを誘惑

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    2025年09月07日
  • 罪と罰(下)

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    最後の盛り上がり。後半一気読み。

    主人公の危うい考えは、差別、貧困、不条理、暴力、病の溢れた社会に放り出されれば、誰しも近しい思いは持つのではないだろうか。たとえ殺人は犯さなくても。
    いじめや、差別、宗教二世で起こった、ここ最近の日本の若者が起こした事件。隠れラスコーリニコフは、世間に沢山いるのかもしれない。
    でも忘れてはいけないのは、再起できるということ。愛があれば。きっと。

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    2025年06月29日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

    本書のタイトルは罪と罰だが、テーマとして「愛と許し」があげられる。
    殺人を犯した主人公は、ソーニャの愛に触れることで自首へと至り、互いに愛し合っているこを自覚することで希望を見出す。愛されていると感じたからこそ、川へ身を投げることをやめることができた。
    一方、スヴィドリガイロフについてだが、解説の中で、ニヒリズムの行き着く先の暗示として彼の自死が述べられている。彼もソーニャと心を通わす前の主人公と同じく、世の中を悲観的な目で見ているが、彼は主人公とは対照的な最期を迎える。彼はドゥーニャを愛していたが思い届かず、拳銃自殺を選ぶ。ニヒリズムが法的な罪ではないにせよ、悲惨な答えに行き着いてしまうこと

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    2025年05月01日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

     貧しいエリート学生ラスコーリニコフが、殺人を犯した罪と如何に向き合うかを描いた作品。
     彼は、大いなる善行のためには、その過程において一つの悪行も厭わないことが必要であると考える。また、真の英雄であれば、悪行に対して、罪の意識を負わないはずであるとの思想を持つ。
     水面下で激動する帝政ロシア末期において、社会主義的思想ばかりが先行し、人間として大切なものが見失われていることを指摘した作品と理解した。

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    2026年02月23日
  • 死の家の記録

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    ロシア+監獄+死の家というタイトルからして、陰気で鬱々した内容かと思ったら違った。舞台は刑務所なのに何故か上品で、ほのぼの日常物と言えるような小説。

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    2024年01月07日
  • 死の家の記録

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    「死の家の記録」名前がかっこよすぎて、本屋さんで目に付いた瞬間、(あっ、これは買いだな、、、)ってなりました。
    ロシア文学かつ、ドストエフスキーのシベリア行き時代の本。とんでもなく暗い話を想像していたけど、実際は施設や環境が暗いなだけで、中の人間たちは元気。なんなら少し楽しそうに見えるほどだった。3日位だけなら行ってみたい。

    最初の方は目新しかったけど、ストーリー性がなく、中盤からは正直飽きて、読み進めると眠くなった。

    囚人は、自分を対等に扱ってくれる上官達に行為を持つっていうのが親近感を覚えた。上から目線で優しくされても、ただのマウンティングオナニーにしか思えないんだよね。

    あとペット

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    2023年05月12日
  • 戦争と平和(四)

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    「戦争と平和」を読み終え、なぜこれだけの字数をトルストイは必要としたのか分かるような気がした。歴史を作るのは人であり、人の暮らし、会話や感情の表出こそ重要だと。他の歴史小説を読んでいても、多くの場合、書かれている人物の心の内、心の襞に入って語られることは少ない。ボロジノの会戦やモスクワ炎上を主にナポレオンのロシア遠征が詳細に語られる中で、パラレルに進捗する五つのロシア貴族の浮沈は迫力満点であったし、その人物の動きと物語の展開は秀逸であった。ピエールとナターシャ、ニコライとマリアに収斂する愛の物語の起結に深い感動を覚えた。

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    2023年04月22日
  • 戦争と平和(三)

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    ナポレオンのロシア遠征、ボロジノの会戦からフランス軍のモスクワ入城までが第3巻の主要な舞台だ。ボロジノの戦いを第三者的な目で見るピエール、彼の心の中にはナターシャがいるが、その行動は因循だ。一方、ナターシャの放埒な行動に傷ついたアンドレイは軍隊に戻りクトゥーゾフと共に戦いに臨む。瀕死の重傷を負ったアンドレイはその心の中にナターシャが棲むことを知る。二人はモスクワのロストフ家で偶然再開するが、この場面は本作品中、最も美しいシーンではないかと思う。ピエールはナポレオンの暗殺を志向するが、放火の疑いでフランス軍に逮捕される。ピエールの行動、ナターシャの恋の行方、ロシアから撤退するナポレオンの思い、第

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    2023年04月11日
  • 戦争と平和(二)

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    5つのロシア貴族の家、ストーリーの展開が次第に明確になり、方向付けられてくる。ロストフ家の狩猟のシーンは美しいロシアの自然にトルストイの愛情が向けられているようで好きだ。また終盤でのナターシャの愛の躓きとそれに関わるピエールの心の動きは面白い。今後の展開を期待する。

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    2023年03月31日
  • 戦争と平和(一)

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    この高名な大河小説のプロローグ、1805年の7月から12月のアウステルリッツの会戦までが描かれている。ロシアの貴族、ベズーホフ伯爵家、ボルコンスキー公爵家、クラーギン公爵家、ロストフ伯爵家、ドルベッコイ公爵家の人々を中心に物語は進捗する。長大な物語、今後の各家の浮沈が予想され、以降3巻の展開が楽しみである。

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    2023年03月20日
  • 戦争と平和(一)

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    登場人物が多いので細かいことは気にせず読み進めたが、それでも結構な時間がかかった。細かく区切られてるため少しずつ読みやすいが、一区切りついてつい休憩してしまうのが原因だと思う。

    全編通して500人以上の登場人物がでてくるらしいが、ひとりひとりの解像度がめちゃくちゃ高い。現代日本とはだいぶ文化が異なるのに、こんな人いるなーというのがたくさんでてくるし、こんなときあるなーという場面と心情がたくさんでてくる。

    ストーリーもわりと展開するので、登場人物の多さに混乱さえしなければそこまで読みづらさはない。とりあえず思い切って読みはじめてよかったとは思っている。

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    2023年01月17日
  • 未成年(下)

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    下巻のラスト200ページくらいは怒涛の展開なので先が気になってどんどん読めた。
    ただ、五大長編のなかではやはり読みにくいしわかりにくくてあまり楽しめない部分もあった。

    トリシャートフについてもっと知りたかったなぁ。
    なかなか魅力的なキャラだったと思う…。

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    2022年12月07日
  • 罪と罰(上)

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    ロシア小説なので暗いだけで読みにくそうと思ったら、結構展開が速く思ったより読みやすかった。会話が多かったので早く読めるが、人の会話や手紙が非常に長い。人物名がすぐに違う呼び方をするのでたまに混乱することもあり。

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    2026年03月10日