工藤精一郎のレビュー一覧

  • 戦争と平和(一)

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    言わずと知れた名作でめっちゃ長編。読みきるのに1ヶ月かかりました。

    ナポレオンによるロシア侵入という歴史小説という面と、戦争の最中でロシア人がどう考えどう行動するかを書き表した面と2つの面から見ることができます。


    皇帝や総司令官といった権力者と、一市民とを等しく詳細に表現されていて、それがためにめっちゃ長編なんですが、登場人物もメチャクチャ多く読み進めるにつれて、これ誰だっけ?と分からなくなることもしばしば。


    所々、各人の思想や言動でおもしろいなぁと思うところもあるけど、その前後の経緯が頭から抜けてしまって、ぼやっとしてるのが現状。もう何度か読んでみないと理解は深まらないような気がし

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    2011年04月24日
  • 死の家の記録

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    ドストエフスキーが投獄されていた時のことを参考にして書いたほぼノンフィクション。
    かなり時間をかけて読んでしまったので名前が全く覚えられなかったですw反省。
    彼は刑務所をプラスの面、マイナスの面両方から見てるんですね。抑圧されて荒れてしまったことから、風呂や病院の不潔さ、貴族に対する態度、これはマイナスの面、プラスの面は囚人たちの団結力とか、演劇の感性度とか。それからムショ内の商売、取引。
    彼は病院に入院してこれを書いていたらしいですが、それにしてもすごいなって思います。立派な記憶力、観察力を持っていて、だからこそあんな長大な小説が書けたのでしょうね。

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    2011年03月27日
  • 父と子

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    農奴解放という歴史的な1862年に書かれた作品。

    初めて主人公に「ニヒリスト」を配し、この言葉を確立させたと言われる。これも「ニヒリスト」=「短絡的な無神論」ではなく、
    硬直した思想や論理に現実的な考え方で臨む重要性を謳っている。

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    2010年12月07日
  • 未成年(下)

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    散漫な印象ながらもかなり面白かった!
    高い理想を掲げながらも、混沌とした現実に巻き込まれる主人公アルカージイの一人称で語られる文章と心情がリンクしてて、狙ってこの文体を書いた
    のならドストエフスキーはやはりさすが!というほか無い。

    この頃のドストエフスキーは保守派の思想なのだが、決して社会主義を排他するものでないのが分かる。社会主義=無神論では決してなく時に矛盾す
    る「民衆の心理」を鮮やかに提示している

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    2010年12月05日
  • 未成年(上)

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    ドスト氏五大長編のうちでは地味な一角。しかし、やはり面白い!散漫だとか難解だとか言われてるが、父と子の愛憎、遺産をめぐる陰謀、主人公アルカージイの『理想』という縦糸がサスペンス色交えて展開されるので、そんなにブレずに読める。ここでもやはり分裂する自我「魂の相克」が描かれる。

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    2010年12月05日
  • 父と子

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    はじめてのツルゲーネフ。知人に薦められて読む。
    予想に反して、ニヒリストの話であることに驚く。
    ロシア文学は、ドストエフスキーにしてもこの本にしても、政治的・改革的な熱情の発言が多い。

    すがすがしい本。

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    2010年10月23日
  • 戦争と平和(四)

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    作者は作品の中で、歴史を動かすのはナポレオンやアレクサンドルといった1人の英雄や君主ではなく、民族の総意であるとしつこいまでに繰り返しています。またそれは偶然の産物ではなく1人1人の行動や時間の流れに作用されて必然的に起こったものであるとも。当時のロシアの歴史を作ったのは、皇帝から一市民まで、老人から赤ん坊にいたるまでのロシア民族全てであり、それを伝えるためにこそこの壮大な物語が存在するのです。

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    2010年07月19日
  • 戦争と平和(三)

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    解説によると登場する人物の総人数は559人。戦争によってかえられる運命。
    作者が描こうとしたものは、主人公たちの生き様だけではなく、首都モスクワを他国に占領されるという歴史的にも稀有な時代に生きたロシア民族そのものだったと言えるでしょう

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    2010年07月19日
  • 戦争と平和(二)

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    トルストイ自身の分身とされるアンドレイとピエール、父を写したニコライという3人の主人公。ヒロインはニコライの妹ナターシャとアンドレイの妹マリヤ。そして、2人の影になるソーニャ。2巻では彼らの恋愛模様が複雑に絡み合ってきます。

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    2010年07月19日
  • 戦争と平和(一)

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    ネタバレ

    1812年のナポレオンによるモスクワ侵攻を舞台に、トルストイ自身が生まれ育ったロシアの貴族社会を中心とした当時のロシアを描く。ロシアの広い国土を髣髴とさせる、壮大なストーリーの始まり。

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    2011年12月23日
  • 戦争と平和(四)

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    第4編は主にトルストイの思想が吐露されている件である。歴史をつくるのはひとりの英雄ではなく、幾百万の民衆の生活に他ならないという歴史観を顕わにしてゆく。

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    2010年07月18日
  • 戦争と平和(三)

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    全編中のクライマックスにあたる部分である。ロシア軍とフランス軍の戦闘が激化する。モスクワはフランス軍に占拠され、ペテルブルグの官邸は混乱したままだが、名将クトゥーゾフは民衆と国のために物事が然るべき方向へ流れてゆくのを待つ。敵軍は消沈し、疲れ果て、兵力を失くし、ロシアを去る。文豪トルストイの大作。

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    2010年07月18日
  • 戦争と平和(二)

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    昔、戦争と平和を読んだ際に主人公ともいえるピエールの体格が描写されていて、ややぽっちゃりとあるのを読んで少しがっかりしたのを憶えている。今ではがっかりするようなことはないが、当時は大文豪の世界屈指の大作の主人公ともあって、ヒーロー寄りの人物を当然のように考えていたのかも知れない。記憶が覚束ないが、確か物語の始めの方、体格を馬鹿にされて酒場かどこかで警察沙汰の喧嘩を起こしてしまう箇所があったと思う。貴族云々に関係なく、ピエールは誇り高かったのだ。戦争と平和のような主人公なら尚更言うまでもない。

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    2010年07月18日
  • 戦争と平和(四)

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    ナポレオンの大軍は、ロシアの大地を潰走してゆく。全編を通してトルストイは、歴史を作るものは一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活に他ならないという歴史観を明らかにしてゆく。

    今回初めて最初から最後まで通読してみて感じたのは、トルストイの作品は本当に難しいということだ。
    特に本作は登場人物も多く、それぞれの人物の相関関係を覚えるだけでも大変だったが、彼らが織りなす人間模様や、トルストイの圧倒的な構成力、文章力に舌を巻かざるを得なかった。
    紛れもなく、本作は「世界最高峰の文学」という名を冠するに等しい作品であると思う。

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    2010年07月13日
  • 戦争と平和(三)

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    1812年、ナポレオン軍のモスクワ侵入を描く全編中のクライマックス。国土は焼かれ生活は破壊されるが、ボロジノの会戦に示されたロシア民族のたくましい潜在力が無敵のフランス軍を打ち破る──。

    この巻ではまさに戦場でのリアルな情景が描かれていて、読んでいて胸が苦しくなる場面も多かった。
    最後の方での、アンドレイ公爵とナターシャとの運命の再会劇には、とても感動させられた。

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    2010年07月13日
  • 戦争と平和(二)

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    ロストフ伯爵家とボルコンスキイ公爵家の人々の交際。旺盛な実行力に富むアンドレイと、繊細な感受性で自己の内面に没頭し人生の永遠の真理を探究するピエール。二人の若い貴族に仮託してトルストイの深遠な人間観が吐露され、彼らの生活を通してロシア社会の実態が鮮やかに映し出される。

    この巻ではそれぞれの人物の恋愛模様が数多く織りなされていて、読んでいる方もドキドキしたり、ハラハラしたりさせられた。
    当時と現代の男女間の距離感の違いがたくさん見られ、当時の生活を少し垣間見ることができて、読みやすい巻だった。
    個人的には、ナターシャが不憫すぎて、最後は幸せになってほしいなと思わずにはいられなかった。

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    2010年06月13日
  • 戦争と平和(四)

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    終わり方はよかったけど、エピローグを読むのに手間取った。この部分がトルストイの言いたいところなのだろうが、難しかった。

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    2009年12月26日
  • 死の家の記録

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    ドストエフスキー自身のシベリア流刑の体験を元にした作品(だと思う)。
    刑務所内での人間関係、人間の性格など、今後の作品に活かされていると(訳者あとがきを読んで知ったが)あって、感慨深く思った。
    途中退屈になりながらも、長い作品を読み進めていっての最後の言葉、その開放感には、胸を震わせるものがあった。
    自由な現代に生きながらもどこかにある息苦しさに、響く一言だった。
    読み終えてじわりと来た。

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    2009年10月07日
  • 父と子

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    ロシア文学は登場人物の名を覚えるのに苦労するとのことだが、この小説は登場人物が少なくそんなこともなかった。
    時代背景が窺える。
    幸せについても考えさせられる。

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    2009年10月07日
  • 父と子

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    2007年03月04日
    「マイ・ボス☆マイ・ヒーロー」というとても好きだったドラマにツルゲーネフという作家が出てきて以来、何かその作家の作品を読みたいな、と思っていました。たまたま池袋サンシャインで開催されていた古本市で『父と子』の文庫本が6冊ぐらいあったので、一冊買ってみました。
     ニヒリスト故に何もかも切り捨てるバザーロフは、自分の頭が考えることと心が感じることの葛藤に苦しみながら、最終的に自らも切り捨ててしまったのかもしれません… 対してアルカーヂイとカーチャの恋模様はワトーの絵画のようにふわふわとしていて、自分の考えに固執するバザーロフが哀れにさえ感じられます。
     おそらく初めて

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    2009年10月07日