工藤精一郎のレビュー一覧

  • 父と子

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    いままでぼくは自分がわからないで、力以上の課題を自分に課してきたんです……ぼくの目はついこのあいだ、ある一つの感情のおかげで開かれました。

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    2026年02月15日
  • 罪と罰(下)

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    ソーニャの愛としてのシンボル、スヴィドリガイロフのニヒリズムとしてのシンボル、ドゥーニャの家族としてのシンボル、それぞれが抱く「思想の良さと危険性」

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    2026年02月15日
  • 罪と罰(上)

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    ソーニャの愛としてのシンボル、スヴィドリガイロフのニヒリズムとしてのシンボル、ドゥーニャの家族としてのシンボル、それぞれが抱く「思想の良さと危険性」

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    2026年02月15日
  • 罪と罰(下)

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    概念が人格化した様な登場人物たち。荒ぶる言葉に立ち上がる手触りのある世界観。ラスコーリニコフの気持ち、完全に自分と違っていた。そして救済はかのように、唐突に、そして静かに、心の中に訪れるのだと思う。

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    2026年01月04日
  • 罪と罰(上)

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    めちゃくちゃ面白かった。カラ兄のときもそうだったけど、なんか意味わからない小難しいことや概念とか言ってたり、字詰め詰めではぇ〜って感じのページがほとんどなのに、さらにすっげぇ疲れてる行き帰りに読んでるのに、狂ったように次のページを求めてしまう中毒性がある。これなんなの!?やっぱスゴイネ!!
    あと引き続き名前にもすごく中毒性があって、ラスコーリニコフ、ロジオン・ロマーヌイチ、スヴィドリガイロフ、ポルフィーリイ、カテリーナイワーノヴナ…とかずっと名前が頭の中でぐるぐる回ってタノシイ。

    でもカラ兄より割と難しいパートは少なくて、普通にサスペンスというかミステリー(ではないか?)としても楽しめた。特に上巻は、本当に自分が罪を犯してしまったかのような気持ちになれてすごくドキドキしながら読んでた。俺こそ選ばれし者……俺ならできる……俺がやらなくちゃ……あ、あれ……?これめちゃくちゃやばいことしたわ……終わった……ばれるばれるあーーみたいな臨場感…w読んでて楽しかった

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    2026年01月06日
  • 戦争と平和(四)

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    圧巻だった。
    最後のトルストイの歴史観は精緻な言語化と崇高な思考力にあっぱれを送りたい。

    今まで読んだ本のなかで暫定一位になったかも。にしても登場人物559人はうける
    そのどれもが生き生きとしてて自然な思考で、凄いなーほんとに

    過去にこれを書いた人がいるという事実と、この本に出会えたことに感謝!

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    2025年12月14日
  • 戦争と平和(三)

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    描写が美しいから、戦時中の辛い様子を描くところでも、気持ち的に休み休みしながら読める

    にしても登場人物の人間感情がリアルすぎ
    こんなに「人間」について克明に描いた作家いるのかな?ってくらい、ほんとそこに感動する…

    そして結局諸行無常なんだけど、たまに現実世界でも起こりそうなくらいに幸福な瞬間や愛もあって、だからまた救われるというか

    そしてたまにでる作者の鋭い観察眼による金言が舌を巻く。3巻にしてできた推しはアンドレイ公爵

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    2025年12月12日
  • 戦争と平和(一)

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    ナポレオンのロシア侵攻を取り上げたトルストイの小説第1巻。全部で4巻。自分をだまして結婚する生活の虚しさや、戦争の愚かさが感じ取れる。戦闘の場面と、日常の場面の切り替えがあるため状況をつかみづらいと感じたところもあるが、時系列で進んでいると思って読んだので問題はなかった模様。

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    2025年11月18日
  • 戦争と平和(二)

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    2巻は、平和の場面中心です。狩り、舞踏会、雪原をそりで走る場面が印象的で、描写が素晴らしい。翻訳者の方の日本語力に魅了されます。

    人物描写もこれまたすごい。読みはじめは人物がたくさんいて大変!と思いましたが、それは早合点。美容室で、“週刊誌を見て芸能人の動向を知る”そんなおもしろさ?!があります。人間模様は、時代、国が違っても興味をそそります。

    男女関係はかなり、もつれにもつれて。登場人物一人ひとりの心情がジェットコースターのように変化していきます。後半にいけばいくほど、物語に引き込まれました。2巻だけでもお腹いっぱいの満足感!人間模様が多く語られた2巻だったので、3巻は戦争のことだろうと予想されます。どうにか最後まで頑張りたい!

    たくさんいる登場人物の中で、特に注目しているのがピエール(男性)とナターシャ(女性)です。色々ある2人だけれど、伸びしろがあると思われ、今後の成長に期待しています。

    以下、2人についてのアレコレで、ネタバレです。




    【ピエール】
    ・妻(エレン)の浮気発覚、お相手はドーロホフ
    →ドーロホフと決闘
    ・フリーメンソンという結社に入会
    ・アンドレイ(戦場より帰還、妻はお産で死亡)との再会→どう生きるべきか、何が幸福かの議論をする

    【ナターシャ】
    ・デニーソフの求婚断わる
    ・アンドレイと婚約するも、式は一年、先伸ばし
    ・アナトーリと親密な仲になる(ピエールの妻による画策あり)
    ・アナトーリとの駆け落ち、失敗
    ・アンドレイに婚約解消の手紙を送ってしまう
    ・アナトーリが既婚者だと知りショック、自殺未遂

    【ピエールについて】
    今まで、はっきりしない人だと思っていたけれど、アナトーリに抗議をして詰め寄り、モスクワから追い出し、ナターシャの救世主となり大活躍!そしてナターシャに愛の告白!ピエールやるなぁ。(ただし、ピエールには悪女の奥さんあり)自分が弱っているときに、優しく救いの手を差し伸べられたら、女性は誰かに支えてもらいたい気持ちになるなぁ。

    ピエールは、お酒飲み過ぎなど色々ありますが、ちょっとずつの成長が見られます。人のことも考え、自分のことも深掘りし過ぎるから病的になっちゃう。でも、彼の良いところは、“心の目”で物事を見ようとしているところ。ピエールの今後に期待大。

    【ナターシャについて】
    ナターシャは、人生のモテ期なんだろうな。生きていく中で、何人かの異性との出会いで心動かされることはあるけれど、こんなに同時にしかも10代半ばで、影響力のある人に会ってしまうと、それは大変。同情します。純粋すぎて汚れを知らないが故に悩みも深い。まだ親の息が吹きかかっている女の子には辛すぎる。言い寄ってきたアナトーリはロリコン男性。年上で婚約中のアンドレイがずっと守ってくれるならいいけれど、離れているし。人生そんなに甘くない!彼女にとって、とっても辛い人生のお勉強です。

    ※失敗や迷いなくして、人生の本質はつかめないのではないか。“若い頃の苦労は買ってでもせよ”と昔から言われていますし。そういう自分自身も色々なことがあって、そこから学んで今に至っている。経験は宝!

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    2025年09月10日
  • 父と子

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    ツルネーゲフの初恋からこちらを手に取りました。


    貴族的な時代は終わったのか?父と子とその友人達の議論も興味深い。
    心の内をこうも表現する事ができるなんて!
    と感心しながらページめくってます。

    緩急もある構成で読みやすいのでオススメです。

    恋に落ちてもそれを許容しないブレーキを数行で表してて面白い。

    読みやすいのでロシア文学初挑戦ならこの作品いいと思う。

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    2025年03月22日
  • 未成年(上)

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    ドストエフスキーが描くロシアの混沌は、まだまだ未熟な「未成年」アルカージイを木っ端微塵に打ち砕くほど複雑怪奇なものでした。 ドストエフスキーのかつての理想郷「ヨーロッパ」の没落と、ロシアの混沌。 そんな八方ふさがりの悲惨な状況の中で何が人々を救いうるのか。それをドストエフスキーはこの作品で読者に問いかけます。 そしてこの作品で提出された問題はその後ますます熟成し最後の大作『カラマーゾフの兄弟』へと組み込まれていきます。 『未成年』は他の作品と比べると影が薄い作品となってしまっていますが、思想的な意味では非常に重要なものを含んだ作品です。

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    2024年08月14日
  • 死の家の記録

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    この作品は心理探究の怪物であるドストエフスキーが、シベリアの監獄という極限状況の中、常人ならざる囚人たちと共に生活し、間近で彼らを観察した手記なのですから面白くないわけがありません。あのトルストイやツルゲーネフが絶賛するように、今作の情景描写はまるで映画を見ているかのようにリアルに、そして臨場感たっぷりで描かれています。
    この小説はドストエフスキー作品の中で『罪と罰』と並んでその入り口としておすすめな作品です。

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    2024年08月13日
  • 死の家の記録

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    ロシア文学のイメージは、なんだか暗そうで苦しそうと自分勝手に思っていた。そして、その勝手なイメージから、ロシア文学を避けていたのだが、この本を読んで全く違っていたことがわかった。
    ここではドストエフスキーが4年間シベリア流刑での体験をもとに、監獄での暮らしや人々の様子などが描かれている。
    日々の様子をつづったものや人物に焦点を当てたもの、イベント的に起きたことなどについて正確に緻密に描かれている。監獄という特殊性から興味が湧く部分もあるが、多くは普通の人物がどのように生活しているかを見るのと変わらないのかもしれない。
    表現が非常にリアリスティックで、それでいて愛情に満ちた文だった。人間観察が緻密であり、その様子から考えられる心情や、監獄であったできごとを描いているが、決してドラマチックではない。また、貴族と民衆の溶け合わないことを実に実感をもって、そしてそれを胸苦しい思いで描いてもいる。
    作家が人間に対して愛情をもち、生き生きとした人物を描く作家として確立するにはこのような人間観察をできるかどうかにかかっているのかもしれない。

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    2023年10月18日
  • 父と子

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    登場人物が多くて、その上に名前がコロコロ変わるから最初の方はこいつ誰だ!?ってなった。

    バザーロフがオジンツォーワに初めて会う時、そわそわしてるシーンがお気に入り。ニヒリストでデータしか信用しないぞ僕は!ってキャラなのに、美人なオジンツォーアに会うとソワソワしちゃう。
    最初はなんか微妙な登場人物だなって思ってたけど、この辺りからバザーロフが好きになった。

    バーヴェルペトローウィチが嫌な奴じゃなくて、イケメンで礼儀正しいって設定なのが良いね。
    作者のあとがき曰く、ツルネーゲフは登場人物一人一人に敬意を払ってたらしい。決闘で死ななくて良かった。

    最後バザーロフが呆気なく死ぬのはどう言った意味が込められてるのだろうか?アルカージイと別れてしみじみとした感じで終わるんだなと思ってたら、更に悲しい展開があった。
    ワシーリイイワーノウィチが悲しむの見てると、こっちまで気持ちが伝わってきて悲しくなる。
    個人的にはオジンツォーワと再開した所で終わりみたいな展開にして欲しかった。悲しい( ´・ω・` )


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    2023年06月29日
  • 戦争と平和(二)

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    話がどんどん展開していく。
    啓示されたピエールが、感激して自己完成の内的作業に没頭するも、行動を貫徹するほどの実行力がなくて中途半端になっている様子、最終的に「考えないやつの方がええやん」ってなる感じとか、めちゃくちゃわかる。後半でピエールの思想がどうなっていくのか楽しみ。

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    ある者は虚栄心で、ある者はトランプで、ある者は法律を書くことで、ある者は女で、ある者は愛玩物で、ある者は馬で、ある者は政治で、ある者は狩猟で、ある者は酒で、ある者は国事で、それぞれの人生から目をそらそうとしているのだ。『くだらぬものも、重要なものもない、みな同じことだ。ただおれのできることで、それから救われさえすればいいのだ!』とピエールは考えた。『それを、この恐ろしいそれを見ずにすめば、それでいいのだ』

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    2023年01月18日
  • 戦争と平和(四)

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    「戦争と平和」を読み、「戦争」と「平和」と「人間」の関係性について考えずにはいられなかった。
     平和の中で育った人間が戦争を生み出すのではない。反対に、戦争を生き抜いた人間が平和を築き上げるのでもない。
     「戦争」と「平和」が混在するこの世界においては、いかなる人間も双方に影響を及ぼすことはないのだと思う。
     戦争が起こるのには原因があり、平和がもたらされるのにも原因がある。それぞれの原因を、我々は人間に求めるのではなく、「歴史」に求めるべきなのだと感じた。歴史の中において人間という存在は、ナポレオンやアレクサンドル皇帝であっても、ひとつの歯車に過ぎない。
     戦時にはより多くの殺戮を行なった者が称賛され、平時には戦争を防ごうと努める者が評価される。
     結局のところ我々は、「歴史」というあまりに大きな波の中において、右往左往するしかないのである。

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    2022年12月12日
  • 罪と罰(下)

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    ストーリーは非常にわかりやすく文字数は多いが読みやすい。あっという間に読み終えてしまった。主役と予審判事との掛け合いが面白い。登場人物の悲劇は涙を誘い、主役の苦悩と混乱はめまぐるしく展開してあきさせない。物語のラストは心が安らぐ気持ちのいいまとまり方で最後まで満足できた。

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    2026年03月10日
  • 死の家の記録

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    ネタバレ

    『死の家の記録』は、1860年から1862年にかけて発表された。
    ペトラシェフスキー会のメンバーとして逮捕されたドストエフスキーは、オムスク監獄で囚人として4年間過ごした。「死の家の記録」は実質上、ドストエフスキー自身の獄中体験記録とも言える。
    あらすじ
    語り手アレクサンドル・ペトローヴィッチ・ゴリャンチコフは妻殺しの罪で10年間の追放と強制労働との判決を受ける。彼は貴族地主出身であったことから、他囚人たち(多くが、地主に搾取される農民出身)から悪意・憎しみを大いに買い、当初は監獄生活に苦しむ。しかし次第に収容所生活や受刑仲間に対する自身の嫌悪感を克服して、それまでの信念を再構築してゆく。(Wikipediaより)

    感想:
    ドストファン必読書。なぜなら後年のドスト作品に登場するキャラクター達のモデルになった人々が本作に多数登場するから。獄中で仲良くなった天使のように可愛い青年アレイは『カラ兄』のアリョーシャだし、父親を殺し財産を持ち逃げした軍人はドミートリィのモデルだし、敬虔な正教徒のお爺さんはゾシマ長老のモデルに思える。また、妻殺しは本作以外だと『永遠の夫』のシナリオに重なる。ドストが獄中で培った犯罪心理学的考察は『罪と罰』、『虐げられた人々』などに反映されているのではと思えなくもない。

    本作は一言で言えば獄中での人間観察記。主人公が見た、ロシア民衆達、たまにタタール人やインド方面の囚人もいる。言葉が通じないながらも心をかよわせたり、仲良くなっていく様子はちょっぴりホッコリする。が基本的には、貴族である主人公は周囲から敬遠され、いやむしろ疎まれ敵対され馬鹿にされる対象であった。ために主人公は当初獄中で、これ以上ないと言っていいほどの孤独を味わい、収監当初は獄舎に居着いている犬しか話し相手が居ないほどであった。これドストエフスキーもそうだったんかな?ドストも犬相手に話かけたりしてたのかと思うと、侘しいと同時に少しユーモラス笑
    主人公が特に愛し、可愛がった美青年アレイ…これはカラマーゾフの兄弟のアリョーシャだよね!?いちいち描写が可愛いので少しキュンとなる。
    一言で囚人といっても、性格から出自から何もかもが違い、個性的で、いろんな奴らがいる。陽気であったり陰気であったり。
    一般に監獄生活といえば、苦しく辛く単調なものてあるように思われがちだが、本作における囚人達はそれぞれ手に職があったり、内職をして小銭を稼ぎ、稼いだ金で肉を買ったり酒を飲んだり(許可はされていないがどこかしらから持ち込んでいるのである)クリスマスには一張羅を着てご馳走を食らい、また囚人達一丸となって外部客を招き劇を演じるなど、それなりに監獄生活を謳歌しているので、
    『死の家の記録』と題されるタイトルに似つかわしくないある意味楽しげな(楽しいのかわからないが)生活ぶりが描かれる。これは帝政ロシアの時代までなのか?ソ連時代はどうだったか知らないが、当時は割とおおらかだったのかなと思わないでも無かった。それでも懲罰はかなり苛烈で、笞刑(ムチ打ち刑)の描写には戦慄してしまう。死んでしまう者もいたらしく、当時の法律や刑罰の方法、施行され方に対する非難めいた記述も所々に見られ、非人道的な体制へのドストエフスキーの強い憤りが垣間見られることもあり、とても興味深かった。

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    2022年04月03日
  • 戦争と平和(四)

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    ピエールが、「モスクワの伯爵」の伯爵を思い出させた前半。


    小説と括れない。
    私はトルストイが好きだ。

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    2022年03月11日
  • 戦争と平和(三)

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    一気に書き方が変わったと言うか小説から歴史になった。
    作者の意見もたくさん入るというか、史実と見解と小説が交互にやってくる。お陰で読み進められるのだけど、あまりにロシアの地名も歴史もナポレオンのことも知らなすぎて興味が出てきて、途中Wikiで調べたり地図で場所を確認したりして読む。
    全巻読み終わったら読みかけの「全世界史」を読もうと思う。

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    2022年03月07日