工藤精一郎のレビュー一覧

  • 戦争と平和(一)

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    ナポレオンのロシア侵攻を取り上げたトルストイの小説第1巻。全部で4巻。自分をだまして結婚する生活の虚しさや、戦争の愚かさが感じ取れる。戦闘の場面と、日常の場面の切り替えがあるため状況をつかみづらいと感じたところもあるが、時系列で進んでいると思って読んだので問題はなかった模様。

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    2025年11月18日
  • 罪と罰(上)

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    ラスコーリニコフ、何なんだお前は、という気持ちを抱えたまま読み進める。
    まさかの凶行。
    かと思えば、あらゆる登場人物との絡みで意識があっちへこっちへと揺さぶられる。
    「いつバレるのか、いやバラすのか」という緊張感が常に付きまとう。
    後半になって体調が落ち着いてきたところでは、まるで私自身が風邪から直ったかのような爽やかさを感じつつも、しかし罪が消えるわけでも、逃げ切れるわけでもない。

    巻末付近で語られた、ラスコーリニコフの論文の話が非常に重要だ。
    私は、彼が持論を信じているというよりかは、それを信じたいが故に実践するか、自分自身が非凡人であるかどうかを試したいという若さゆえの過ちが彼を凶行に

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    2025年11月12日
  • 罪と罰(上)

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    英雄的な人間は罪の一線を越えても良いという
    いわゆるナポレオン思想を持った青年が金貸しの老婆を殺す
    しかし罪の意識に苛まれ自分は英雄的人間ではないことを知る
    その他妹の結婚問題や純粋な心を持ったソーニャと出会う中で段々と性格が変わっていく

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    2025年10月12日
  • 戦争と平和(二)

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    2巻は、平和の場面中心です。狩り、舞踏会、雪原をそりで走る場面が印象的で、描写が素晴らしい。翻訳者の方の日本語力に魅了されます。

    人物描写もこれまたすごい。読みはじめは人物がたくさんいて大変!と思いましたが、それは早合点。美容室で、“週刊誌を見て芸能人の動向を知る”そんなおもしろさ?!があります。人間模様は、時代、国が違っても興味をそそります。

    男女関係はかなり、もつれにもつれて。登場人物一人ひとりの心情がジェットコースターのように変化していきます。後半にいけばいくほど、物語に引き込まれました。2巻だけでもお腹いっぱいの満足感!人間模様が多く語られた2巻だったので、3巻は戦争のことだろうと

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    2025年09月10日
  • 罪と罰(下)

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    まず読み切った自分を褒めたい!相変わらず文字はびっしりですけども、下巻は上巻に比べると文字が大きくなっていて、物語の展開も読み応え抜群すぎてさくさく進みました。面白かったです!

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    2025年08月16日
  • 罪と罰(上)

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    文字びっしり&文字が小さめ&名前を覚えるのに苦労しますが、すんごい面白い。最後のページでラスコーリニコフの前にとある人物が現れて不穏さ増し増しで下巻へ続きます。

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    2025年08月16日
  • 罪と罰(下)

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    金貸しの老女を殺害した主人公(ラスコーリニコフ)がどんどん追い詰められていく描き方は、真に迫るものがありました。登場人物の人格が彷彿とするセリフの数々。どきっとさせられるものが多かったです。主人公以外の人物の描き方も抜群でした。

    「罪を犯す権利」があると信じ続けるラスコーリニコフ。しかし、自分のことはさておき、他の人を思う気持ちも合わせ持っている。そんな複雑な精神のせめぎ合いから、永久に解放されないのではないか。ラスコーリニコフのことを思いやる周囲の人物の動揺も感じ取れるので、いたたまれない気持ちになりました。第1部から第6部まで、暗いトンネルの中にいるようでした。

    第6部までとは真逆な雰

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    2025年07月29日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

    ドストエフスキーの起点となる小説の下巻。物語のリアリズムに引き込まれる。老婆と女殺しをした主人公ラスコーリニコフの心境の変転が感動を与える。愛は善悪を超えることがラストの場面で暗示される。

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    2025年07月28日
  • 父と子

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    ツルネーゲフの初恋からこちらを手に取りました。


    貴族的な時代は終わったのか?父と子とその友人達の議論も興味深い。
    心の内をこうも表現する事ができるなんて!
    と感心しながらページめくってます。

    緩急もある構成で読みやすいのでオススメです。

    恋に落ちてもそれを許容しないブレーキを数行で表してて面白い。

    読みやすいのでロシア文学初挑戦ならこの作品いいと思う。

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    2025年03月22日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ

    監獄に入っても変わらなかったラスコーリニコフの思想が、ソーニャとの愛の力によって遂に崩れるという結末が好きだった。「どう終わるんだろう?」という興味で読み進めていたけど、個人的に刺さる終わり方だった。また、1860年代ペテルブルグの社会風刺や、ポルフィーリーとの対決といった、色んなおかずがある小説だと思う。ドストエフスキー自身の「暴力をも辞さない」思想がラスコーリニコフに投影されていることを知ってより好きになった。

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    2025年02月19日
  • 未成年(上)

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    ドストエフスキーが描くロシアの混沌は、まだまだ未熟な「未成年」アルカージイを木っ端微塵に打ち砕くほど複雑怪奇なものでした。 ドストエフスキーのかつての理想郷「ヨーロッパ」の没落と、ロシアの混沌。 そんな八方ふさがりの悲惨な状況の中で何が人々を救いうるのか。それをドストエフスキーはこの作品で読者に問いかけます。 そしてこの作品で提出された問題はその後ますます熟成し最後の大作『カラマーゾフの兄弟』へと組み込まれていきます。 『未成年』は他の作品と比べると影が薄い作品となってしまっていますが、思想的な意味では非常に重要なものを含んだ作品です。

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    2024年08月14日
  • 死の家の記録

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    この作品は心理探究の怪物であるドストエフスキーが、シベリアの監獄という極限状況の中、常人ならざる囚人たちと共に生活し、間近で彼らを観察した手記なのですから面白くないわけがありません。あのトルストイやツルゲーネフが絶賛するように、今作の情景描写はまるで映画を見ているかのようにリアルに、そして臨場感たっぷりで描かれています。
    この小説はドストエフスキー作品の中で『罪と罰』と並んでその入り口としておすすめな作品です。

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    2024年08月13日
  • 死の家の記録

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    ロシア文学のイメージは、なんだか暗そうで苦しそうと自分勝手に思っていた。そして、その勝手なイメージから、ロシア文学を避けていたのだが、この本を読んで全く違っていたことがわかった。
    ここではドストエフスキーが4年間シベリア流刑での体験をもとに、監獄での暮らしや人々の様子などが描かれている。
    日々の様子をつづったものや人物に焦点を当てたもの、イベント的に起きたことなどについて正確に緻密に描かれている。監獄という特殊性から興味が湧く部分もあるが、多くは普通の人物がどのように生活しているかを見るのと変わらないのかもしれない。
    表現が非常にリアリスティックで、それでいて愛情に満ちた文だった。人間観察が緻

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    2023年10月18日
  • 父と子

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    登場人物が多くて、その上に名前がコロコロ変わるから最初の方はこいつ誰だ!?ってなった。

    バザーロフがオジンツォーワに初めて会う時、そわそわしてるシーンがお気に入り。ニヒリストでデータしか信用しないぞ僕は!ってキャラなのに、美人なオジンツォーアに会うとソワソワしちゃう。
    最初はなんか微妙な登場人物だなって思ってたけど、この辺りからバザーロフが好きになった。

    バーヴェルペトローウィチが嫌な奴じゃなくて、イケメンで礼儀正しいって設定なのが良いね。
    作者のあとがき曰く、ツルネーゲフは登場人物一人一人に敬意を払ってたらしい。決闘で死ななくて良かった。

    最後バザーロフが呆気なく死ぬのはどう言った意味

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    2023年06月29日
  • 戦争と平和(二)

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    話がどんどん展開していく。
    啓示されたピエールが、感激して自己完成の内的作業に没頭するも、行動を貫徹するほどの実行力がなくて中途半端になっている様子、最終的に「考えないやつの方がええやん」ってなる感じとか、めちゃくちゃわかる。後半でピエールの思想がどうなっていくのか楽しみ。

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    ある者は虚栄心で、ある者はトランプで、ある者は法律を書くことで、ある者は女で、ある者は愛玩物で、ある者は馬で、ある者は政治で、ある者は狩猟で、ある者は酒で、ある者は国事で、それぞれの人生から目をそらそうとしているのだ。『くだらぬものも、重要なものもない、みな同じことだ。ただおれのできることで、それから救われさえす

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    2023年01月18日
  • 戦争と平和(四)

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    「戦争と平和」を読み、「戦争」と「平和」と「人間」の関係性について考えずにはいられなかった。
     平和の中で育った人間が戦争を生み出すのではない。反対に、戦争を生き抜いた人間が平和を築き上げるのでもない。
     「戦争」と「平和」が混在するこの世界においては、いかなる人間も双方に影響を及ぼすことはないのだと思う。
     戦争が起こるのには原因があり、平和がもたらされるのにも原因がある。それぞれの原因を、我々は人間に求めるのではなく、「歴史」に求めるべきなのだと感じた。歴史の中において人間という存在は、ナポレオンやアレクサンドル皇帝であっても、ひとつの歯車に過ぎない。
     戦時にはより多くの殺戮を行なった者

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    2022年12月12日
  • 罪と罰(下)

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    ストーリーは非常にわかりやすく文字数は多いが読みやすい。あっという間に読み終えてしまった。主役と予審判事との掛け合いが面白い。登場人物の悲劇は涙を誘い、主役の苦悩と混乱はめまぐるしく展開してあきさせない。物語のラストは心が安らぐ気持ちのいいまとまり方で最後まで満足できた。

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    2026年03月10日
  • 死の家の記録

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    ネタバレ

    『死の家の記録』は、1860年から1862年にかけて発表された。
    ペトラシェフスキー会のメンバーとして逮捕されたドストエフスキーは、オムスク監獄で囚人として4年間過ごした。「死の家の記録」は実質上、ドストエフスキー自身の獄中体験記録とも言える。
    あらすじ
    語り手アレクサンドル・ペトローヴィッチ・ゴリャンチコフは妻殺しの罪で10年間の追放と強制労働との判決を受ける。彼は貴族地主出身であったことから、他囚人たち(多くが、地主に搾取される農民出身)から悪意・憎しみを大いに買い、当初は監獄生活に苦しむ。しかし次第に収容所生活や受刑仲間に対する自身の嫌悪感を克服して、それまでの信念を再構築してゆく。(W

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    2022年04月03日
  • 戦争と平和(四)

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    ピエールが、「モスクワの伯爵」の伯爵を思い出させた前半。


    小説と括れない。
    私はトルストイが好きだ。

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    2022年03月11日
  • 戦争と平和(三)

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    一気に書き方が変わったと言うか小説から歴史になった。
    作者の意見もたくさん入るというか、史実と見解と小説が交互にやってくる。お陰で読み進められるのだけど、あまりにロシアの地名も歴史もナポレオンのことも知らなすぎて興味が出てきて、途中Wikiで調べたり地図で場所を確認したりして読む。
    全巻読み終わったら読みかけの「全世界史」を読もうと思う。

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    2022年03月07日