新堂冬樹のレビュー一覧

  • 摂氏零度の少女

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    一見優等生の女子高生が母親に一服盛る話。
    人殺しは悪いことだときちんと子供に説明できる人はどのくらいいるのだろうか。斯くいう私も自信がない。
    本作に限って言えば主人公は死と殺をごっちゃにしているような。

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    2009年10月19日
  • 銀行籠城

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    五十嵐は拳銃片手に銀行に籠城。
    ですが、金目当ての銀行強盗ではありません。
    のっけから、「いまから、俺が支配者だ。覚えておけ。この瞬間から、お前らの自由と人権は俺が預かった。お前らは、俺の所有物だ(14?)」ですからね。
    人質にとられた人びとは、なんと全裸になるように命令されます。
    逆らう人間を、情け容赦なく射殺をする五十嵐。
    人質たちは、屈辱を味わいながらも、恐怖のため五十嵐に服従せざるをえません。
    読んでいるこちらが「何もそこまで…」と思うくらい、一切の妥協をしない冷酷非道ぶりなんですよ。
    当然、警察が出動。銀行を包囲し、拡声器で五十嵐に呼びかけます。
    マスコミも数多く駆けつけます。
    五十

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    2009年10月04日
  • 不倫純愛

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    ライトノベル的な官能小説、、 ありきたりな展開やしエロエロなんですけど主人公の気持ちはなんとなくわかるなぁ。

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    2009年10月04日
  • 吐きたいほど愛してる。

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    これも、「独白するユニバーサル横メルカトル」とは別の意味で気持ちの悪い作品である。
    新堂 冬樹が送る「暗黒純愛小説」たち。
    短編形式なのだが、それぞれのゆがんだ愛の形が描かれている。
    友人に勧めたら「ごめんマジで気持ち悪くて一話目で諦めた」と返されてしまった。うん、確かに、キモいかも。(笑)

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    2009年10月04日
  • 闇の貴族

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    闇金・ヤクザ・フィクサー。。

    ルノワール小説の入口としては、最適の本ではないでしょうか?!

    確か新堂さんのデビュー本だったと思います。かなり内容の濃い話ですので、自分の気持ちを平和に保ちたい方にはお勧めできません(^^;)

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    2009年10月07日
  • 血塗られた神話

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    2008/12/28

    私と母が好きな作家さん。
    これは母が薦めて来たので読みました。

    新堂冬樹にはじめて触れたのが純愛小説だったため、「黒新堂」と呼ばれるほうの書物を読むのは初めてでした。
    「白新堂」のほうの印象が強かった為、読むのがきつくなるかなーと思いきや、
    結構楽しめました。

    この本が新堂冬樹氏のデビュー作らしく、なんだかそういわれるとそんな感じもしなくもないなーと思いました。
    どこかまだ不完全なところや、不明瞭なところがところどころあり「ん?」と思わせますが、ストーリーはとても面白みがあり、展開のテンポもちょうどいい感じがして、
    割と楽しめた1冊でした。

    しかし、やはり「あれ

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    2009年10月04日
  • 黒い太陽(上)

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    風俗王に俺はなる!!
    って感じの本です。

    うそです。

    もっと重くて暗いものがズしーんとしつつも、

    風俗王に俺はなる!!

    ってかんじです。
    かなり業界の事がわかります。

    おもしろー!
    早く下巻が読みたいです。

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    2009年10月04日
  • 黒い太陽(上)

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    ビジネスは昼の世界でも夜の世界でもたいへんなことだ。
    キャバクラのいちボーイだった立花という男の子が、夜の世界でどんどんのし上がっていき、
    愛や優しさを捨てていく様を描いている。
    と同時に、小説を通してキャバクラ界のきびしさやシステム、キャスト(キャバクラ嬢)たちの心理など、
    裏事情をどんどん暴露していくので、まるっきり知識のない普通の主婦にとっては、とても勉強になる一冊でした。

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    2009年10月04日
  • ホームドラマ≪完全版≫

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     背広の下の慟哭の単行本版。賢母が新たに追加されています。内容的には少し怖い感じですが笑えます。結構お勧めです。

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    2009年10月07日
  • 僕の行く道

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    さらりと読めるお話でした。

    いや
    だからと言って内容が軽いというわけではなく。

    母を訪ねて三千里のように・・・母に会いに、たった一人で小学生の男の子が旅をするのですが。


    あたしには、主人公の気持ちに立つことは出来なくて、分かってあげられない部分のほうが多い気がしたけれど・・・
    何となく応援したくなるような、気持ちの優しい、しっかりした主人公でね。


    心が温まる感じはしました。

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    2010年05月25日
  • 砂漠の薔薇

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     夕方のニュースで流れる中学受験。鉢巻をした子供たちが拳を握ってスローガンを叫ぶ。最近ではもう珍しくない光景。
    「ここまでくれば宗教」なんて言えているうちはいいのかもしれない。少なくともその熱病じみた騒動の渦中の子供には、まだ自分の意志というものがあるのだから。
     小学校受験なんて、親の見栄の張り合いみたいなものだ。ここまでくれば執念と言ってもいい。このお話の場合はあまりに凄すぎて、逆に物語性が強くなってしまったかもと思わせるくらい。
     作者が男性の割には、女同志集まってるグループの陰湿且つ厭らしいねちっこさがよく書かれていると思う。ここまで露骨でないにしても、多かれ少なかれ、集団になった女

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    2012年11月25日
  • ある愛の詩

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    最初文章が好みじゃないと思ったけど本編に入ってからのはわりと大丈夫だった。
    感動はしたけどそれは主人公二人の愛にではなかった。
    主人公たちの周りの人が好き。

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    2009年10月04日
  • 銀行籠城

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     犯人の境遇があまりにも辛くてかなしくなった。ただどんな理由があるにしても、こんなことはしてはいけないし人の命は軽くないと思った。
     実際に起こったらと思うとすごく怖くなるそんなお話です。
     

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    2009年10月07日
  • 砂漠の薔薇

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    狂っていく感じがよかったです。必死さで苦しかった。でもいまいちお受験にうまく絡んでいないような気もしてしまいました。そしてひたすら子供がかわいそう…。
    この作者も読まず嫌いしてましたがこれならいけそうです。もったいない!読まなきゃ。

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    2009年12月31日
  • 忘れ雪

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    瀕死の子犬を偶然拾った深雪は、“忘れ雪に願いをかければ必ず叶う”という祖母の教えを信じて、子犬の回復を願った。そこへ獣医を目指す桜木が通りかかり子犬を治してしまった。忘れ雪の力は本当だったのだ!不思議な力に導かれて出会ったふたりは、次第に惹かれあってゆく。やがて別れの時を迎えた深雪と桜木は、“7年後の同じ時間、同じ場所”での再開を約束するが…。
    愛してるのにすれ違うふたりの、美しくも儚い純愛物語。

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    2015年06月30日
  • ある愛の詩

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    『「ある愛の詩」は、純愛小説です』。これが一番要約された紹介文です。小笠原で育った、イルカのテティスと話せる青年・拓海と、声楽のプロを目指す女性・流香の物語です。

     拓海は幼少のころ両親を亡くし(記憶はない)、イルカのテティスは母を亡くし、流香は母が声楽のプロになるためイタリア・ミラノに行き別れ(小学校程度のころ?)ています。つまり、メイン登場人物はツライ過去をもっています。

     「新堂冬樹さんの文体が自分にあっているのと、よかったけれど、あと一押しの感じがする」というところから、よかったけれど、名著レベルではない★4つです。

    2008.02.20. ランク改訂 

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    2009年10月07日
  • ろくでなし(上)

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    自信に満ちた出来る男が最愛の恋人を失ったどん底状態から始まるため出だしが厳しいが、読み進める内に止まらなくなる典型。ノアールものと言うべき陰鬱な暗さだが、主人公の冷静で躊躇いつつも、押さえ切れない執念深い激情ぶりが堪らないです。

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    2009年10月04日
  • ホームドラマ≪完全版≫

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    某国民的アニメのパロディが2品入っています。

    「○スオ」さんや「○ネ」さんがこんな事を考えているとしたら・・・

    平和な家庭の裏に潜む恐ろしさを描いています。

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    2009年10月04日
  • カリスマ(下)

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    根本的な違和感は、なぜ主人公の教祖がカリスマ性を持ちえたか、に説得力無いこと。洗脳で築いたかりそめの王国であれ、最初の一歩は本人のカリスマ性あってこそのはず。でないと組織は立ち上がらない。なのにここで描かれる主人公は、つぎはぎと演技で塗りこめた幻想の教祖。ある程度組織が大きくなればまだしも、初手の段階でこの男へ惹かれるのは何人いるだろう。
    後半はジェットコースターのごとく、がらがらと物語が展開する。かなり強引な人間模様と、最後の修羅場が唐突で違和感あり。
    しかし繰り返すが、最後まで読ませる、読みたくなる筆力はすごい。

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    2009年10月04日
  • カリスマ(上)

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    勢いある小説で、最後まで読みたくなる凄みはあり。登場人物の視点がくるくる動いて混乱するのと、妄想シーンが何ページにもわたって続き、戸惑うことも。
    新興宗教の教祖を欲望と打算で演じ、洗脳の観点で傍若無人に振舞うさまと、転落への流れを描いた。オウムとだぶる描写がいくつかあるが、著者のインタビューによるとほとんど意識してないとか。
    前半は教祖の転落前。冒頭の悲惨さをばねに築いた王国の欲望と翻弄される周辺の人間模様を描く。

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    2009年10月04日