新堂冬樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新堂冬樹の小説を読むのは2作目。
「闇の貴族」同様、読者を引き込む筆力に下を巻く。
著者は内面の葛藤を言葉にするのが上手い。
シャブ中の速見が「神の道を進む者には、いつだって妨害が入るものだ。キリストが迫害されたように、覚醒剤も、だから禁止されている。白い眼でみられる」と語るところがある。宗教団体の信者も同じようなことを言っていた。
傍から見たら、迫害されて当然だが、本人は「正しいがゆえに迫害される」と主張する。
正しい、正しくないというのは、そのときの世間の価値観だ。
すなわち、世間の価値観に合わないところで、正義を主張しても、それは宗教のドクマにすぎない。 -
Posted by ブクログ
殺し屋が無垢な少女に出会い心を入れかえる…このパターンは殺し屋が登場人物であれば多くの小説や漫画で見られるような気がします。
かといって私が頭に思い浮かぶ殺し屋系の物語は2つしかないので、ありきたりかどうかは判断のしようがないのですが…。
新鮮って感じはしなかったのは確かですけど、だからといって飽きるような内容ではなかったです。
どんなに展開の傾向が同じ小説があったとしても、結末に至るまでの部分や設定は違うので。
その点、この小説は舞台設定がしっかりとしたものでしたので、展開は読めてしまいますが、作品の中に引き込まれてしまう、そんな魅力があったように思います。
特に最後の終わり方はとても印象