新堂冬樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレお金目的でもなく政治目的でもなく人質を取り銀行に立てこもる。
逃走する意思もないから、人質も容赦なく殺される。
結末が気になって一気に読み進めた。
でもラストが微妙。
動機も今一つ薄かった。
お母さんだけでなく、大切な人ができて幸せになると思った矢先にまた不幸になったくらいは欲しかった。
結局、あれでは彼が陥った境遇のままの「やっぱりこんな奴だからこんな事件をおこせたんだろう」というレッテルを貼られるだろう。
誰に復讐できたわけでなく、誰に理解されることもなく、不幸をまき散らしただけだ。
それが目的だ、ということなのかな。
ラストもあっけなく終わってしまったような気がす -
Posted by ブクログ
「明応のナイチンゲール」と呼ばれ、どんな患者にも優しく献身的な対応をすることで病院内でも有名な森下早苗。しかしそんな早苗が働く明応総合病院を、乗っ取りで有名な久我グループが狙っていた。その片腕である前田恭司は、末期癌でホスピスに入院している父親を救う資金をちらつかせながら取材という名目で早苗に近づき、彼女から病院が危ないという噂を流させようとする。
早苗も偽善に違いないと考えるも、「ナイチンゲール」という皮がなかなか破れずイライラする恭司だったが、次第に彼女は本物なのかもしれないと思い出す。そんな2人を描きながらも、早苗の父親をあっさり殺し、極端から極端へと変容する早苗の姿に「あぁ、やっ -
Posted by ブクログ
うーーーーん…ちょっと終わり方が好きじゃなかった。でも長いお話なので、読み終わった時の達成感はありました(笑)
途中から最後まで途切れずにずっと熱中して読みましたが…時間があったから、飽きずに読めたのか時間がないなかでも飽きずに読んでいたのかは自分でも分からないです。そのうちの理由の一つに、説明用語が超詳しく、長い!獣医の分野の知識がある人は「そうそう」とかなるのかな?とにかく説明が長くて少し飛ばしてしまいました。
前半は純粋な恋愛だったり、ややこしかったり。
後半は「どうなるの?」「ここからこの展開ではページ数足りない」と個人的に思いながら一気に読みました。
この続編があったとしたら、ど -
購入済み
この本は
残酷描写に嫌悪感を抱く方は絶対読まないほうがいい。
自分はこの本の名前に目を釘付けにされ、手に取り立ち読みから購入し、じっくり5度ほど読み返しましたがフィクションでもありノンフィクションでもあるかのような細かい描写に驚きました。
この題材となった事件を調べ、幾多の本を読んだ結果、多分この本が1番事件の詳細を知ることができるのではないでしょうか。
主犯格となった男の心理は一生知り得ない。