【感想・ネタバレ】白い毒のレビュー

あらすじ

「医療コンサルタント」を名乗る男は看護師・早苗にこう囁いた。「まもなくこの病院は倒産します。患者を救いたければ……」――新堂冬樹が医療業界最大の闇「病院乗っ取り」に挑んだ医療ミステリー巨編!

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Posted by ブクログ

 「明応のナイチンゲール」と呼ばれ、どんな患者にも優しく献身的な対応をすることで病院内でも有名な森下早苗。しかしそんな早苗が働く明応総合病院を、乗っ取りで有名な久我グループが狙っていた。その片腕である前田恭司は、末期癌でホスピスに入院している父親を救う資金をちらつかせながら取材という名目で早苗に近づき、彼女から病院が危ないという噂を流させようとする。

 早苗も偽善に違いないと考えるも、「ナイチンゲール」という皮がなかなか破れずイライラする恭司だったが、次第に彼女は本物なのかもしれないと思い出す。そんな2人を描きながらも、早苗の父親をあっさり殺し、極端から極端へと変容する早苗の姿に「あぁ、やっぱりこの人の小説だなぁ(^^;」と。悲恋だなぁ。

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2015年06月04日

Posted by ブクログ

この方の著作は全て買ってますが、とにかく多作。そして、エンターテインメントに徹してますね。言い換えればメッセージ性が薄い(笑)

それでも初期の作品はもう少し情熱を注いで書かれていたように思うんですがね。「鬼子」とか「カリスマ」とか、かなり面白かったです。話の筋覚えてるのに、もう一回読みたいですもん

ただ、だんだん本人が書くことに飽きてしまったのか、ネタが尽きてしまったのか、最近は似たようなストーリーが多いし、一作ごとの劣化が著しい気がするのは私だけでしょうか。

とは言いながら、この作品も途中からやめられなくなって、最後まで一気に読んでしまいました。そういう意味で魅力はあるんですよ。そもそも全作品読んでるわけですしね。

で、それなりの感慨を持って読み終えたら、最終ページにこんなことが書いてありましたわ。

「本書は2010年4年、弊社より単行本として刊行された、書き下ろし小説『白と黒が出会うとき』をタイトル変更の上、文庫化したものです。」

・・・。

私、数年前にこの単行本、買って読んでたんですけどっ!

読み終えるまで全く気づかないほど、内容を記憶してないってどういうこと? そういうこと?(笑)

しかし、タイトル変更で文庫化とは(よくあることとは言え)敵ながらあっぱれじゃ。敵!?

まー、同じ話で2回も楽しめたんだから、きっと得したんだよねと前向きに考えておきます。

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2014年09月07日

Posted by ブクログ

病院乗っ取りの話。作者お得意のエグい描写はゼロ、でも白新堂というわけでもなく、なんとも中途半端な感じ。やはりどちらかに突き抜けて欲しい。(黒希望 笑)

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2013年12月26日

Posted by ブクログ

『白と黒が出会うとき』の改題。純愛と病院乗っ取りをテーマにマザー・テレサのような看護婦・森下早苗と詐欺師・前田恭司の二人を中心に描かれる物語。いわゆる白新堂と黒新堂のフュージョン作品なのだが、展開が見え見えの上に説明がくどくて、つまらなかった。

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2013年11月09日

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