新堂冬樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この方の著作は全て買ってますが、とにかく多作。そして、エンターテインメントに徹してますね。言い換えればメッセージ性が薄い(笑)
それでも初期の作品はもう少し情熱を注いで書かれていたように思うんですがね。「鬼子」とか「カリスマ」とか、かなり面白かったです。話の筋覚えてるのに、もう一回読みたいですもん。
ただ、だんだん本人が書くことに飽きてしまったのか、ネタが尽きてしまったのか、最近は似たようなストーリーが多いし、一作ごとの劣化が著しい気がするのは私だけでしょうか。
とは言いながら、この作品も途中からやめられなくなって、最後まで一気に読んでしまいました。そういう意味で魅力はあるんですよ。そも -
Posted by ブクログ
テレビ制作のプロデューサーの復讐劇を軸に、テレビ業界・芸能界の裏側が描かれています。
最近はネットなどの影響もあり、嘘だろうが真実だろうが裏事情が暴露されることも多々あります。番宣のためにある時期に特定の芸能人が頻繁にメディアに登場することや、番組内の「やらせ」をリークしたりで情報社会の恐ろしさも感じています。
主人公は父親を自殺に追い込んだ人物を「つぶす」目的である連ドラのプロデュースを仕掛けていきますが、時に罪悪感や正義感に押しつぶされそうになる。
展開がポンポン進んで行って、飽きることなく読めましたが、個人的にはラストが微妙でした。「ノンストップミステリー」とありますが、それほどミステリ