新堂冬樹のレビュー一覧

  • 吐きたいほど愛してる。

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    オムニバスで読みやすかった。好きで好きでしかたなくて吐きそうになることが自分にもあったので、タイトルで共感した。まあ、いつものタイトル買いな訳だけど。純粋過ぎる愛は時に猟奇的になるなと改めて思った。

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    2012年10月11日
  • 砂漠の薔薇

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    名門幼稚園への入学を目指す、奥様方のお受験戦争。

    そして、そんな世界の中で、劣等感を持つ主人公の異常な心理が事件を起こしていく。

    さらに事件の背景となる奥様たちの仲間意識と村意識の中で、自分より弱い相手を攻撃するいじめや、お受験というストレスを解消するために、万引きをする友達。そしてその事実を知った仲間は、今度はライバルを蹴落とすために陰湿な攻撃を始める。

    実に怖い世界である。

    この本ではそんな奥様方の危ない仲間意識とライバル意識が描かれている。しかもお受験は、子供の将来のためといいながら、奥様たちの虚栄心のために、自分たちの幼い子供に過酷な教育?を受けさせていく。

    一人が何か新しい

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    2012年09月27日
  • 銀行籠城

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    冷酷な犯人が銀行に立てこもって、人質を次々に殺していくお話。
    犯人のバックグラウンドには衝撃の事実が……というような。

    ただまぁ、そもそも論になっちゃうんだけど、こういうお話を読むといつも理不尽に思う。だって、どんな経歴で、どんな事情があろうと、人を殺しちゃ駄目だろう。どんなに気の毒でも、頭を打ち抜かれた銀行員には何の関係もない。

    金銭の要求や政治的な主張以外を目的にした銀行籠城で、その犯人が冷酷無比に淡々と人を殺していくというのなら、フィクションとして「あり」な展開だった。その場にいる気の毒な人質を犠牲にしてでもテロには屈しないと宣言できるほど、日本警察のメンタリティは冷徹になりきれない

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    2012年09月11日
  • アサシン

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    暗殺者として育てられた主人公が少女と出会うことによって人間らしさを取り戻して行くというお話。題材に興味を持ち読んでみたのですが、どうもヒロインが好きになれず感情移入できませんでした。とても読み易かったのですが、ラストも予想出来てしまい、個人的には呆気なく終わってしまったなという感じです。

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    2012年08月25日
  • ろくでなし(下)

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    最初から最後まで新堂節全開。アウトローとろくでなし満載で、ラストは予想外で衝撃的。面白かった。

    とはいえ伏線の張り方が突然で、特に速水と千秋はキャラ付がままならないまま強制的に役割を演じさせられていた気がする。不幸話はもうちょっと端折って構わないので、その分丁寧に登場人物を描いて欲しかったかな。

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    2012年08月05日
  • ろくでなし(上)

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    「無間地獄」に続いて読書。
    切り取りテクニック等の金融業の行や、ドラッグの描写は実に生々しい。無間地獄でもそうであったが、文章表現に「夢か・・・」的なレトロなハードボイルド表現が多いのが気になってしまった。。。

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    2012年08月05日
  • 溝鼠(どぶねずみ)

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    黒新堂が、その真骨頂を如何なく発揮した作品である。とにかく、ヘドが出る!こんな世界は認めない!否、存在してはならないと強く思う。多分、昨今の事件事故を見ながら、いかなる切り口で作品に仕上げたのだろう?まさか、類似体験に基づくものだったりして?
    新堂作品との出会いは、白ものだったのだがーー?黒ものに比べると、印象が薄い、では、と手に取った黒ものだったのだが。なぜか、今は、黒ものばかり読み漁っている。白ものは、黒ものの引き立て役か?次は、闇の貴族かな?

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    2012年07月23日
  • 無間地獄(上)

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    序盤は下品で稚拙な表現が続く。展開も陳腐だ。
    しかし玉城が嵌め込まれていく中盤あたりから物語が急激に展開していく。それに伴って筆者の表現力も格段に向上する。新堂氏が意図してそうしているのに気付かされる。

    ひとつの憎悪が螺旋となって無間に続く、まさに地獄。

    それにしても、女性の扱いは問題ありながらも、いきなり巻き込まれた玉城はちょっと可哀想。。。

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    2012年07月22日
  • 聖殺人者

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    悪の華の続編。前作と比べるとあまり練られていないストーリーで面白みに欠けたけれど、ガルシアは相変わらず魅力的。最終作が楽しみ。

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    2012年07月11日
  • 殺し合う家族

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    監禁・拷問・虐待でマインドコントロール、殺人・死体遺棄させる。

    なぜそこまで、他人をコントロールできたのか、です。

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    2013年02月23日
  • 忘れ雪

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    純粋に受けとめるのなら前半部分の恋愛ストーリーで充分だったか!?…時間と一途な思いの重さを感じさせてくれる。後半の殺人事件の謎解き?は全く別物。光ったキャラは鳴海と静香かな!。書題としても前半だけ記憶に留めておこう。深雪という名のヒロインも…。

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    2012年06月25日
  • 殺し合う家族

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    ネタバレ

    本当に恐い。
    実際にあった話を参考に書かれたそうなんですが、リアルでグロテスク。
    本当にこんな事があったのだろうかと思ってしまう。
    深層心理はまで深く傷つけられ、ここまでしてしまうのか…
    でも読み応えがありあっという間に読めました。

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    2013年06月10日
  • 不倫純愛

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    タイトルからかつて不倫していた友だちのダンナが「純愛してなにが悪い!」と開き直ったことを思い出して読んだんだけど、うーん、この小説の主人公の場合は件のダンナと違い純愛相手が結局は妻だったということ?本文の半分ぐらいがエッチシーンじゃなかろうかという感じで、これって官能小説ってこと?「あーはいはいそうですか」な読後感。

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    2012年05月31日
  • 銀行籠城

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    途中から展開と結末は読めたが、一気に読むことのできるスピード感がよかった。ただ、ここまでの犯行に踏み切る動機が弱く感じた。もう少し描き込まれてもよかったかも。警察内部のメンツだけにこだわる身内争いは、もう定番といってもいい。どこの組織でもありそうな話で、僕のような凡人には理解できない。政治家や官僚も、こんな感じなのだろうなぁ。

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    2012年04月05日
  • 忘れ雪

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    すべての要素を詰め込もうと必死の小説。飽きさせないのは事実。ありえない夢見心地な純愛が好きな人と、サスペンスが好きな人を対象に、がんばって詰め込んだ。ただ人間描写がリアルで読んでいて映像が鮮明に浮き出た。ドラマのような小説で読んでいて飽きないから☆3。初めて恋愛に望んだ大作らしいけど、こんな感じなら自我を貫いたほうが、かっこいいのに。
    作中名言「寂しがりの忘れ雪は、自分を忘れてほしくないため、1つだけ願いを叶えさせる。」

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    2012年02月04日
  • アサシン

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    ★3 ほどではなかった、というのが正直なところですが。
    ★2 ほどでもなかった、というので。

    新堂さんは「忘れ雪」の贔屓があるからか、ポイできないよ。


    展開はまぁありきたり。
    エンドもまぁ予想できた。
    女の子の性格がちょっと好きになれない部分も有ったりで。
    主人公の心の動きに「?」となったりもしましたが。

    「楽しめた!」といえなくても「いらん!」とは言えない、結果でした。

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    2012年02月01日
  • 白い鴉

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    どこかでみた、いつか読んだことのあるようなストーリー以上のものを探した。騙される過程の痛快さ?、白い鴉とミッチャンの堅い絆?、託されたものをみっちゃんが最終的にどうするかという想像の余韻?、うーん、もうひとつ。

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    2012年01月30日
  • 僕の行く道

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    2012/1/11 泣けたけど ん~ って感じやねんけど、自分が一志やとするとど~しよ!ん~~ とりあえず
    そんな手のこんだ作戦はとらんのは確実。まあそんな作戦考えつかへんけどね♪

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    2012年01月18日
  • ろくでなし(下)

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    下巻は、上巻以上にアップテンポで展開する。一気に読んでしまった。
    主人公・黒木の世界がどんどん崩されていく。
    仲間の裏切り。ろくでなしの裏切り。
    仲間が裏切る度に、真実が明らかになり、その度に黒木の世界が崩れていく。
    二転、三転するストーリーと最後のどんでん返し。
    面白かった。

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    2012年01月08日
  • ろくでなし(上)

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    新堂冬樹の小説を読むのは2作目。
    「闇の貴族」同様、読者を引き込む筆力に下を巻く。
    著者は内面の葛藤を言葉にするのが上手い。
    シャブ中の速見が「神の道を進む者には、いつだって妨害が入るものだ。キリストが迫害されたように、覚醒剤も、だから禁止されている。白い眼でみられる」と語るところがある。宗教団体の信者も同じようなことを言っていた。
    傍から見たら、迫害されて当然だが、本人は「正しいがゆえに迫害される」と主張する。
    正しい、正しくないというのは、そのときの世間の価値観だ。
    すなわち、世間の価値観に合わないところで、正義を主張しても、それは宗教のドクマにすぎない。

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    2012年01月08日