あらすじ
杉並区阿佐谷に本部を構える宗教法人「神の郷」は、教団設立十年で出家教徒二百四十三人、在家信徒千九百人を擁するまでに増殖していた。教祖は百八十センチ、百キロの巨体の神郷宝仙という男。この十年で信徒より巻き上げた金三百五十億!
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Posted by ブクログ
新興宗教の教祖を中心に物語は進んでいきます。
多分一時期有名になった某宗教団体がモデルになってるのではと思います。
人間のあらゆる欲がリアルに描かれていて、気持ち悪いくらいです。
Posted by ブクログ
勢いある小説で、最後まで読みたくなる凄みはあり。登場人物の視点がくるくる動いて混乱するのと、妄想シーンが何ページにもわたって続き、戸惑うことも。
新興宗教の教祖を欲望と打算で演じ、洗脳の観点で傍若無人に振舞うさまと、転落への流れを描いた。オウムとだぶる描写がいくつかあるが、著者のインタビューによるとほとんど意識してないとか。
前半は教祖の転落前。冒頭の悲惨さをばねに築いた王国の欲望と翻弄される周辺の人間模様を描く。