城山三郎のレビュー一覧

  • 落日燃ゆ

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    戦前から戦後までの日本が描かれていた。
    義務教育で学んだ時の印象とは全然違った。
    日本も、欧州も。
    もちろん、内容はどの立場かによって大きく変わるんだろうなと思う。けれども、広田さんの和平外交は少しでも今の日本を残した理由だと信じたいと思った。
    軍の暴走は、誰が悪いとかではなくあの時代の完全に麻痺した考え方が全てを滅ぼしたんだろうなと思った。
    2度と繰り返してはならない。
    そう思いながらも、今の政治に不安を覚えたりした。

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    2024年06月30日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    素敵な小説。
    夫婦の在り方を教えられた。深い愛情が豊かな人生を作るんだと、本書を読みながら学ばせて頂きました。
    読み終わった瞬間、爽やかな感動に包まれます。城山さん、素敵です。

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    2024年06月14日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    経済小説という1ジャンルを確立した城山三郎さん。亡くなった奥様との関わりを中心に描いた自伝的小説。
    小説で描かれた主人公(落日燃ゆ、黄金の日々、男子の本懐など豪胆な人物が多い)の描き方と余りの違いに脱力します。奥様と最初に会った時の印象は「突然現れた妖精」。
    小説のお固い感じとは180度違う内容や語り口でした。
    本物の男はやはり「愛妻家」で有るべきだと再確認しました。

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    2024年06月14日
  • 毎日が日曜日

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    ゴリゴリの仕事人間の話しでした。
    家庭ど返しで会社に忠誠を尽くしても、家族のフォローはしてくれない。
    でも、そんな人間は、結局、仕事や誰かの役に立たないと「無」を感じてしまう。
    現役中から定年後を考え、その考えに身体を慣らすことが重要と思いました。
    本の伝えたい趣旨と異なかもしれませんが、今の時代には必要なことだと思います。

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    2024年06月13日
  • 男子の本懐

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    ネタバレ

    昭和の政治の熱いドラマ。教科書では、浜口雄幸内閣の時は金解禁で混乱を招いたようなあっさりとした書きぶりだったけど、色々と国を憂いた上で信念と覚悟をもって取り組んでいた難題だったのね。
    昔の政治家の言葉って今と比べてすごく重みがあるように感じる。言葉通り、命懸けで政治やってたんだなと。
    浜口、井上は仕事ではエリートならではの隙のなさでありながら、家庭では全く別の顔というのも好きなエピソード。もう少しこの二人が長く生きていたらどうなってただろう。とつい考えてしまう。

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    2024年06月09日
  • 男子の本懐

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    昭和5年に国際競争力をつける為の金本位制復帰を断行した濱口雄幸(72代総理大臣首)と井上準之助(大蔵大臣)を主人公とした歴史小説。
    濱口は狙撃事件の後に、その際の傷が元で死去するが、かねてから自分の信念の元に殺されることがあってもそれは男子の本懐だと述べていたことが題名の由来である。
    1981年に北王路欣也、近藤正臣のコンビでテレビドラマにもなった。
    城山三郎氏の歴史小説では、広田弘毅を主人公にした「落日燃ゆ」、渋沢栄一を主人公とした「雄気堂々」が後に執筆され非常なヒット作となったが、同2冊に比べると、先発の作品である事や主人公が二人で有る分、それぞれの生い立ちや内面描写などが薄いと感じたが読みごたえのある作品だった。

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    2024年06月01日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    『容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。
    ふと、容子に話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする』【作中20章より】

    生前、直木賞をはじめとする様々な賞を受賞した名作家の遺稿から生まれたのが本著でした。

    本著では、これまで日本経済を舞台とした社会経済小説等を中心に執筆してきた城山三郎氏が、今までの執筆スタイルとはまるで違う、『妻=容子さん』との出会いや、自身の心の奥底から湧き出てくる容子さんへの愛情、そして築いてきたその暖かな日々。そして二人三脚で歩んできた、いや、一心同体と言っても過言ではなかった容子さんを失い、『自身の半身が削ぎ落とされたかのように感じた』と綴られた晩年について、短い章で書かれた遺稿を紡いだように描かれていました。

    エピローグとして、城山氏の次女にして作家の井上紀子氏からも、容子さんの死後の城山氏について寄稿されていました。

    現代日本では、沢山の“モノ”に恵まれ、たくさんの選択肢を持てるようになりました。
    しかし、それと同時に失った“モノ”も多くあると思います。本著ではその失った“モノ”の本質にも触れているように感じました。

    巻末の解説にて、児玉清氏が引用していた一節にこうありました。
    『仕事と伴侶。その二つだけ好きになれば人生は幸福だという…(「小説日本銀行」より)』

    城山氏自身の作品で描かれていたこの一節は、まさに自身の内からでた言葉だったのだなと、そう感じさせてくれました。
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    彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる──。
    気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは、亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ……。
    没後に発見された感動、感涙の手記。

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    2024年05月26日
  • 毎日が日曜日

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    商社マンの日々は過酷。商社マンではない私が、会社員としての生き方を振り返ってみると、今の生き方は好ましいか考えさせられた。家族とともに同じ時間空間を過ごすこと。これが、幸せなのだろうと思ってみる。

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    2024年04月28日
  • 雄気堂々(下)

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    日本産業界の父と言われた渋沢栄一翁一生を描いた長編小説。
    若かりし頃、若気の至りで憂国の志士として高崎城乗っ取りを計画するが挫折。
    知恵と努力と誠意で大成し大人物として育って行くが大河ドラマ「青天を衝け」にて詳しくドラマ化されましたが原作はこの城山三郎版の渋沢栄一だと思われます。
    平岡円四郎、徳川慶喜との縁から、徳川昭武公のフランス留学に付き添い自分の道を切り開いて行く。
    海外留学で学んだ事を元に、姑息な事はせず正々堂々と自分の考えで世の中を渡って行きます。
    大隈重信、井上薫、伊藤博文等明治の元勲の知己を得て国づくりの神として体制づくりで活躍後、民業に出て日本産業の近代化に多大な貢献をした。
    自分を曲げない強さを持ちながら私欲に走らず、公の利益を考えて行動するスタイルで多くの人から好かれ、非常に大きな事を成し遂げた渋沢翁の生き方に憧れます

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    2024年03月22日
  • 雄気堂々(上)

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    日本産業界の父と言われた渋沢栄一翁一生を描いた長編小説。
    若かりし頃、若気の至りで憂国の志士として高崎城乗っ取りを計画するが挫折。
    知恵と努力と誠意で大成し大人物として育って行くが大河ドラマ「青天を衝け」にて詳しくドラマ化されましたが原作はこの城山三郎版の渋沢栄一だと思われます。
    平岡円四郎、徳川慶喜との縁から、徳川昭武公のフランス留学に付き添い自分の道を切り開いて行く。
    海外留学で学んだ事を元に、姑息な事はせず正々堂々と自分の考えで世の中を渡って行きます。
    大隈重信、井上薫、伊藤博文等明治の元勲の知己を得て国づくりの神として体制づくりで活躍後、民業に出て日本産業の近代化に多大な貢献をした。
    自分を曲げない強さを持ちながら私欲に走らず、公の利益を考えて行動するスタイルで多くの人から好かれ、非常に大きな事を成し遂げた渋沢翁の生き方に憧れます

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    2024年03月22日
  • そうか、もう君はいないのか(新潮文庫)

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    奥様への愛情の深さがストレートに表現されていた。
    夫婦二人三脚で人生を築いていたことを感じさせられた。
    愛情と敬意を持って奥様を大切にし、また、奥様との生活にこの上なく幸せを感じる姿に、私もそうありたいと強く思わされた。

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    2024年03月02日
  • 落日燃ゆ

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    広田弘毅の事は知らなかったが城山三郎の著書だったので拝読。非常に勉強になったし、広田弘毅の生き方にはリスペクト出来た。
    東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元外務官僚、元総理、元外相まで勤めた広田弘毅。
    戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共にA級戦犯として裁かれ、それを従容として受け入れた広田弘毅の潔い生涯を激動の昭和史と重ねながら克明にたどる。
    福岡の石屋の倅として生まれ余りの優秀さゆえに進学。日清、日露戦争で戦争に買ったが外交で負けた日本を見て外交官を目指した。
    どんな時も国際情勢を冷静に分析し誠意をもって外交を行う広田は、軍人に負けない強い信念と、粘り強さと、実行力を持つ数少ない人物として、外務省の役人から外務大臣となり総理大臣へ上り詰めた。
    常に平和外交を目指して軍部、右傾の世論と冷静に戦い続けた広田だが最終的には太平洋戦争突入を止められなかった。統帥権独立の名の下に軍部は独走し、同じ軍部でも陸軍、海軍が対立。同じ陸軍内でも参謀本部と陸軍省が対立。関東軍の勝手気儘な独走によって事態は修復不能になってしまう。
    史実に忠実に描かれた小説で、近代史を理解するのにこれ以上正しく歴史が描かれた小説は少ないと思う良書である。
    太平洋戦争、第二次世界大戦について詳しく知らない人でも、飽きずにテンポよく読めるので歴史を知りたい人にもお勧めです。
    丁寧な取材により小説化されているので脚色はほとんど無く外務省同期の佐分利貞男の死因を巡る陰謀についても一部、丁寧に描かれているが故に佐分利貞男の遺族より訴えられている。
    この裁判は故人に対する名誉毀損が成立するかどうかと一時期大変話題となった。
    個人的には、当時としては珍しかったであろう高級官僚であった広田が恋愛結婚を実らせた妻静子との仲にも真実と誠実さが垣間見れた。
    静子は広田が巣鴨に収監されたのち、広田を楽にしてあげられる方法が一つあると言い残して思い出の鵠沼の別宅にて自殺している。享年62歳。
    東條英機他の軍人A級戦犯達が、13階段に向かう前に万歳三唱を行った事に対して象徴的な皮肉のような冗談を言っている。万歳、万歳を叫び日の丸の旗を押し立てて行った果てに、何があったのか思い知ったはずなのに、ここに至っても、なお万歳と叫ぶのは、漫才ではないのか?

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    2024年02月10日
  • 指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく―

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    命の重さはいつでも同じはずなのに、生きる時代、為政者によって、こうも変わる。

    せっかく終戦を迎えても、精神の安定を得るため、弱い立場の者をイジメ、翻弄する。

    戦後は戦中の評価が180度変わり、讃えた者を、これでもかと罵倒する。

    ヒトって、残酷。

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    2023年07月22日
  • 落日燃ゆ

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    文官で唯一、東京裁判で絞首刑に処された、広田弘毅についての本作。
    日本人として必ず読むべき作品だと感じた。

    日本の教育って史学を世界史と日本史に分けている上に、理系だと高校以降史学をきちんと学ぶ機会がなかったりするので、日本がどういう風に戦争に向かったのか、きちんと頭で理解出来ていない人が多いのではないか。(大変恥ずかしながら、かくいう私もその一人だし、、、)特に私のような所謂ゆとり世代。
    意欲がない人に学べというのは無理があるかもしれないからこそ、義務教育時点できちんと広田弘毅のような人について教えてほしいなあ、、、。

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    2023年07月16日
  • 官僚たちの夏

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    昭和50年に書かれた作品であるが、作品内で描かれる二項対立は、令和の今もなお現実に我々を取り巻く課題である。

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    2023年07月14日
  • 落日燃ゆ

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    A級戦犯として裁かれ、文官ととして唯一絞首刑となった元首相広田弘毅の話。心打たれるものがあり、日本人なら一度は読んで欲しい作品。

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    2023年06月22日
  • 落日燃ゆ

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    極東裁判で天皇を守るために身を挺して責任を被り、門官で唯一絞首刑となった男の話。
    小学生の時に読んで心を打たれた。
    もっと世に知られるべき日本の隠れた偉人。

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    2023年05月07日
  • 「粗にして野だが卑ではない」 石田禮助の生涯

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    自分も実直、率直でありたいと思わせてくれる本でした。形式から入る日本文化に対し風穴を開け、いつでも実をとりに行く姿勢がクールです。

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    2023年04月16日
  • 落日燃ゆ

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    平民宰相である広田弘毅の物語。外務官の広田は平和外交を主として活動するが軍部の暴走により戦争を止めることができなかった。長州の作った憲法により統帥権干犯問題を出され軍部は中国を侵略。極東軍事裁判では自ら証言に立つことなく責任を負い文官で唯一の死刑になる。行政が軍を制御できないとやはり戦争になるのか。広田と同期の吉田も大概な奴だ。紫綬褒章は広田かららしい、文化人にも日が当たるようにしたのだ

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    2024年11月19日
  • 落日燃ゆ

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    1人の男の壮絶な人生の話だった。以前東京裁判のドラマを見た時は裁判官側の視点だったけど、この小説は逆で、何が正しいのかも曖昧になってしまった。
    ただ、1人の文官の使命、行動、覚悟を見た時に、心を動かされずにはいられない、ある意味では清々しいしく真っ直ぐな話し。
    ただただ感動した。

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    2023年03月21日