志村貴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれは、男の子になりたい女の子と、女の子になりたい男の子という2人で1つだった存在が分化(人はそれを成長とよぶ)していく物語だった。表紙を見ればすぐわかることなのに気づかなかった。1巻の2人はうりふたつなのに、14巻の2人はどうみたって別々の人間。女の子の格好をした男の子と、男の子の格好をした女の子なのだ。
だから二鳥くんと高槻さんが恋人になるわけがなかった。
最後に二鳥くんと高槻さんが手をつないだ時、女として生きていくことを受け入れた高槻さんは1人で涙を流していた。そのシーンの見開きの半分では、二鳥くんがあんなちゃんとキスをしている。そして二鳥くんはあんなちゃんに「女の人になりたい」と言う。
これが、2人が分化する最後の地点。ここを境に2人は1人と1人になる。これは2人の終わりであり、1人の始まりの手繋ぎだったんだ。
この地点に至るまで、2人をおし進めたのは、誰かではなく、彼ら自身なのだという事実が切ない。高槻さんが女の子の格好をすることを肯定したのは二鳥くんだった。それゆえ、高槻さんは女の子になり、二鳥くんへの気持ちに気づく。高槻さんは告白し、二鳥くんはそれを断り、高槻さんと二鳥くんは離れていくことになる。最後に手をつないで。
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読み終わった後は、切ないとしか言えなかった。高槻さんに感情移入してしまって。その時は気づかなくて、気づくのはふと、突然で、でもその時にはもう手に入らない。それでもあんなちゃんを選ぶ二鳥くんは正しい。その正しさが、現実感を与えているし、切ない。
「ぼくの記録」で終わるのだってそう。分化してしまった二鳥くんは「ぼくたち」じゃないんだ。「彼女とぼくは同志だろうか?」と、ソウルメイトみたいな感じで終わらないのが切ないし、とんでもなく現実だと思う。高槻さんとの時間は、事実としてあるだけ 「片方は男の子になるのをやめた。それだけのこと。」なのだ。
続きが読みたい。めちゃくちゃにそう思った。けど、それは野暮なことなんだ。これが人生なんだし、ここで二鳥くんと高槻さんの記録は終わったのだから。続編があるとしたら、それはまた別の名前の物語だ。
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とにかくみんないい子で、みんな愛しい漫画だった。高槻さんは、年を追うごとにうじうじに。二鳥くんは、年を追うごとに淡々と。千葉さんは、高槻さんと二鳥くんの特別な関係に嫉妬していたことを客観的に認め、それを自分の宝物みたいに思い、高槻さんのその関係が崩れたという呟きに涙した。
みんな成長していってる。それが本当に愛しい。現実感があるとか書いたけど、現実にこんないい子たちいないよ。絶対に。
とにかく高槻さん大好きなので、高槻さんのその後をどこかで読みたい~。
久しぶりに、夢中になる作品に出会えて嬉しい。 -
Posted by ブクログ
青春のゴールではなくて(そんなものはない)、紆余曲折をリアルタイム性のなかで描いてきた作品。そのおわりを「ふり返るのはまだもーすこし先でいいよね」と締めくくってくれたことがたまらなく幸せ。みんな今を生きている!輝いている!!!
卒業式の場面はちょっと強引に帳尻を合わせてきた感じがしたけどいいラストでした。
「ちょっとしんみりしよっか」とわざわざ言ってからしんみりするみたいな感じ……うまく言えないけど、彼女たちは何~~~にも考えてないようで、青春が有限である尊さを自覚的に噛みしめているってところが妙に大人びていて、そういうところにくすぐったくなるキュートな作品でした! -
Posted by ブクログ
登場人物のだれがだれとどうしたこうしたがよくわからなくなってしまいました。。もともと物覚えは悪いのですが、発刊の間隔が長いこともあり、余計に。
第2巻を読んでいてふと気がついたのですが、この作品の主人公たちの屈託や葛藤、家族や友人たちに対するポジティブともネガティブとも一概に言い切れない感情のあり方、そしてそれらを抱えながら生きる(あるいは、生きてきた自分を振り返る)彼女たちの人生を、ときに数ヶ月・数年・数十年の隔たりを持つ複数の「場面」から構成してみせる方法、これはどうも夏目漱石なんかの小説の古典の類を読まされているような感覚です。
ちょっとしたエピソード、その中で登場人物たちが見せる表情や短いセリフ、それらの組み合わせでこんなに時間的にも空間的にも(≒社会的にも)深みのある物語が作られるなんてなぁ、と感心してしまいました。 -
Posted by ブクログ
ついに…ついに終わってしまったのですね娘の家出
まゆこを中心に(?)色んな人たちの関係性を掘り下げていたけど、最後の締めはどうするんだろう…とちょっと不安もありましたが、も〜〜文句なしです まぁ文句どころか最高すぎて溜息しか出なかったのですが…… 最終巻だと個人的には周防さんのくだりが好きです トイレのタイミングで2人きり……あ、あるある〜〜!
ところで私不思議なんですけど、志村さんって人生何回目なんですかね?こんなにも色んな年齢、性別の人間を描いていて、たまらなくリアルでどこかファンタジー漂う感じのテイスト ありそうでなさそうでどこかにある日常って もうこれは先生実は全知全能なんじゃあないですか!?
志村先生一生ついていきたいです