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ある雨の日。青蘭中学の入学式を待ちわびる「塙さほ」は、傘もささずに青蘭の制服を着て立っている少女と出会う。「あたしがみえるの?」と語りかけてきたその少女は、みつあみで、幽霊で、名前は「ちえ」。それを聞いた両親は、その子は、「さほ」の亡くなったお姉さんだという。だが、母のお腹の中で死んだはずの自分が、なぜ成長して、青蘭の制服を着ているのか? 疑問に思った「ちえ」が、あることに気がついた、そのとき……。「ちえ」と「さほ」、ある姉妹が遭遇した不思議なものがたり、その真実はどこに?
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Posted by ブクログ
主人公のちえちゃんが、放浪息子の千葉さんにそっくりでまずそこにグッときてしまう。そうか、「わがままちえちゃん」だもんね。
志村先生には珍しいミステリ仕立てで、最初に読んだときは混乱するかも。
ちえとさほ、2人がボタンを掛け違えたまま物語が進むのは、同じ志村貴子まつりの「起きて最初にすることは」とも似ている。
登場人物誰もが何かしら足りないものを抱えながら、ふらふらしつつも日常を生きていくのは、志村作品に共通するテーマなのかもしれない。
一人一人のキャラクターは実際にいたら結構アクが強いかもしれないが、それでも憎めない絶妙な匙加減が、この人の作品を追わずにはいられない一つの要因でもある。
みんなダメなところ、弱いところを抱えつつも、それでもなんとかなるよいう優しい眼差しが作品世界を包み込んでいる。
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