【感想・ネタバレ】わがままちえちゃんのレビュー

あらすじ

ある雨の日。青蘭中学の入学式を待ちわびる「塙さほ」は、傘もささずに青蘭の制服を着て立っている少女と出会う。「あたしがみえるの?」と語りかけてきたその少女は、みつあみで、幽霊で、名前は「ちえ」。それを聞いた両親は、その子は、「さほ」の亡くなったお姉さんだという。だが、母のお腹の中で死んだはずの自分が、なぜ成長して、青蘭の制服を着ているのか? 疑問に思った「ちえ」が、あることに気がついた、そのとき……。「ちえ」と「さほ」、ある姉妹が遭遇した不思議なものがたり、その真実はどこに?

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Posted by ブクログ

主人公のちえちゃんが、放浪息子の千葉さんにそっくりでまずそこにグッときてしまう。そうか、「わがままちえちゃん」だもんね。
志村先生には珍しいミステリ仕立てで、最初に読んだときは混乱するかも。

ちえとさほ、2人がボタンを掛け違えたまま物語が進むのは、同じ志村貴子まつりの「起きて最初にすることは」とも似ている。

登場人物誰もが何かしら足りないものを抱えながら、ふらふらしつつも日常を生きていくのは、志村作品に共通するテーマなのかもしれない。
一人一人のキャラクターは実際にいたら結構アクが強いかもしれないが、それでも憎めない絶妙な匙加減が、この人の作品を追わずにはいられない一つの要因でもある。

みんなダメなところ、弱いところを抱えつつも、それでもなんとかなるよいう優しい眼差しが作品世界を包み込んでいる。

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2015年10月22日

Posted by ブクログ

死んじゃった女の子とその双子の姉妹、とその家族のお話。
気持ちは記憶を捻じ曲げて、過去を捏造する。
事実ではないけれど、「本当」のことだってある。
後悔は、いつか何かに生まれ変われる?

切ないな。

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2015年03月27日

Posted by ブクログ

「志村貴子」を一冊だけ読むとしたら、これかも。毎話毎話つぎつぎに明らかになる物語の全貌にびっくりさせられっぱなしの、志村節全開な1巻完結ストーリー。

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2015年03月26日

Posted by ブクログ

死んでしまったはずの姉と出会う。ちえちゃんの刹那的な感傷の日々。志村さんの漫画初めて読んだけどすげーよかった。これからもウォッチしてこう

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2015年03月26日

Posted by ブクログ

亡くなった姉妹の姿が見える自分と、見えない周りの人たち。

ミステリっぽい構成で作られている話。
家族関係で心に闇を抱えた経験ある人ならストン、と心に落ちる感覚のところがある

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2019年10月12日

Posted by ブクログ

志村貴子さんの作品も初めて読みました。
なんだろう? 綺麗な物語だったなー。 ヒロインやその双子や友人など、可愛いからなのかな? 不思議な物語だけど、魅力を感じる。

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2019年05月20日

Posted by ブクログ

やーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、面白かった。
心霊とミステリ(?)が混じったという、大大大好物なジャンルだし、志村さんだし、ということで、ほとんど通読じゃ把握し切れてないので、二度三度読んで噛み締めたい。
やーー、よかった。

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2015年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごい漫画家さんだなーと改めて思う。
これを中編小説にすれば……と妄想したりして。
志村貴子の漫画の凄いところは、もちろん性をテーマにしていればいずれぶつからざるを得ないセックスの問題を、意外とあっさりと乗り越えてしまったりすること。
煩悶したり泣き喚いたりするところが、セックス行為以外の部分にある。これが醍醐味。

それにしてもさおりんにそっくりでびっくり。

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2015年04月13日

Posted by ブクログ

志村貴子は思春期を描くのが本当にうまい。どんなちんけな悩みも美しく見える。

序盤の視点の切り替わりがむずかった。わからないまま読み進めたが、だんだんとわかってくる。

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2022年07月26日

Posted by ブクログ

ほんとに主人公が千葉さんみたい(笑)
心揺れ動く思春期の少年少女を描かせたら、志村さんの右に出る人はいないんじゃないかと個人的には思っています。
でも個人的には、今回は、ちょっと消化不良?好みの問題かもしれませんが。
あと、志村作品は、決して美形としては描かれない脇役が非常に魅力的な人間性だったりして、そこが好きです。

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2015年04月19日

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