志村貴子のレビュー一覧
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主人公の女の子が、父の再婚相手に面と向かって「あなたのせいで私は傷ついた」といったようなことを告げるシーンがあって、このことの意味を考えていた。お互い過去には触れずになんとなく許しあうこともできたはずなのに、主人公はあえてその道を選ばなかった。明確に相手を傷つけることで、自らの復讐を果たしている。ただし、ハンムラビ法典のように、相手から受けた傷以上のものを返さないように十分配慮しているのがポイントだ。なるほど復讐というものは、正しく使えば、行き場のない加害者の罪悪感と被害者の遺恨に一つの着地点を与え、健全な対等性を取り戻してくれるものなのかもしれない。
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ネタバレうーん、素晴らしいです。
ネットなどでは結構、賛否両論あるこの作品なのですが、私は大好きです。
批判の原因は「女装・男装がすき」「女の子・男の子になりたい」など性に対する微妙な問題を含んでいる作品であることが大きいのかと。
でも、私が恐ろしいほどセンスいいなあと思うのは、そんな「微妙なテーマ」を実に爽やかにナチュラルに描いていること。
思春期ならではの繊細な心理描写が美しいのです。
キャラクターがとてもたくさんでてきますが、それぞれにしっかりとした性格と物語があって、どのキャラクターをスピンオフにしても面白い漫画になりそうです。
8〜9巻あたりから、徐々に主人公たちはリアルな問題に悩まされる -
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青い花、完結。
鎌倉で、演劇で、女の子でということで、わたしの引き出しの中では、これは、「櫻の園」や「ラヴァーズキス」と同じ引き出しに入っております。
実は、「ゆめのかよいじ」も、同じ引き出しに入っていますが、あれは、鎌倉よりももっと田舎な雰囲気かなぁ。
鎌倉舞台の物語って、なんというか鎌倉愛に満ちていて、よいなぁと思います。
行ったことないけれど、憧れますね。
最終巻は、あーちゃんの「成長」をかく1巻。
心の成長は、実は自分のなかの狡さや、醜さに気づく過程でもあるのですが、それから全部目をそらしてもいけないし、それに押しつぶされてもいけない。
全部ひっくるめての自分を受け入れること。
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次の巻で完結。
ラスト1巻までやってきました。
主人公たちも、高校3年生。
そして、この巻見てて、性格だけではなくて、姿形も、みんなちゃんと成長しているのを感じで、すごいなぁと思います。
けっこう、マンガのなかの成長って難しいのです。
特に、子どもの時代って、1、2年で別人かと思うほど姿形が変わっていく。
でも、変わらない部分もある。
2、3年後に突然出てきて、
「かわったねーー」
とか、
「かわらないねー」
というのは、ある意味、簡単なんですけども、このマンガみたいに、連続している中で成長させるというのは、けっこう難しいと思います。
「はみだしっ子」とかは、確かに成長していた -
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中心的な主人公とその周囲の人びとが各小話ごとに主役交代していく連載形式は、『青い花』/『放浪息子』の後期から引き続き。今作はその形式に特化している分、小話ごとのテーマ性の強さとか面白みは増している感もある。彼/彼女たちのコンプレックスとか嫉妬とか後悔とかそれらの克服の物語を通じて、恋愛や家族のあり方、性的指向の多様性を描いている。
あと、キャラクターの性格や描き方には以前よりも幅があるように感じる。こちらは『青い花』の「若草物語」からの発展かと思うけど、中高年が過去を回想するだけでなく今現在の生に思い悩む主人公としてたびたび登場していることはとくに印象的。 -
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すぐ陰口や愚痴を叩いて、すぐ欲情して、気まぐれで飽きっぽくて、すぐ軽口を叩く、その割に中途半端にプライドが高い。たまに高過ぎてめんどくさい。そういう部分に自覚はあるが変わらない。変われない。変わってしまうと噓くさい。しかし、どんな人でもどこかしらに純粋さが見え隠れしている。だからなんだか憎めない。だからこそ厄介。そんなある種のゆとり世代の日常を生々しく捉えた青春モノ。偉そうに精神論語るのもほとんどモノローグばかりで、喋るとほんと今時のガキなのである。名言や迷言も数知らず。笑えないです。決して尊敬できないタイプの人々なのにいつの間にか演出に騙されて見入ってしまっている。漫画特有の『間』のつかいか
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