志村貴子のレビュー一覧

  • 娘の家出 1

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    中心的な主人公とその周囲の人びとが各小話ごとに主役交代していく連載形式は、『青い花』/『放浪息子』の後期から引き続き。今作はその形式に特化している分、小話ごとのテーマ性の強さとか面白みは増している感もある。彼/彼女たちのコンプレックスとか嫉妬とか後悔とかそれらの克服の物語を通じて、恋愛や家族のあり方、性的指向の多様性を描いている。

    あと、キャラクターの性格や描き方には以前よりも幅があるように感じる。こちらは『青い花』の「若草物語」からの発展かと思うけど、中高年が過去を回想するだけでなく今現在の生に思い悩む主人公としてたびたび登場していることはとくに印象的。

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    2014年05月10日
  • 娘の家出 1

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    志村さんは、柔らかなタッチで重たいことをしれっと描くから面白い。デブ専の主人公がたとえ痩せてもあなたを愛すわ…って所究極そうに思うけど、私ならまた肥えさすなぁ。

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    2014年05月10日
  • 青い花 8巻

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    完結に納得できた最終巻でした。
    ハッピーエンド?で終わっちゃったよ!

    大事な場面場面で、直接その描写をしない所が、読者側により多くの想像をかきたてさせてくる。

    あーちゃんの独白やふみちゃんの夢にどきっとさせられるばかり。

    BSマンガ夜話で取り上げられた時にはまだ連載中だったけど、改めて完結して見ても、傑作といえる作品だと思う。素晴らしかった!

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    2014年04月16日
  • 敷居の住人 新装版 1

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    すぐ陰口や愚痴を叩いて、すぐ欲情して、気まぐれで飽きっぽくて、すぐ軽口を叩く、その割に中途半端にプライドが高い。たまに高過ぎてめんどくさい。そういう部分に自覚はあるが変わらない。変われない。変わってしまうと噓くさい。しかし、どんな人でもどこかしらに純粋さが見え隠れしている。だからなんだか憎めない。だからこそ厄介。そんなある種のゆとり世代の日常を生々しく捉えた青春モノ。偉そうに精神論語るのもほとんどモノローグばかりで、喋るとほんと今時のガキなのである。名言や迷言も数知らず。笑えないです。決して尊敬できないタイプの人々なのにいつの間にか演出に騙されて見入ってしまっている。漫画特有の『間』のつかいか

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    2015年07月09日
  • 青い花 5巻

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    三島由紀夫の鹿鳴館を演劇祭で上演。

    京子ちゃんの舞台の最中に康ちゃんとの重要なお話しが織り込まれて。

    すごいマンガだと思う。純文学のテイストを持ち合わせているけれど、固くなりすぎず…世界にグイグイ引き込ませるけれども、所々に笑いを含ませて緊張を緩め、読みやすくしてくれる。

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    2014年03月26日
  • 青い花 4巻

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    ふみちゃんがとうとうあーちゃんに告白。 個人的には、この二人には別々の恋人ができて欲しい。何故だかそう思う。

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    2014年03月26日
  • 不憫BL

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    ネタバレ

    一番手の志村貴子さんの義理兄弟の話が秀逸。
    愛しいと書いてかなしい、可愛そうと書いてかわいそう、と読む不可解な日本語の意味を実感。無様な姿を晒し、かっこいいお兄ちゃんのままでいられなかった兄の罪と、それに対する弟からの罰。最後は倒錯的なこれからの関係を彷彿とさせる。なんか、お兄ちゃんの気持ちが分かりすぎて同族嫌悪…読後は詰めた息を吐き出さないと身体にこもる湿度の高さ。
    不憫といいつつバッドエンドな話はほぼ無し…なんだよ皆リア充かよ。

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    2014年09月07日
  • 放浪息子 15巻

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    1〜15巻まで全巻読みました。
    女の子になりたい男の子と
    男の子になりたい女の子の話。

    それぞれの心の動きの描写が繊細で、
    普通じゃない設定なのにすごく共感できたし、
    登場人物の子達を好きになりました。
    やさしい。

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    2013年10月21日
  • 放浪息子 15巻

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    おんなのこってなんでできてる?
    おとこのこってなんでできてる?

    個人的に…
    二鳥くんと、アンナちゃんのドギマギとしたお付き合いがもっと見たかった。
    また一巻から読み返します。

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    2013年10月17日
  • 放浪息子 15巻

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    ネタバレ

    完結。
    読み終わった直後は、駆け足だけど、話が大きく急転したとも言えないし、思ってたより穏やかに終わったので実感がなかなか沸かなかったのだけれど、
    いま読んでみると、二鳥くんと高槻さんの折り合いの付け方は紛れもなくただ現実だったんだと感じた。
    千葉さんの、「二鳥くんと高槻さんが恋人同士になるんだと思ってた」という台詞がとにかく切なくて泣いた。

    悲しいゴールではなく、2人がそれぞれの道を見つけて歩き始めたスタートへの話だった。
    自分の子供の行方を見続けるような漫画でした。

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    2013年10月07日
  • 青い花 8巻

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    美しいことは醜いこと。虚ろな心を埋めるもの。多くを語らなくていい、でも語らなければ通じ合えない。弱さと隣り合わせの強さを得て彼らは進んでいくのだろう。出会えてよかった。

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    2013年10月03日
  • 放浪息子 15巻

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    ネタバレ

    二鳥君は自分のことを書くことで、少女のような時間を終わりにしました。変わっていく自分に折り合いをつけるのです。

    高槻さんは男の子になりたかった(というか女でいたくなかったのですが、)けどやめました。

    ふたりとも10年色んな経験をして、変わっていったんですよね。


    二鳥君と高槻さんを見ると、やはりタイミングって恋愛の重要な要素なんだと思ってしまった。

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    2016年05月09日
  • 青い花 8巻

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    最終巻!!!!!
    もう最高によかった。この漫画で百合にハマったといっても過言ではないのだけど、最後の最後まで本当に良い話だった。

    ふみちゃんが救われて良かった。
    ふみちゃんはいつも可哀想だったから、幸せになってほしいってずっと思ってたんだ。
    本当におめでとう。お幸せに!

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    2013年09月19日
  • 青い花 8巻

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    終わってしまった
    この漫画を読んでノヴァーリスの青い花とか嵐が丘を読んだけど、そういう意味でもいい出会いだったと言える漫画

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    2013年10月21日
  • 青い花 8巻

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    ネタバレ

    はふぅ……終わってしまった。
    だけど漫画は終わってしまっても彼女たちは終わらない。

    今回はあーちゃんの逡巡と苦悩が。
    「呪いの言葉」
    「人を好きになるのがこんなにみにくいものだったなんて」
    など。

    志村先生、ほんとうにほんとうにお疲れ様でした!!!!

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    2013年09月16日
  • 青い花 8巻

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    みんな思春期は終わるけど、恋は愛になって、物語は続いていく。

    お互いがお互いの色に染まった表紙が素敵です。

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    2013年09月15日
  • 放浪息子 15巻

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    「青い花」では振られても「好き」という気持ちを受け入れ、好きでいることでその思いをつらぬいた存在にハッピーエンドを与え、「放浪息子」では修一が自分の感情と折り合いを付け、受け入れると言う小さな奇跡を描いた。この二つの作品は世界に対し少しの安堵感と、希望を与えてくれる。


    日常は小さな挫折の積み重ねで出来ている。

    その過程で新しい世界を模索したり。

    だからこそ、このふたつのハッピーエンドは尊い、なんて思った。

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    2013年09月15日
  • 青い花 8巻

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    そこにある性愛を、しっかり描いてる志村貴子さんのマンガが好きです。
    諸々に、生理的にもいろいろと頷いたり。
    お腹…じゃねぇ胃痛になるあーちゃんとかさ!
    ふみちゃんの泣きかたとか。
    あー身体もって生きて、愛したり愛せなかったりする人たち。
    呪いの前、あーちゃんは足つって。
    ストッキングが伝染したふみちゃんにつながってった。


    この最終巻にでてくる演劇の本番が1コマっていうのも興味深いクライマックスでした、
    ロンドンの3頁には鳥肌たつ。
    あーちゃんと杉本先輩の対話はその2頁前からだけども、
    ガチ衝撃なのは3頁かな、うん。

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    2013年09月13日
  • 放浪息子 15巻

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    終わっちゃった。
    土井?土居くんナイスキャラだよなー

    みんな大きくなってそれぞれの道を歩いていく。いつか同じ道を歩いていたニトリ君と高槻さんもそれぞれ違う道を歩いてくのね。さみしいなあ。高槻さんと一緒に泣いちゃった。

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    2013年09月07日
  • 放浪息子 15巻

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    最終巻、
    高槻さんへのフォローみたいなナレーションで
    1巻からの記憶がぶわっと甦り、
    このお話が、
    自由について、のお話だと知る。
    何を選んで、何を選ばないか、
    受け入れがたいものと向き合っていくのかいかないのか、
    ああ、
    にとりんありがとう、マコちゃんも。
    他の皆さまも。
    隣の世界の色々に、色々と励まされてきましたよ、

    にとりん、
    これからも可愛い服と下着で生きていってね!(b^ー°)??

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    2013年08月31日