あらすじ
女の子になりたい男の子と、男の子になりたい女の子。フクザツで繊細な、思春期物語。女の子のかわいい服を着たいという気持ちが抑えきれない内気な男の子・二鳥修一は、転校先の小学校で、背が高くカッコイイ女の子・高槻よしのと出会う。彼女もまた、「男の子になりたい」思いを胸に秘めた女の子だった。フクザツで壊れやすい心を抱えて思い悩む現代の少年少女たちを、優しく透明に描き出す、志村貴子の代表作、思春期学園ラブストーリー!
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女の子になりたい男の子二鳥くんと、男の子になりたい女の子高槻さん。性を意識していなかった小学生時代から始まり、クラスメイトから変態扱いされてしまう中学生時代、そして、別々の学校に進学する高校生時代へ。はじめは家族と親しい友人だけで完結していた生活から、だんだんと人付き合いの幅が広がり始めます。これまでは人から傷つけられることは少なかったけど、この先出会う人たちはどうなんだろう?悲しいことが起こらないといいなぁ。と、ちょっと心配。
自分の気持ちに戸惑い、モヤモヤゆらゆらする2人を見ていると、なにがあっても健やかに大きくなれよーと思わずにはいられません。気分は親戚のお姉さん…。
10年以上に渡った連載も『月刊コミックビーム』の7月12日発売号で最終回を迎えます。完結目前のこの機会にぜひ!
感情タグBEST3
匿名
素晴らしい
大好きな漫画です。思春期の複雑な心情をよく描写できているのはもちろんですが、大人が読んでも
共感できるところが多々あり悩みって案外普遍的なものが多いのかなと思ったりしました。
Posted by ブクログ
ニトリくんが小学5年のころの話。
ニトリくんの女装、よしのの男装、を、千葉さおりやお姉ちゃんがかき混ぜて、徐々に周りに知られていく。
「服装の選択」というテーマが、みんなの関心の的であるところが、導入部として巧みだと思う。
これから性に眼醒めて恋をして、という段階を前にした、手探りな友情の話。
ニトリくんがヘアバンドにお姉ちゃんの服を着ているところが、うっかりさおりに知られてしまうところがハイライトか。
よしのに嫉妬してしまう千葉さおりが可愛い。
なりたい自分になれればな
今から10年以上は昔の話ですが、当時のマニアックな書店のオススメコーナーに列んでいた一冊でした。
高校生の私にトランスジェンダーについてを教えてくれた一冊です。少年少女は成長するうえで、様々に恥ずかしい経験をしていく。経験の内容は人それぞれです。
最終巻を読み終わった時に主人公の経験が走馬灯のように思い浮かびます。最終巻で彼の口から出ること場の一つ一つがそれに裏打ちされている。
得も言えぬ感動に震えますよ。
Posted by ブクログ
女の子のように可愛い二鳥修一は、転入先の小学校で、ハンサムな女の子・高槻よしのと出会う。
すぐに打ち解けあう二人だったが、お互いに人に言えない秘密があった。
修一は女の子に、よしのは男の子になりたいと思っていたのだ。
とあるきっかけで秘密を共有した二人は、修一は女装、よしのは男装でデートをする。
アニメ版では語られていない小学生編。
修ちゃんと高槻クンの出会い、千葉ちゃんが教会に通うきっかけ、高槻クンの家族構成などが分かり、ますますこの作品が好きになりました。
是非全巻揃えたい。
Posted by ブクログ
全巻集めてます^^志村さんの絵のタッチが大好きです。二鳥くんたちの心の中も繊細に描かれていて、セリフや説明が少ないのにみんなの気持ちが伝わってくる。いつもすごい時間をかけて丁寧に読みたくなります。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていて、今更ながら読んでみました。最初は作品の雰囲気が印象的でしたが、巻を増すごとに人物達の心情描写にじょじょに目を引かれ・・・時には共感しすぎてうっと言いたくなるほどです。高槻さんに、何となく昔の自分を重ねてしまっています。好きです
お気に入りです
紹介にある通りちょっと変わった作品ですが楽しめました。
主人公が小学5年から始まり9巻の段階で中学2年、最新は高校編が始まっているようです。大人へと変わっていく少年の恋模様と人間関係など、面白いです。
Posted by ブクログ
千葉さんではないけれど、小学校のとき好きだった子が女の子ように可愛いかったから女装させて遊んでたなあ・・・本能のままに生きていた頃の自分が怖いね☆
Posted by ブクログ
セリフのないコマが多数あるのに、話の流れから登場人物が何を思っているのかが自然にわかる作品。
現在全巻揃えています。
とっても続きが気になる作品の1つ
1~3・小学生 3~7・中1 8~10・中2 11~・中3
アニメは10巻まででしたが
個人的には終わり方がなんかなぁという感じでした。
漫画を読んでいるからだけかもしれませんが、そこまでやって諦めるのはにとりくんらしくない
でも、アニメ自体はとってもよかったです。
Posted by ブクログ
うーん、リアルはもうちょっと、異物に対して冷たいかもしれない。
と思いながら読んでましたが、マンガの世界も、けっこう厳しいし、簡単にはいかない。
しかし、劇で「ベルばら」をする小学生って、なにもんなんだ。
しかも、シナリオも自分らでかいてるし。
けっこう、おそるべし。
そして、楽しそうだ。
でも、これが中学生だと、ちょっと生臭くなるので、これの年齢設定は正しいのかも。
Posted by ブクログ
女の子になりたい二鳥君と男の子になりたい高槻さんの話
もしも二人にうまく結ばれるようなことがあれば
「性別に関係なく着たい服を着る自由」
さらには「あるがままの自分として生きる自由」
そういったものの保証される世界が実現したのかもしれない
そこでならば本田千暁君やキクチナナコさんら敷居の住人たちも
屈託のない人生を歩むことができるだろう
しかし話はそう甘くないのである
理想世界はドメスティックであり自由と相反するものなんだなあ
Posted by ブクログ
志村漫画のテンポは、良質な映画のようだと思う。
必要最低限の少ないセリフ。
決定的な言葉や場面の大胆な省略。
自転車と人が衝突する場面は描かず、代わりに衝突前の何気なく
歩いている時間や、衝突した後の出来事を切り取ってくる。
すっかりテンポにはまって6巻までイッキ読み。
Posted by ブクログ
女の子になりたい男の子と男の子になりたい女の子の話…とはあるが、話はそれだけに留まらない。日常に転がる些細な出来事、それに対し揺れたり傷ついたりそんなに気にしなかったりする子どもたちの姿が鮮やか。読んでいて、小学校時代を思い出さない人はいないはず……!
Posted by ブクログ
12巻まで読みました。
最初は画がかわいかったのでジャケ買いでしたが、内容も面白くて当たりでした。
女の子になりたい男の子と、男の子になりたい男の子のお話。
だけどそんなに重っ苦しくなく読めます。
アニメ化して、そんなに人気だったんだ、とびっくりしてます。
Posted by ブクログ
女の子って、かわいく生まれるし、いろんなかっこができるし、かわいいものを大好きでも当たり前だし、身なりにいっぱいいっぱい気を使っても誰も咎めない
確かに男の子にはわからない悩みが沢山あるし、能天気なのもわかってるけど、それでも女の子に憧れる男の子はいるんだよなあ
Posted by ブクログ
この作者さんは行間を読ませるのが本当に得意
コマの使い方や絵のタッチ、セリフ回しが上手いのか
つかみ所のない独特な空気感を醸し出してます
ストーリーは自分と違う性に対する思春期の葛藤が主だったテーマ
しかし、そんなシリアスな課題を直接的な視点で描かないところに安心感を覚えます
登場キャラクターは見た目以上に一癖も二癖もある
でもみんなカワイイから問題ない笑
Posted by ブクログ
成長期の舞台としての学校生活のさなか、複雑に展開される性差の縺れに戸惑いながらも前進する、悩める思春期の少年少女達を描いた群像劇。
アニメ版全12話を先行して視聴し、作品世界の感触に感銘を受けての原作到達。
原作コミックスとアニメは別物だという風聞も先にあり、そのあたりも注視していたけど、確かに一部挿話の組み替えはなされているものの、世界観や設定は元より、あの独特の語り口(勿論この作家さん固有の作法ではない)はアニメ文法に置き換えられた際にも明確に継承されているように見受けられた。
本作独特の語り口というのは、描写の要所…特に当事者のクリティカルな絵を状況に応じて間引く事で、兎に角行間を読者に読ませる描かき方、と解釈している。
絵として提示されないまま何かが変わり、彼らの悩みも僅かな断片としてコマを過ぎ去っていく。
ここまで複雑な物語なのに、子供達の思いをはっきりとは表出させず、作者はあえて饒舌には語らない。
モラトリアムな思春期の"悩み"を動力源に物語を駆動させる系統の作品なのに、それが孕む重さの匙加減が独特で、重い問題を重く見せず一旦彼らに飲み込ませる、当事者問題として直接描かない、等の意図的迂回をさせてくる。
そこに場面は描かれているのに、受け手への煽りを感じない、それを活用して読者を揺さぶろうとしてこないのだ。
本来訴えかけられる筈のメッセージは、現実的に見渡すことの困難な幼い群像達の内面のように、外部の視点から切断され暈される。
作者はそれを踏まえてこの作品を描いているようにも読めた。
世界観について。
主役達の、自身の性への違和感を性同一性障害と明言し物語を運ばせなかった点には、作劇的意味があったのだと感じた。
それは成長過程に置かれた彼らの"悩み"に根源的なカタチを与えるための、各々の自己にのみ帰結する聖痕のようなものだったのかもしれない。
執拗に言葉/文字で語らない物語だからこそ、代わりに彼らの存在と属性が魅せる。
とにかく素敵な作品との出会いとなりました。
Posted by ブクログ
知識や経験を重ねて図太くなった神経じゃ、小学生~中学生の頃のこんなに繊細な気持ちは、理解はできてももう取り戻せない。だから登場人物の感情が揺れるたび、本当に愛しくて泣きそうになった。千葉さんが教会へお祈りへ行く習慣が特に印象的。
Posted by ブクログ
高槻くんカコイイ。
放浪息子は読むつもりなかったのだけど、たまたま読んでしまった。
志村貴子らしく淡々淡々と進んでく。
なんかあの淡々さが美しいんだけど、淡々とし過ぎてて狂気だったり重さを感じてしまう。
みんな小学生にしてはすごく大人びてて落ち着いてるなぁってとこだけ違和感。
おもしろかったです。
Posted by ブクログ
志村さんの描く物だから、屹度胸がちくちくするだろう事は想像に難くなかったのに。。。読んでしまった。
そしてきっちり胸が痛んだ。でも面白かった。面白かったの!!
今の時代記号にあてはめる物は多いじゃないですか。読み手側としても心構えしやすいし。萌えの対象探しやすいし。でもそうゆうとこにはめて描こうとしない感じが好きなの。
続きが読みたいな。11巻、読みたいな。
そして私5巻迄ずっと放蕩息子だと思ってたんだ。放蕩するどうしようもない息子の話かと思ってた。
Posted by ブクログ
小学5年生。男っぽい女子と女っぽい男子が、肉体の成長と、心の成長をへて、どうしようもなく女子の身体を実感する女子、どうしようもなく女装の魅力にとりつかれる男子を描いている。
さ~て、この後、どうなっていくのか。
Posted by ブクログ
小学生~大学生になるまでの成長を、
親の様な気持ちで見守り続けた作品。
男の娘である自分に戸惑いつつ
楽しんでいた小中学校の頃はほほえましく、
男の体に変化していく高校時代はせつなさも覚え、
一緒に心の痛みを分かち合った様な気もした。
もっと彼らと共に過ごしたい気もしたけど、
今後どうなるのかは、私の心の中だけに
しまっておこうと思う。
Posted by ブクログ
ずーっと読み続けてたら、登場人物が、心の幼馴染、みたいに思えてきた。
にとりくんのような精神の人は、自分にピッタリくる。gleeのカートなども。
Posted by ブクログ
マンションで読む。再読です。連載当時からリアルタイムで読んでいます。残念ながら、何故、読み始めたのかは記憶にありません。どうして読み始めたのでしょう。
Posted by ブクログ
前にアニメでやってたの。
なんか特殊な間の使い方な気がする。
絵もそんなに嫌いではないけど、
キャラそれぞれがいまいちまだよく分からない(´ ` ;)
Posted by ブクログ
特に志村先生が好きな訳でもないのですが、世で大変な人気なのでどんなもんぞやと思って勢いで既刊大人買い。
アニメは先に一話だけ冒頭見ました。
少年少女の繊細な心の機微をじっくり腰を据えて書いて、最初は引き込まれるものの、長くなって来ると正直しんどい…。
私は味付けは濃いめが好きなんですね…。
あと画面が白いのも気になる。
あんなちゃんとユキさんが好き。
Posted by ブクログ
男の子になりたい女の子と女の子になりたい男の子っていうのがありそうな感じだとは思いましたが読んだ事は無いので買ってみました。内容は思ったよりあっさりしていたかなーという感じです。今の自分の性別をコンプレックスみたいな感じにとらえているのかなという雰囲気で、ありそうで無さそうなものだなーと思いました。おおっと思うような展開はあまりなかったですけど…少なくとも一巻では。