成田良悟のレビュー一覧
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ネタバレヒューイとモニカ恋愛編
ヒューイのその後を決定付けた重要な事件が、300余年後発見された当事者の手記と当時の時間軸それぞれでの視点から語られます。
世界を敵視し他人を踏み込ませなかった若き日のヒューイが、エルマーの力を借りながらモニカへの愛を自覚し、これまでと違う勇気を持って距離を縮めようとする様子は、未来の彼を見ているからこそ胸に来ます。こんなに一生懸命、誰かを大切に思っていたんだなぁと、、
その分、フェルメートの邪悪ぶりも際立ちますね。
内容的にも展開的にも後味的にもこれまでのバッカーノとは少し毛色が異なりますが、ひとりの人間の成長、幸福と喪失が描かれた重要な作品です。 -
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ネタバレ普段ライトノベルは嫌厭してしまうのですが、アニメがあまりにすばらしかったので、思わず読み始めたシーリーズ。1934年最終巻は獄中・娑婆の馬鹿騒ぎ完結編。
今回レイル担当の病みタイムが煩しかったです。
巻き込まれ型・苦労性のフィーロはがんばった・・・ファンがひとり増えたね!不本意ながらラッドとの相性も良いようで、なかなか興味深い組み合わせが面白いです。
クリスとちびっこたちのやりとりが意外にいい味でほほえましい。グラハムが登場当初の想定以上に強者枠で活躍しまっくっており、たいへんおいしいです。
シカゴの爆発・疾走事件はヒューイとネブラ、もしかしたらその他の大きな力たちが企む事件かとおもいきや、あ -
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“「なっ…ならば 貴様は一体何者だと言うんだ!」
「私は私ですよ それ以上でも以下でもありません
ですが 貴女が正体を明かして下さった以上 このままではフェアではありませんね」
「………?」
「私は透明「人間」と自己紹介しましたが…申し訳ありません
あれは嘘です」”[P.41]
なんでこれが打ち切りになってしまったんだろうってくらい面白い。
キャラが立った登場人物や複雑な世界観がまさに成田さんという感じ。
皆が主人公ってほんと好き。
“「1日ぶりだね!覚えてるかい?」
「……失礼しました」
「まあそう怖がらないで」
「増えた!?」
「ははは ただの歩法と残像と幻術の組み合わせだよ」
「ええ -
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デュラララ!!最終巻。
まあ、終わらせようとしたらこうなるよなあ、といった感じ。しかし成田さんは本当に群像劇がお得意なんですね、いつにも増して人、場所、時間が入り乱れて話が進んで行きます(それで読者はちゃんと理解できるように書かれている)。
この巻の話自体にそこまで魅力は感じなかったのですが、何しろこの作品の世界観が好きですし、キャラクターにも愛着が湧いています。12巻まで読み進めた方なら大方楽しめるのではないでしょうか。
あとは、このシリーズで必ず最後に付けられているCASTページを実は毎巻楽しみにしていたりしたのですが、今回は最終巻なだけあって何だか感慨深かったです。登場人物の括り方や順番 -
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ネタバレ作『デュラララ』の主要学生3人組
(帝人、正臣、杏里)の中で異形は杏里だけだった。
でも、『SH』はどうも違うように思える。
まだはっきりとは描かれていないが、
おそらく3人とも異形なのではないか。
八尋は静雄と《喧嘩できる》時点でお察しだし
(でも静雄は人外じゃないんだけど)
久音は《丸呑み》《蛇》などのキーワードが
強調されているので何らかのアレがあるかと思う。
姫香は…名字が辰神とかいう仰々しいやつなので。
姫香は予告の時点では
姉が失踪したということしか書かれていなかったが、
蓋を開けてみれば妹も失踪していた。
首無しライダーの《恋人》に会うといったきり、
戻ってこないのだ。
そうな