成田良悟のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
評価:☆4.5
芸能ゴシップや都市伝説等を扱う、とある雑誌の編集部。そこは編集長の乙野辺ルイ、通称オツベルが若き女帝として君臨していた。そんな部に急遽配属された、強面で顔面に傷痕が走る巨漢、喜佐雪弘。自分を悪人だと自負するルイと真面目ながらも謎の多い新人記者・喜佐が、いつしか連続殺人事件に巻き込まれ――。
デュラララやバッカーノ等でお馴染みの成田良悟さんが贈る本作。
メインの二人はあらすじの通りの性格なのだが、オツベルと喜佐のどこか噛み合わないようなやり取りが面白い。
とことんまで相手を追い込むオツベルの手腕と"口撃"っぷりがデキる女という感じでカッコいい。
歪んだ復 -
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Posted by ブクログ
お祭り騒ぎの用意がどんどん進んで人が一杯集まってきてますよ。
それぞれの思惑があったりなかったり、背景があったりなかったりで…。
このあったりなかったりが、結構怖い。
ちゃんとバックボーンがあるからまともな思考と行動をするのかと思ったら、斜めいってみたり、反対に何もないのに的を射るような行動をとってたりと、相変わらずのしっちゃかめっちゃかなのである。
ちゃんと次巻で終わるのかな。
と、心配するのである。
にしても、どのキャラクターも何かに対して<純粋>なんだよね。
<純粋>さが怖い、っていうのはこのシリーズならの感じじゃないかと、毎度思う。 -
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Posted by ブクログ
物語は大詰めに。
新羅の危機に自我を失っていくセルティが怖いというか、切ない。
でもって、最大の危機に結局のところ彼女のあるべき姿、多分新羅が一番望まない姿になっていくというか、帰っていくのが悲しい。
が、彼女たちは美しい。
反して、静雄VS臨也は…。
適当な言葉をつなげて、人を翻弄して自分を誤魔化し続けていた臨也が初めて心根を吐露してるように思えるんだけど、でもそれも本当に本音であるとも思えない。
が、臨也の歪みの半端なさはわかる。
ねじ曲がりすぎて、一見まっすぐに見えてしまうほどの歪み。
よくそれを抱いたままで、まっとうそうなふりして生きてこられたよと思う。
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Posted by ブクログ
フライング・プッシーフット号の事件の裏側でおこっていたこご。
相変わらず斜め上のキャラてんこ盛りですごいなぁと思う。
一体、どうやったらこんなキャラばっかり創造できるんだ、成田センセ。
その、斜めで、歪んで、ねじまった人々のなかで、ネイダーの純情が泣ける。
が、泣けるということは、結局は彼が無力だからだ。彼に反して、幼馴染の処女はなんだかんとたくましく生きているではないか。
とはいえ、少女の心のよりどころがネイダーであることが、また哀れを誘うのだが。
うん。
今回の話は<哀れを誘う>ものだった。
皆、個々に自分はどう生きるべきか、とか、自分のいるべき場所を探して、漂いなが