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1711年、彼らはついに海に出る。新大陸に向け──。それぞれの心の中に吹き荒れる風を受けて──。 マイザー・アヴァーロは探求の風。 セラード・クェーツは野心の風。 ヴィクター・タルボットは責務の風。 ベグ・ガロットは研究心の風。 東郷田九郎とザンクは義侠の風。 グレットとシルヴィは逃避の風。 ナイルは恩義の風。 チェスは他人の風に吹き流されて……。 多くの錬金術師が大海原へと旅立つ中、失意のヒューイ・ラフォレットは──。 『不死の酒』を巡る馬鹿騒ぎ(バッカーノ)、“始まりの物語”の結末は──。 中世を舞台にした異色作第3弾!!
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Posted by ブクログ
バッカーノ!のクライマックスに向けた三部作の序章にあたるストーリー。
ラブロがいつも通り好き勝手自分勝手に色々やらかしてますが、ラストではちょっとした『仕返し』というか、ラブロの思い通りにいかないことがちょっとずつ浮き彫りになって
また壮大でカオスな《馬鹿騒ぎ》の予感。
成田先生の文章は読みやすいですし(ただちょっと話が込み入ってるけど…)、エナミカツミ先生のイラストも素晴らしいです。
成田先生自身、数多の人気シリーズを抱えてる作家さんなので次の《馬鹿騒ぎ》が見れるのはいつになるか分かりませんが、気長に待ちたいと思います!
ヒューイとモニカには幸せになってもらいたい…!
Posted by ブクログ
この年代のヒューイはとことん主人公だなぁと思ってたけど、出番少ない今巻もまだまだ熱かった。エルマーといる時だけ昔ヒューイに戻るのは半分くらい意識的なのかな、とか。忘れないように。繋ぎ止めておくために。今までの実験が全てモニカに会うために繋がるのだったらそう変わってないのかもしれないけれど。表面どクールなのに内面熱いとかシャーネの父ちゃんだなぁなんてしみじみ。そういやモニカとの子供どうなった。こっそりフェルメが船に乗せてたりしたんだろうか。ルーキーが奴の手のひら上にある以上監視下にあったと思われるわけだがいかに。つーかそもそもヒューイ自分に子供いること知らないよな?愛した人との子供を手に抱けないどころか存在すら知らないなんて悲しすぎる。知ってたら死にものぐるいで探しただろうか。
Posted by ブクログ
“「その頼みを聞くと……」
エルマーの望みは解りきっている為、ヒューイは先に答えを告げた。
「すぐには笑えないかもしれない。だが、俺が目的を果たしたら……一年前の約束を果たす」
一年前の約束。
——「君は、モニカを助けると嬉しいかい?」
——「……あたりまえだ」
——「モニカとまた会えたら、笑うかい?」
そうしたやり取りの後、ヒューイは、力強くエルマーと約束したのだ。
——「人生最高の笑顔を見せてやる」
過去のやりとりを思い出し、エルマーは確信した。
ヒューイが何を望んでいるのかを。
詳細は解らないが——確かに、彼はモニカにもう一度会うつもりなのだと。
降霊術でも学ぶつもりなのか、あるいは死者を生き返らせる科学が生まれるのを待つのか、黒魔術で死者を蘇らせるつもりなのか、具体的な方法は解らない。
だが、彼は確かに、モニカが最後に呟いた「また会おうね」という言葉を果たそうとしている。モニカにとっては死に際の別れの挨拶か、あるいは朦朧とした妄言だったかもしれないが——ヒューイ・ラフォレットにとっては、確かにそれは『約束』なのだ。
エルマーはヒューイの言葉の奥にある明確な決意を感じ取り、ニヤリと笑う。
「そう言われたら……俺が断れないの知ってるだろ?」”
ヒューイとエルマーの仲が凄く好きになった。
1934年辺りを読んでいた頃にヒューイに対するイメージがこの1700年代でがらりと変わった。
今までの本でのヒューイとエルマーがお互いに相手のことを語ってる場面とか読み返してみるとなんというかもう。ううう。
シルヴィの過去も意外だったー。
ただ、前の本でシルヴィ、錬金術師になった理由がちゃんとあったような気がしたんだけど…船に乗ってから決めたのか?
2003年がとても楽しみ。だって女性二人もちゃっかり不死者になっちゃってるし。
ヒューイとエルマーってまだ会ってないんだっけ?
楽しみ楽しみ。
“ヒューイはそれに頷くも、続けて小さく首を振った。
「モニカが良くても、俺が嫌なんだ。だから、これは、俺の個人的な我が儘だ」
そして、改めてエルマーに顔を向け、友人としての願いを告げる。
「だから、俺がどれだけ変わってしまっても……エルマー、お前は変わらないでくれ。残酷で、途方も無い願いをしているというのは解っているが……お前が変わらないでくれていたら、俺は、お前の存在を頼りに、モニカと愛し合っていた頃の俺に帰れるかもしれない」
対するエルマーの答えは、単純だった。
「一年前の約束、ちゃんと護れよ」
「ああ」
「モニカとまた会えたら……モニカと二人で、俺に最高の笑顔を見せに来てくれよ」
それを聞いて、ヒューイが苦笑する。
「条件が厳しくなってるぞ」
「そのぐらい、いいだろ?70年ぐらいの人生が永遠になっちゃったんだからね。永遠に変わらないようにするのって、きっと凄く大変だろうし」
「お前なら、できるさ」
ヒューイの微笑みを見て、エルマーは満足そうに頷いた。”
Posted by ブクログ
1700年代完結編です。
伏線が入り交じった構造は相変わらず刺激的で、鳥肌ものでした。
注目すべきキャラはやはりヒューイ・ラフォレット。
確かに彼の行動は世間を騒がすものでしかありません。
しかしその奥に感じるのは「愛」という純粋な原動力。
どんな異形をとっていても憎めない存在・・・・・・
そういう彼だからこそ、三百年の間色んな信者を抱えていられたし、エルマーみたいな輩をずっと親友として見る事が出来る。
そこが彼とフェルメートの根本的な違いではないでしょうか。
なにがともあれ、ヒューイとその仲間達が積み重ねた様々なものが遠い未来に訪れるバカ騒ぎを明るい方向へ導いてくれるはずだと、今はそう信じていたいです。無敵の婿さんがついている事ですし(笑)1935がとても楽しみです!
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少年・青年マンガ
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