若木未生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ正直に言えば十九郎周りの話は読んでいて苦しくなるばかりだ。
彼の気持ちを思えばどれだけ辛いかとも思う反面
いつかこういう日が来ることは分かっていたことであり
道者四人衆からすれば贅沢な悩みとも言えると思ってしまう。
周りからすれば術力があろうがなかろうが、十九郎の価値がそれで変わるわけではないのに
信用されていないような気持ちにもなってしまう。
「助けてくれ」ではなく「助けに行けない」と言われてしまう希沙良もまた
気の毒だと思うのだ。
西城敦が出てくると安心するし、彼といるなら大丈夫、と希沙良が信用しているのは
なんだか心温まるところだった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中高生の時にハマっていたシリーズ
少し前に完結をしたと噂で耳にし、今度、佐藤健君のプロデュースでドラマ化されるという話を聞いてびっくりした
途中までは読んでいたけれど、どうせなら最初からと思って手に取る
懐かしい~!
昔はふわっとしか読めていなかった謎めいた言葉も
今はこういうことを意味していたのだなと分かるところもあり
30年くらい前の作品だけれど、今も十分楽しめるなと思った
ちなみにドラマのキャスト
西城朱音 オーディションっで選ばれた新人さん?
藤谷直季 佐藤健 (佐藤健くんは好きだけど…。とらえどころのない雰囲気を持つ、この難しい役どころを、しかも実年齢よりも10歳くらい若く音 -
Posted by ブクログ
最近、小説を読んでいなくて分厚い本を読むのも難しいからとウォーミングアップ的に借りた本。作者も知っているし、少女小説だし、薄いし、と思ったのが間違い。
まだお父さんたちが生きていて、清盛も健在な頃の若い頼朝の話。
この間、「鎌倉殿の十三人」という大河を見たところだったので、頼朝については少しは知っていたが、それはこの後の話。
梶原景時が出てきたのは何となく嬉しかったな。
この話はどこへ進むんだろう?どこから面白くなるんだろう?と思っている間に終わってしまった…
面白みが分からなかった…
そういえば、「ハイスクールオーラバスター」にしろ、少年たちの心の機微といったものを理解するのは苦手だ -
Posted by ブクログ
源頼朝と義経の話なんですが、大体が義経よりの話が多い中これは頼朝側からの視点。家来13人衆といわれた中の梶原景時が語り部となって物語は進んでいきます。
創作では義経がとにかく強くてかっこよくてでも兄に裏切られる悲劇のヒーローみたいなものがほとんどですが、これは兄に認められたい愚直な人物として描かれています。そして頼朝が洞察力にも優れた為政者と。
そのあたりはとても興味深く読めましたが、それ以外はいまいち。史実を下敷きに「こういうことがあった」というくらいの印象。そもそも本作のように頼朝が洞察力とか人心掌握に長けていたのだとしても、結局義経の暴走を止められていないのは同じことなわけだし。
結局、 -
Posted by ブクログ
鎌倉源平大河ロマン!
13人衆一の洞察力に優れた武士梶原景時が見つめた、
峻烈の人頼朝×戦の申し子義経
乱世の光と影、そして生と死。なぜ兄は弟を拒絶したのか? 武者たちの世が拓かれた時―
天は晴れ、潮の匂いが濃かった。しかし濃密な潮風をもってしても拭い消せぬ異臭が、浜に置かれた黒漆の櫃からは溢れ漂っていた。義経の首級は美酒に浸され、櫃に封じこめられているのだった。(ぶざまではないか。みじめではないか)景時の胸にこみあげるものは、不思議な怒りであった。(あれほどの天賦の才を……)景時は、くやしかった。なぜ、九郎義経は、死ななければならなかったのか。(本文より)
これまで義経を讒言した悪役とされて -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ“冷泉院皐”なる悪の想念の塊みたいな子に術者一同翻弄されてしまいます。
4冊分も引っ張った割には、終わり方というか終わらせ方というか、決着のつけ方があっさりし過ぎてて、ちょっと唖然とした。
見所はやはり、日に日に術力の終わりが近づきつつある十九郎くんと、それとは逆に日々強さを増していく希沙良の関係性でしょうか。
あとは、冴子さんと愛を確かめ合う諒くんね。
しかし、物語が大分佳境に入ってからの話であるにも関わらず、刊行が10年以上前という事実に軽くびっくり。
2013年現在、シリーズ第1作『天使はうまく踊れない』から軽く25年程経過してますが……。
なんとか、死ぬ前に終わらせてくれよ、作者殿 -
Posted by ブクログ
三島アカリの名で大学生活を謳歌する斎伽忍の様子を、友人(?)の大学生作家、鳴木喬士の視点で描いたオーラバ番外編。
というか、鳴木くんの話がメインで忍様はおまけみたいな感じですが……。
鳴木くんはオーラバ用語で言う「術者ではないけど一般の人よりは感覚が強いタイプ」なんでしょうね。
かつ、作家という特殊な感覚世界に生きているせいで、色々と拾っちゃいやすいんだと思います。
『天使はうまく踊れない』の頃の、中和能力に目覚める前の亮介にちょっと似てるかも。
最終話にちょこっと冴子さんが登場します☆てか、表紙の”赤いスーツの女”は冴子さん?
でも、鳴木くんが本編に登場することは多分ないだろうなー。
絡 -
Posted by ブクログ
「ハイスクール・オーラバスター」シリーズの外伝にあたる短編集で、「インテグラル」は近似値の意。本編と共通する登場人物は、斎伽忍、冴子。
本作の主人公は、大学生にして小説家の鳴木喬士(なるきたかし)。
<感想>
ライトノベルはあまり読まないけれど、著者のヒリヒリとした心理描写が好きで、このシリーズは愛読していた。本作では、「人蝕譚――ひとがくれのはなし――」で、主人公が親友に対する驕りと鈍感さを思い知るくだり(p.35)に胸が痛くなった。
妖の者VS空の者という構図をとりSFアクションの要素が強いシリーズ本編に対して、本作は、彼岸の世界に引き寄せられる体質の主人公が巻きこまれる怪異譚といった