若木未生のレビュー一覧
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ネタバレ“冷泉院皐”なる悪の想念の塊みたいな子に術者一同翻弄されてしまいます。
4冊分も引っ張った割には、終わり方というか終わらせ方というか、決着のつけ方があっさりし過ぎてて、ちょっと唖然とした。
見所はやはり、日に日に術力の終わりが近づきつつある十九郎くんと、それとは逆に日々強さを増していく希沙良の関係性でしょうか。
あとは、冴子さんと愛を確かめ合う諒くんね。
しかし、物語が大分佳境に入ってからの話であるにも関わらず、刊行が10年以上前という事実に軽くびっくり。
2013年現在、シリーズ第1作『天使はうまく踊れない』から軽く25年程経過してますが……。
なんとか、死ぬ前に終わらせてくれよ、作者殿。 -
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三島アカリの名で大学生活を謳歌する斎伽忍の様子を、友人(?)の大学生作家、鳴木喬士の視点で描いたオーラバ番外編。
というか、鳴木くんの話がメインで忍様はおまけみたいな感じですが……。
鳴木くんはオーラバ用語で言う「術者ではないけど一般の人よりは感覚が強いタイプ」なんでしょうね。
かつ、作家という特殊な感覚世界に生きているせいで、色々と拾っちゃいやすいんだと思います。
『天使はうまく踊れない』の頃の、中和能力に目覚める前の亮介にちょっと似てるかも。
最終話にちょこっと冴子さんが登場します☆てか、表紙の”赤いスーツの女”は冴子さん?
でも、鳴木くんが本編に登場することは多分ないだろうなー。
絡ませるとこがないもん。 -
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「ハイスクール・オーラバスター」シリーズの外伝にあたる短編集で、「インテグラル」は近似値の意。本編と共通する登場人物は、斎伽忍、冴子。
本作の主人公は、大学生にして小説家の鳴木喬士(なるきたかし)。
<感想>
ライトノベルはあまり読まないけれど、著者のヒリヒリとした心理描写が好きで、このシリーズは愛読していた。本作では、「人蝕譚――ひとがくれのはなし――」で、主人公が親友に対する驕りと鈍感さを思い知るくだり(p.35)に胸が痛くなった。
妖の者VS空の者という構図をとりSFアクションの要素が強いシリーズ本編に対して、本作は、彼岸の世界に引き寄せられる体質の主人公が巻きこまれる怪異譚といったところ。夢か現かおぼつかない、観念的な話が多い。
シリーズ本編で最も謎が多い、斎伽忍(本作では三島灯)の正体が明かされるかと期待したがそうはならなかった。口数は多いものの、悲しいほど出番が少ない。
ニヒルで危なっかしい主人公は嫌いではないが、三島灯の活躍をもっと見たかったのが正直なところ。芥川猪輔をいれたトリオの話も面白そう。
好みの問題だとは思うが、イラストがやや古めかしく感じた(たとえば『七瀬ふたたび』の表紙になら似合いそうだ)。シリーズを通してイラストに一貫性がないのは本当に残念。個人的には杜真琴さんのイラストが最も好きだった。 -
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前巻の復習もしたし満を持して読んだらひどく落ち込んだ。
展開そのものもショックだけれど、210ページあたりで起こったことが未だに受け止められない。どうしたらいいのかわからない…ってここに書いても仕方ないですが本当にどういうことなのか…。
この際だから書いてしまうと里見十九郎はわたしの二次元における初恋の人でした。良識派だと思って好きになったのに巻数が進むごとに破滅型になっていって、それでも引きずられるままずっと好きでしたけど、今回のようなことになってはもはやどう見ればいいのかわからない。
このシリーズを読むとどうにも平静を保てないというか、心乱されるのであまりありがたくないのですが、もはやいろいろなものを含んだ愛着になってしまっていて離れがたいんですね。このもやもやを晴らすためには完結巻を読むしかないんだと思う…でもいつになるんだろうそれ。
ストーリー的には、だんだんと根本に関わる設定も明らかになってきて、物語の終わりが近づいてきているのだなあと思います。
あと亮介ちゃんの能力が飛躍的に伸びている、というかリミッターが外れた感がある。ちょっと怖いし心配だけれど、亮介ちゃんには亜衣ちゃんがいれば大丈夫なのだということがこの巻でよくわかったので、よかったです。
イラストについては、忍さま男前だけど里見さんの生え際が心配。
そういえば『ファウスト解体』がもう出ているはずだから買いに行かなきゃ。 -
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出版当時以来の再読。新刊が出たので復習に。
一読して、こ、こんなところで終わっていたのだっけ…と呆然としました。むごすぎる。たぶんこの苦しさを覚えたまま新刊を待つことに堪えきれずに忘れたんだろうな…当分出ないだろうことなんてわかりきっていたし…。思い返してみればこのシリーズを読んでいて苦しい思いをしなかったことがありませんが、思春期に読んだものというのは自分の血肉になっていて、容易には切り捨てられないですね。
オーラバではずっと里見十九郎が好きなので、この人がメインの話が回ってくるといつもうれしいけどつらかったのだということもまざまざと思い出しました。『星を堕とすもの』とかね…。縁側でいとこづきあいしている十九郎と希沙良にはほのぼのしてしまうけれど、まだこの二人のバランスは完全には戻っていないのだとわかるのでそれもつらい。つらいばっかりだな!
それにしても修学旅行の朝の冴子ちゃんかわいい。冴子ちゃんと亜衣ちゃんの揺るぎない女子力(こんな言葉は2004年当時はなかった気がするけど)のおかげで、頼りないやら暴走するやらの男どもをなんとか見守っていられる、そんなシリーズ。 -
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ネタバレ6編収録されているが、内3つがデュアル文庫で刊行されたものの再収録。
残りも書き下ろしではなく、雑誌連載分の収録となる。
事情が事情だから仕方ないとは思うが、デュアル文庫持っている古参ファンとしてはちょっと微妙な気持ち。
芥川が好きだったので他の話も読めて嬉しいが
胡藤も好きなのに出てこないし、芥川とのキャラ付けが曖昧に感じた。
世界観としては好きな方。
やりたい放題、気持ち悪く書く、という筆者の試みが
そのまま出ているし、嵌まっていると思う。
冴子さんが思ったほど活躍しないように思えた。
というか、いまいちファウスト解体は個人的には理解し辛かった。
ただ、鳴木さんは嫌いではない。
実際に目の前にいたら仲良くなれるかは微妙なところだが
本を書くということについての態度や思想は共感出来る。
あとがきで、ナルキ=成木≠若木と書いてあったが
どちらかと言うと若木先生は、白鷺より鳴木なのではないかと思った。 -
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オーラバついに続きがっ
私が熱心に読んでいた頃にはもう大分巻数が出ていたシリーズで、しかも巻を重ねるごとにだいぶキャラや書き口の印象が違っていたので、
今回本当に久しぶりで、どうなっているか不安でした。
実際読んでみたところ、私が前の話を覚えてなかったせいか、はじめは各シーンが思わせ振りにしてるのか、たんに説明不足なのかもわからずとまどい、
またキャラ同士の「わかってるから」みたいな空気ももはやわからず…
話をつかむまでとまどいました…
しかし読めば読むほど自分はこの小説から影響を受けていたんだなぁと懐かしくなりました。
キャラクタ同士の人間関係も、もどかしくもそれぞれあるべき形になるよう走っているように思います。
ハッピーエンドだといいなぁ…