あらすじ
春休み、亮介たちは軽井沢にある忍の別荘で合宿することになった。メンバーは亮介、諒、亜衣、冴子、そして諒の妹・彩――彼女は過去の悲惨な事件の後遺症で、かたくなに心を閉ざす少女だった。彩をめぐって、4人の思いがそれぞれ複雑に交錯する。そんなある日、彼らの前に、「牙」という名前の他は一切の記憶をなくした謎の男が現われて……。待望のハイスクール・オーラバスター第3弾!
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Posted by ブクログ
かつて家庭の問題から妖者を呼び込んでしまった諒。彼の家族は、諒が引き起こした発火によって喪われてしまうが、妹の彩だけはなんとか助かっていた。しかし、彼女には事故の後遺症が…。
彩と軽井沢で合宿をすることになった諒、亮介達。前作までのアクション路線から一変、過去の罪に足掻き、鬱屈した諒と、それを忸怩たる思いで見守る亮介の心情が物語の中心を占める作品です。
単なるサイキック・アクションに留まらない、ヒリヒリして、デリケートで、それでもなんとか希望を探そうと足掻く登場人物の描写の深さが、若木作品の最大の魅力だと思う。
好みの分かれそうな巻ですが、自分は好きだな~。今読むと、牙が冴子を忍と間違えたり、伏線も張られてる巻。