あらすじ
容赦なく照りつける陽光――7月。妖者方に工藤珈織という名の存在が得られた現在、無軌道な戦いはお互い避けねばならなかった。空者総帥・斎伽忍自らが、妖者三忌将・勝呂との接触を図ろうとしている頃、伽羅王の近衛を務めるべきはずの道者四人衆が一堂に会し、里見十九郎の到着を待っていた。術者である彼を跪かせるべく……。ファン待望のオーラバスター第二期、ついに始動!!
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Posted by ブクログ
シリーズ第12冊目(番外編含む)。第2期始まりの巻。
忍が勝呂との休戦協定に向かう中、亮介達をある事件が襲い、更には十九郎が何者かに攫われてしまう。
忍だけでなく十九郎も不在=初めて指揮官がいない状態で、事態の打開へと走り出す術者と、彼らとひとまずの協力体制を結ぶ道者。しかし、一真の歪んだ十九郎への尊敬心が、希沙良への痛切な非難へと変わり、事件の解決への足枷となる…。
「天冥」を乗り越えて獲得されたそれぞれの関係性と、「天冥」から引き継いだ、七瀬本家の闇だとか、冷静なようで感情的な一真だとかの要素が混じり合って、今回も痛切で必死な物語になっています。
鋼鉄の精神を持つが故に、時に無謀とも思える策をとってしまう十九郎のこの後がとっても気になる前編。
Posted by ブクログ
オーラバスターシリーズの中からもう一つ。シリーズ一貫して仲間を「信じろ」「信じぬけ」なんだけど、この前後編は特に。やっぱ、希沙良好きだな。今初めて、希沙良を知ったとしても絶対惚れると思う。不器用で、とがってて、口は悪くて、ちゃらくて、だけど根本はすごく優しい。理想の男。