若木未生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
終わった・・・。
みんな、幸せになれて良かったね。おめでとう。
というのが、読み終わって最初に思ったこと。
小説を読む時、私はいつも、登場人物の物語を覗かせてもらっている感覚で読みます。
だから、読み進んでいくといつも、彼らと一緒に喜んだり、切なくて心が痛くなったり、ワクワクしたりしてきました。
朱音ちゃんや坂本君、藤谷センセイ、それに本作では高岡尚サマやユキノも心の中を垣間見せてくれて、それぞれに同調したり反発したりしながら、TBの行く末はどうなるのか、ハラハラしながら読み進んだものです。
彼らはこういうカタチで幸せになっていくんだなぁ、と素直に思いました。
足掛け何年になるんだろう?
コバルト文庫なんてもう恥ずかしい年齢なんだけど、このシリーズだけは絶対最後まで読みたくて、本屋に立ち寄る度に必ず新刊が出てないか見に行ったくらい、このシリーズはずっと大好きです。
きっとこの先もずっと好きです。 -
Posted by ブクログ
「ディアーナ」での苦しい結末が重く尾を引く巻。六本木を中心に「吸血鬼殺人」が起きたり、工藤かおるなど新しい登場人物が出てきたり、大きな動きはほとんどないけれど、「天冥」編の始まり、新たな謎を感じさせる巻。術者それぞれの立ち位置とか関係性が違って、それが魅力的でもあり、苦しくもある。
アクション・ファンタジーと銘打ったシリーズではあるけれども、自分はむしろ、オーラバの真骨頂はこの感情のぶつかり合いだと思うのですがどうでしょうか。決して単純な図式にはならないフェンタジー。
シリーズ通しての主人公・亮介の望み「みんなが幸せに」を、私も願わずにはいられない、剥き出しの青春のくるしみが詰まった巻。 -
Posted by ブクログ
青春そのものと言っても過言ではない、私にとって大切な小説。
当然当時発行の文庫は持っているけれど購入。
イラストは羽海野チカさんのものが一番好きだったので
そのあたりは多少残念ではあるものの
2冊分がひとまとめになっている点、最終巻と同じサイズになる点は嬉しい。
再収録分について多くを語るつもりはないが
パワフルでキュートな朱音を主人公において
ライトノベルらしい軽くスピード感のあるテンポと
重く痛々しい心情のバランスが程良く
随分前の、それこそテレホンカードが普通に出てくる時代の物語なのに
違和感を然程感じない。
初めて読んだときに感じた『熱』を、今も変わらず感じることが出来る。
書き下ろしは『あたらしい朝』。
個人的に、尚と藤谷さんの若い頃の話は好きなので嬉しい。
必死にやりたいことに食らいついて、好きだからやっているはずなのにわからなくなってきて
辛い気持ちですら麻痺して、そんな自分に嫌気がさして
壊れかかっていて、いっそ壊れないことが苦しい。
尚の痛々しい日々がぐさぐさと突き刺さってくる。
この頃の彼にとって、どれだけ藤谷さんが眩しく、羨ましく、憎い存在だったことか。
そしてこの頃の彼にとって到底信じられないことだろうけれど
藤谷さんにとって尚がどれだけ眩しく、羨ましく、憎い存在だったかと思い、二重に痛く息苦しくなる。
先生としか呼ばれない日々。
誇りでもあり重荷でもある。
みんなが敬意を払い、先生にへりくだって仕事を頼んできてはネームバリューを利用しようとする。
そんな中で藤谷個人を見て、「一緒にやろう」と言ってきた尚の存在がどれだけ貴重だったのか。
「うるさい」と叱ってくれる尚という音があって
羨ましく疎ましく
それでも、目が覚める。
朱音ちゃんじゃないけれど、男同士であることが羨ましくなる、人と人かつ音と音の素晴らしい関係。
次巻以降も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
それぞれの想いが痛い本。重傷を負った諒。行方不明の冴子と忍。十九郎は、忍の代理を果たそうと奔走する。なんだかんだ言いつつ、術者を守る希沙良。自らの意志で中和を起こそうとする亮介。
みんな立場が違う。妖者との戦いの本なのに、前半は特に、そう言った術者の内幕の話が書かれていて、それが妙にリアルで、切ない。十九郎と冴子の、「冴子の正体」について語るシーンとか、後の「烈光の女神」とかを読んでから再読すると、またもう一段意味が深まったり。
キャラそれぞれがどうしようもなく本気で、読んでいるこっちも亮介と同じように「みんな幸せに」と願うから、尚更この、なんとも苦いラストは哀しい。
「最後にはみんな幸せに」と、私も願いたくなった話。
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Posted by ブクログ
かつて家庭の問題から妖者を呼び込んでしまった諒。彼の家族は、諒が引き起こした発火によって喪われてしまうが、妹の彩だけはなんとか助かっていた。しかし、彼女には事故の後遺症が…。
彩と軽井沢で合宿をすることになった諒、亮介達。前作までのアクション路線から一変、過去の罪に足掻き、鬱屈した諒と、それを忸怩たる思いで見守る亮介の心情が物語の中心を占める作品です。
単なるサイキック・アクションに留まらない、ヒリヒリして、デリケートで、それでもなんとか希望を探そうと足掻く登場人物の描写の深さが、若木作品の最大の魅力だと思う。
好みの分かれそうな巻ですが、自分は好きだな~。今読むと、牙が冴子を忍と間違えたり、伏線も張られてる巻。 -
Posted by ブクログ
小6くらいのカブれやすい時期に出逢ってしまったのがいけなかったのかもしれません。私の人生を決めた作品と言っていいと思います。
思い入れがありすぎて上手く感想をかくことがまだできないでいますが、オーラバを読んだのがこれが初めてだったので、どうしても希沙良が好きで里見が嫌いです。いや、十戒の頃は里見は好きだった。セイレーンですね、嫌いになったのは…。
サイキック系というか超能力モノというか、とにかく現代の高校生が普通に学校とか行きながら悪(?)と戦う、っていう、そういう「自分ももしかしたら」的な波に飲まれてしまい、それから本当にこういう話が好きすぎます。今はあんまりみなくなってしまいましたが…。
キャラクターの「生きている」感がすごくて、これは原作の小説の上手さにあるのですが、マンガという視覚が訴えるものの強さも大事と思います。希沙良と諒の区別がつかない杜真琴の絵ですが、それでも高河ゆんには替わってほしくなかったんです…。
オーラバ作品は数あれど、これはやっぱり希沙良の一人勝ちということで…。
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イズミ幻戦記【完全版】[1]
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