若木未生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまず、中学の頃から読んでたオーラバシリーズ。
再開してくれて本当に嬉しい。
・総評としては、オーラバ最終章のスタート前編としてはじまってくれたのが嬉しいやら、寂しいやら。
能力を失った十九朗がどう成長を遂げるのか、希沙良とちゃんと幸せになれるのか。相変わらず読んでて胸が痛くなるけども、きちんと終わりに向かってくれたのは嬉しい。
細かいところでは・・・
・十九朗が意固地になってる様でイライラします。あげくの果ての210ページ。お前、いい加減にしろよ、と。(笑)(愛をこめて)
・神さま、人間臭い面がすこしずつ描写されてきたのは、インテグラルのいい影響かな?と。
・諒と亮介の「どうせ、一生」。こ -
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Posted by ブクログ
当時リアルタイムに読んでいた時と同じように読んでいた部分もあれば
全く違う場面が見えたシーンもあった。
イラストが変わっていることも理由のひとつだろうが、やはり自分自身の立ち位置が変わっていることが大きいのだと思う。
筆者のあとがきにもあったように、こうして読んでみると、特殊な人に見えていた有栖川さんが至極普通な大人の人に見えた。
それも、自分がおとなになったせいなのだろうか。
彼の弱さだとか、情といったものが、当時と違った形で見えた。
かきおろしについては、事前にツイッターのTLでなんとなく、
どうもすごいことが書いてあるらしい、ということはわかっていたのだが
覚悟の埒外で叫びそうになっ -
Posted by ブクログ
十九郎が攫われた事件の続き。
術者と道者、そして忍がそれぞれの遣り方で(一族の体面を保ったまま)十九郎を救済する為に奔走する。
その中心は希沙良。前巻の出来事で、十九郎への依存から抜け出そうとする希沙良の繊細な内面描写が本当に切ない。十九郎を「世界中の最後には他に何も選べない」と言い切ったり。他にも、本家中枢に食って掛かる冴子、希沙良に寄り添う亮介、あちこちに出没する諒など、その人らしい展開や態度でお話は進んでゆきます。
明らかになる七瀬本家の闇。
オーラバの醍醐味の一つに人と人との関係性があるけれども、希沙良と十九郎の関係はこの後どう変化してゆくのか。最新刊でも決着が着いていないだけに -
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Posted by ブクログ
シリーズ第12冊目(番外編含む)。第2期始まりの巻。
忍が勝呂との休戦協定に向かう中、亮介達をある事件が襲い、更には十九郎が何者かに攫われてしまう。
忍だけでなく十九郎も不在=初めて指揮官がいない状態で、事態の打開へと走り出す術者と、彼らとひとまずの協力体制を結ぶ道者。しかし、一真の歪んだ十九郎への尊敬心が、希沙良への痛切な非難へと変わり、事件の解決への足枷となる…。
「天冥」を乗り越えて獲得されたそれぞれの関係性と、「天冥」から引き継いだ、七瀬本家の闇だとか、冷静なようで感情的な一真だとかの要素が混じり合って、今回も痛切で必死な物語になっています。
鋼鉄の精神を持つが故に、時に無謀と -
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Posted by ブクログ
終わった・・・。
みんな、幸せになれて良かったね。おめでとう。
というのが、読み終わって最初に思ったこと。
小説を読む時、私はいつも、登場人物の物語を覗かせてもらっている感覚で読みます。
だから、読み進んでいくといつも、彼らと一緒に喜んだり、切なくて心が痛くなったり、ワクワクしたりしてきました。
朱音ちゃんや坂本君、藤谷センセイ、それに本作では高岡尚サマやユキノも心の中を垣間見せてくれて、それぞれに同調したり反発したりしながら、TBの行く末はどうなるのか、ハラハラしながら読み進んだものです。
彼らはこういうカタチで幸せになっていくんだなぁ、と素直に思いました。
足掛け何年になるんだろ