千葉雅也のレビュー一覧

  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    哲学史を扱う時点でその試みは挑戦的ではあるが、登場する研究者の専門に少し偏った説明となっている印象。そのため、入門書とはなかなか言いにくいとは思う。

    本書においては、通読するというより、ちょっと気になったところだけ拾い読みするような付き合い方がいいと思った。

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    2025年10月13日
  • 現代思想入門

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    勉強になった。
    特に、脱構築、相対主義、仮固定、近代的有限性、メイヤスーによる世界の偶然性などは、日頃の考え方にまで影響を与え、僕が(稚拙ながらも)書いているエッセイにも影響を与えたと思う。
    また千葉雅也の本を読もうと思う。
    しかし、難しかったのは事実であり、哲学を専攻することは難しそうだと感じた。

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    2025年10月03日
  • センスの哲学

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    センスがいい、センスが悪いっていろんな場面で使うけど、その時その時で多分意味違うし、ほぼ説明できない直感。
    でも、センスよくありたい。どうやったら磨けるのか、ヒントが書いてあるような気がする^_^

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    2025年09月24日
  • センスの哲学

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    センスというものが何なのか理解したい人におすすめ。

    【概要】
    ●センスとは何か
    ●芸術とセンスの関係性

    【感想】
    ●センスとは何なのか、最初に簡潔に定義した後、深堀していく。
    ●この本をタイトルと人気で選んだところ、本書の狙いは「芸術と生活をつなげる感覚を伝えること」にあり、芸術がどうしても絡んでくる内容であるということを読み始めてからわかった。
    ●しかしながら芸術に興味がなくても勉強になる部分は多々ある。いろいろなジャンルのものをリズムで捉えるという発想が面白い。

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    2025年09月23日
  • センスの哲学

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    センスというものを物事の意味から入っていくのではなく、逆に表面的なものから入っていくというアプローチが面白い。外から攻めてって中(真髄)に近づいていく。センスを磨くには確実な方法かと思う。

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    2025年09月13日
  • 現代思想入門

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    内容ほんの少ししか理解できなかったけど、、、各まとめの章でなんとなく理解した気になってとりあえず通読はしてみた

    でも、最後の1ページを読んでこの本を購入した当時の自分の助けを思い出せたから、読んでよかったということにする

    『身内の根底的な偶然性を肯定すること、それは、無限の反省から抜け出し、個別の問題に有限に取り組むことである。』

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    2025年08月24日
  • デッドライン(新潮文庫)

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    どうも同性愛もの、特に男性ものが、あまり得意ではない。なんだかなあ、と感じてしまう。
    学生生活全般の描写、特に、日常的な担当教授との会話部分と、後半の修士論文に苦しむあたりは、とてもよかった。

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    2025年08月08日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    読書というものを、いろんな人の考え方を知る機会としている私としては(皆さんもそうかもしれないが)、ひとつの考え方として持っておいても面白いかも?と感じた。
    勉強とはいわば「自己破壊」で周りから「浮く」ことから始まるといった話。
    ただ、浮いた発言の例えや筋トレをアートと呼んでいるところあたりで頭に?(はてな)が浮かんでしまい、読み進めるのに時間がかかってしまった。

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    2025年08月07日
  • 現代思想入門

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    「この本は現代思想に入門する本です。」
    現代思想に入門してみようと軽い気持ちで手に取ったのが、間違いだった。
    平易な言葉の文章なのだが、行きつ戻りつ読む。
    分かったよう分からないような。
    予備知識のない者が、読むとこうなってしまうのか。と打ちのめされてしまった。
    二項対立、脱構築…
    この本の帯に東大、京大1位 10万部突破のあるけど、みんなこのレベルの本をスイスイ読んでいるなんてほんと凄いね。
    付録に、現代思想的な文章の読み方のコツが記載さらている。
    「細かいところは読み飛ばす。一冊を最後まで通読しなくてもいい。」を読んで少し救われた気分になる。

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    2025年07月27日
  • 現代思想入門

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     「現代思想」とは、1960年代〜90年代を中心に主にフランスで展開された「ポスト構造主義」哲学の別名である。本書は、主にジャック・デリダ、ジル・ドゥルーズ、ミシェル・フーコーという3人の哲学者が打ち出した概念を振り返ることを通して、現代思想の潮流をざっくりと掴むことに主眼を置いている。全体的に読みやすい構成で、著者自身が本書を「入門のための入門」と位置付けている通り、この本を出発点として現代思想に関する様々な書籍に接続できる、そんな良書である。本文中におすすめの入門書を記載してくれている点も親切だ。
     さて、少しだけ内容に触れておく。本書によると、現代思想を捉えるうえで最も重要なキーワードは

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    2025年07月06日
  • デッドライン(新潮文庫)

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    千葉氏著の『センスの哲学』において、「純文学はリズムを楽しむ」とされていたが、この『デッドライン』は正にリズム重視の文学といった趣きであった。難解ではあるけど、サクサクとリズム良く読めた不思議な文学体験。

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    2025年06月14日
  • エレクトリック

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    オウム事件の後にエヴァンゲリオンが始まった95年周辺、家族関係の閉塞と自我の目覚め、インターネットの始まりと音楽への接続がある。ハッテン場の入っているビルのその上のフロアに、持ち去られたアンプがあり、それが音を鳴らす。そんな作者の目覚めの話

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    2025年06月14日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    勉強を哲学的に捉え更に実践の仕方もあり、読み応えがあった。
    アイロニー=「根拠を疑う」こと
    ユーモア=「見方を変える」こと
    この2つが勉強におけるキーワードとなる。
    序盤の哲学的な表現の仕方が私にとっては不慣れな為、読みにくさがあったが、身近な表現での具体例により読み進めることができた。
    また、実践編では以下の部分が参考になった。
    ・自分の実感に引きつけないで読む、というのは、あるテクストを「テクスト内在的」に読むことである。それはテクストの構造=設定における概念の機能を捉えることである。
    ・二頂対立を把握する。普段の生活から、何を読む時でも、反対語に気づくよう心がけるといい。

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    2025年06月07日
  • センスの哲学

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    センスとは、 不安やストレスを面白さに転換しながら、偶然性と細部を楽しむ“脱意味的なリズム感” を身につけること──その訓練は、多様な体験を受け入れ、断片を言語化し、自分なりの余白を肯定する姿勢から始まる。

    ・文化資本=“不安を面白さに変える回路”をつくること
    ┗多様なジャンルに触れると最初は不安を感じるが、その不安を好奇心に転換できる柔軟性こそが文化資本。

    ・センスは“直観的で総合的な判断力”
    ┗感覚(感性)と思考(分析)をつなぐ力であり、ジャンル横断的に働く。

    ・モデル(既成の型)から降りる瞬間にセンスは目覚める
    ┗単に優等生的に“再現”する段階を超え、自分なりの視点で再構成するとき

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    2025年12月14日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    対話形式で読みやすく、他の哲学書にありがちな何を言っているのかさっぱりわからない、といったことは少ない。
    ただ入門というには少しレベルが高く、ある程度の事前知識が必要に思える。教科書にざっと目を通してなんとなく全体を知っているレベルで読むと理解が深まるかもしれない。

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    2025年05月05日
  • 現代思想入門

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    難しかった〜。もう少し分かりやすいかと思いきや、なかなか手強くてあまりよく分からなかった。

    とりあえず

    デリダは概念の脱構築化、二項対立だけでなく、グレーゾーン、第三の視点がある。二項対立は常に他者を排除する。それを意識して、未練込みで倫理を諦めない判断をする。

    ドゥルーズは存在の脱構築
    固定された本当の私、というものはなく、関係性のなかで常にかわりゆくもの。気にせず色々やればいい。

    フーコーは社会の脱構築
    権力は下からくる。弱いものがむしろ支配されることを無意識に望んでしまうメカニズム(パノプティコン)を分析、権力の開始点は明確どなく、多方向の関係性から権力が展開している可能性。

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    2025年05月01日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    2025.03.21 ギリシャはともかく、中世やルネッサンスはあまり読んだことがなく、改めて領域が広がった。

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    2025年03月21日
  • デッドライン(新潮文庫)

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    朧気な記憶だが、「文学賞メッタ斬り!」で豊崎由美が「インテリ版西村賢太」と評したので興味を持った上、年下の友人が面白いと言っていたので。
    西村賢太式露悪癖もないではないが、むしろスケッチや、時代習俗を文章を用いて保存する試みだと感じた。
    解説の町屋良平の文章も面白いが、ネット上で保坂和志との対談を読んで、これが断然面白かった。
    (自分は保坂和志の読者ではないが、きっと好きなんだろうなと思っている。)
    ハッテン場の描写から始まるが、個人的には第119回(2014年度・下)の文学界新人賞で佳作となった森井良「ミックスルーム」がずっと記憶に残っているので、連想したりした。

    が、本作のゲイセックスは

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    2025年03月11日
  • エレクトリック

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    地方で退屈な日々を送る、優越感と劣等感が混ぜこぜな自意識過剰な悩める拗らせ少年の物語。
    長編小説の中の青春編や故郷編みたいで、ここだけ提示されても不完全燃焼で。。雰囲気にハマらず、読み続けるのがキツかった。

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    2025年02月10日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    真っ当なことをきちんと伝えたい、という真摯な思いが伝わってくる文章だと感じた。一方で、著者の気持ちを汲み取ろうとする気概のある人はどのくらいいるのだろう、たくさんいてほしい。
    でも、文章は難しかった。どこを取っても中学受験の国語の問題に適した文章だな、なんてことを考えてしまった。

    真剣に勉強に取り組んだ高校生活を経て大学に入った学生や社会人になりたての人向けなのかな?
    小難しく書いてあるけど、実用面から言うと社会人としての原則が書いてあるように感じた。つまり、人生、社会人になってからが本当に勉強する時です。自分で課題を見つけて、取り組んでいきましょう、と。そして、断定的な物言いする人の言うこ

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    2025年01月05日