千葉雅也のレビュー一覧
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ネタバレ
哲学的な思想から学びとは何かを構造化して言及している書。
まだ、1度通読しただけだが、現時点での自分の理解をまとめる。著者の言いたいこととズレている可能性があるが、自分は下記の通り咀嚼した。
一章では、いろんなことを勉強しよう。他分野の学習において前提知識を持ち込むと進展に乏しいので、勉強対象を客観的に解析し、自分よ知識を破壊し再構築する事で、思考の柔軟性が向上する。それが勉強の本質。
二章では、客観的に深掘りするためにの手法の構造部分にフォーカスし、アイロニーとユーモアの2種類の考え方からバランスよくアプローチしようといった理解。それぞれの考え方には特徴がありやり過ぎると本質が消失や無秩序化してしまうので程々に。(著者は程々にとはいっていない?)
コレを繰り返し、知識を深める事が勉強。
三章、もしかしてこの章でメタ視点でアイロニー、ユーモア的に考え色んな事に興味を持てといってる?一、二章のまとめを哲学的言い回しを抑えて記述してる感じ。
四章、勉強における選書のコツ、読書のコツを示してある。信頼できる文献をテクスト通りに取り扱うことの重要性について言及している。
アプリ等を使用したインプット、アウトプットの事例を紹介。
3日坊主を繰り返し、相互補完する体験が勉強
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Posted by ブクログ
『センスの哲学』を読んで、センスとは単なる才能ではなく、「物事を直感的に捉える感覚」なのだと感じた。本書では、意味や正しさだけを追うのではなく、リズムや形、空気感など、物事を構成する細かな要素に目を向けることが“センス”につながると語られていた。
また、センスは芸術だけに必要なものではなく、日常生活の中にも存在しているのだと思った。例えば旅行では、「楽しかった」「つまらなかった」と全体だけで判断するのではなく、初日に交わした何気ない冗談や、二日目に食べたランチの意外なおいしさなど、小さな出来事を味わうことが大切なのだと感じた。そうした一つひとつの小さな輝きが積み重なることで、旅行全体の思い出がより輝きを増すことになると思う。
私は自分が「センスがない」と感じていた理由についても考えた。私は真面目すぎるあまり、「こうしなければならない」と考えすぎてしまい、遊び心や物事の余白を楽しむ感覚を失っていたのかもしれない。意味や正解ばかりを求めるのではなく、偶然の面白さや、その場のリズムをもっと自由に楽しむことも大切なのだと感じた。
これからは、頭で考えすぎず、芸術や日常の中にある小さな面白さや心地よさを素直に味わっていきたい。そして、自分が感じたリズムや感覚を少しずつ言葉にしていくことで、日常を豊かにしていきたい。 -
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センスってなんだろうね?
と思いなんとなく手に取った次第です。
著者は哲学者ってことで、長々と回りくどく解説してくれます、こういうの大好きです。
人によっては簡潔に分かりやすく説明してるでしょ?って感想もあるでしょうが、僕は物分り悪いのでしょう。
哲学って、概念とか、なんとなく分かってるつもりの世間が理解してないものにカチッと輪郭を与えるような面があるもんだと思ってるんだけど、本書は意味から離れると解いている。
途中まで、よく分からんなぁ…と読んでいたけど、言語で捉えると言語化に捕まるんだなぁ...とかボンヤリして、そして最後まで読んで、やっぱ分からん!と読み返した。
とりあえずグダグダ考えず、感じてみます。
ブルース・リーのように。 -
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・意味を求めてしまうことを一旦やめる。ただそれがどうなっているのか?どう変化するのか?といった「リズム」に着目する。自分が頭でっかちで意味に囚われがちな為に耳が痛かった。「そうだよね~分かるウー」と顔をグチャグチャにしかめながら読んだ。
・勉強の哲学を読んだ時にも感じた事だが、千葉雅也さんは例え話がすごく音楽的。勉強の哲学ではコードの話が出ていた。本書ではリズム。存在と不在、快と不快が交互にやってくる。人間は「ある程度の」不快、刺激、意外性を求めていて、それが来た後の安定の繰り返しがリズムとなっていると。これは音楽でいうところの、トニックとドミナントの関係だなと思った。ずっと不安定だとわけが分からないし、ずっと安定ではつまらない。このバランス感覚のことを、「リズム」であると表現した著者のセンスの良さに唸らされた。
・繰り返しからの逸脱がセンス的なものだとして、つい繰り返してしまうものをアンチセンスと名付けていた。そういった偏りに魅力やその人らしさ、個性が宿るのではないかと。いつの間にかそれをしてしまう、そういうどうしょうもなさを認めてあげることに芸術がある。 -
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【読もうと思った理由】
芸術作品など見る前に、センスというのものがほぼ必ず必要になると思っていて、それについての解説が知れるなら興味深いと思い、手に取りました。
【感想】
前半はセンスについての具体的な解説があって面白かったけれど、後半は直接センスに関わるような話に思えず、正直微妙でした。また、前半の解説も個人的にはあまり納得出来ず、いまいちでした。この本で語られているセンスは確かに合っていると思うけれど、もっと何かあるんじゃないかと思ってしまいました。
【以下、本文で気になった箇所をメモしてAIで要約したもの】
1. センスと「文化資本」の正体
一般的にセンスは「生まれ育ち」に左右されると思われがちですが、筆者は「後天的に育成可能」だと断言します。
経験の蓄積(ビッグデータ): 文化資本とは、膨大な「量」に触れることで自分の中に蓄積された判断基準のことです。
不安の変換: 多くのものに触れる経験は、未知のものに対する「不安」を「面白さ」へと変換する回路を作ります。
ジャンルを越える柔軟性: ファッション、料理、文学など、一見異なるジャンルは根底で繋がっています。心を柔軟にし、物事を広く見るモードに入ることがセンス育成の第一歩です。
2. センスの目覚め:「再現」からの脱却
センスがないとされる状態は、特定の「モデル(正解)」をコピーしようとして、合わせきれずに「ズレ」が生じている状態を指します。
モデルを抽象化する: 正解をそのままなぞる(再現する)のをやめ、モデルを一つの参考として「抽象化(意味を抜き取る)」して扱う姿勢が重要です。
「ヘタウマ」の肯定: モデルを目指すことから降り、自分の積極性や個性を肯定する「ヘタウマ」のようなあり方が、センスを解放します。
3. センスの核心は「リズム」と「脱意味」
センスとは、物事を「意味や目的」で捉えるのではなく、**「リズム(形、色、響きなどの連なり)」**として直感的に把握する力です。
リズム(うねりとビート): 音楽だけでなく、視覚的な色彩や文学のイメージの連鎖も「リズム」として捉えます。
フォーマリズム(形式主義): 「この絵は何を言いたいのか」という理屈(意味)を離れ、純粋な形や色の構成を「脱意味的」に楽しむこと。
強度的なノリ: 理屈を離れ、要素の並びに体が反応し、意味もなく楽しくなってくるような「ノリ」に入ることが、センスが働いている状態です。
4. 実践:不安なまま「まず動く」
センスを磨くプロセスは、森田療法の考え方に通じます。
行動が先、感情は後: 「不安がなくなってから動く」のではなく、「不安なままでも、まず動く」。
実行による解消: 仕事や創作に没頭し、そのリズムに乗ってしまえば、不安は自ずと気にならなくなります。この「まず動く」柔軟な姿勢こそが、精神の可動域を広げ、センスを育む土壌となります。
要約の結論:
センスとは、膨大な経験を背景に、物事を「意味」という枠組みから解放し、「リズム」として直感的に楽しむ総合的な判断力のことです。正解のコピーをやめ、柔軟な精神でまず行動することで、誰でもその力を目覚めさせることができます。 -
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難しい単語はないのに読むのに時間がかかった。完全に理解するのは難しい本だった(著者もそれでいいと言っているが)。
基本的に人との会話環境をベースに単語・考え方が説明されていくため、勉強の仕方というより言語への向き合い方?について書かれた本のような気がした。
Memo
・勉強とは新しい単語・考え方に出会いその器官なき言葉でブロックのように遊ぶこと(言語偏重?)から始まる
・アイロニー(つっこみ)とユーモア(ボケ)を繰り返してその分野の視野を広げて結論を求めず比較し続ける姿勢が大事
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星5:周りに全部読んで欲しい、4:家に置いておきたい、3:周りに一部or要約版を読んで欲しい、 2:読むのは一回でよい
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ネタバレ『哲学史入門1』を読みました。古代ギリシアからルネサンスまでの哲学史を、インタビュー形式で解説しているためとっつきやすく、読み進めやすい構成になっています。また、それぞれの時代ごとにおすすめの本がブックガイドとして紹介されており、興味を持ったテーマをさらに深掘りできる点も良いと感じました。
学生時代にはソクラテスの考えを「無知の知」と習いましたが、現在では「不知の自覚」と表現されることもあると知りました。ソクラテスが「無知」と「不知」を使い分けていたという点も初めて知り、印象に残っています。知識は定期的にアップデートすることで、自分の「不知」を少しずつ減らしていきたいと感じました。 -
Posted by ブクログ
現代思想における入門書のための入門書という位置付けだが、マジの初心者にとっては少し難しい内容も含まれる。
それでも、おそらくこれ以上に現代思想を分かりやすく解説してくれる本はないんだろうなと感じたし、全部を理解できなくても読み応えがあり、満足感のある書籍だった。
もし本書を前から順に読んでいてくじけそうになった人は、P215 付録 現代思想の読み方 を先に読んでみることをおすすめする。難しい文章を読むコツが書いてあるし、何より千葉雅也さん自身もデリダとかの文章は難しいとおっしゃっていて、自分だけじゃなかったんだと安心しますし、わからなくても読んでみようという気になります。
さて、本書の内容ですが、前述のとおり現代思想の入門書である。
現代思想=ポスト構造主義と位置付けられ、構造主義の後に出てくるそれに対抗した思想です。
情報の構造化、などと言われますが、構造主義とは色々な物事を単純化し、整理されたことをよしとする世界観だと理解しました。
本書ではこれを秩序と表現されています。
そして現代思想とは、それに対抗する思想なので、秩序に対抗する考え方、逸脱、を扱っています。
本書の文章を引用すると、
"現代思想とは、秩序を仮固定的なものと見なし、たえず逸脱が起きながらも諸要素がなんとか共存する状態を考察しているもの"とされています。
要するに、秩序は絶対的なものではなく、ある種の仮の状態であること。
そこから逸脱することもあるし、またその秩序内に戻ってくることもある。
そういった行ったり来たりのバランスの中で生きているんだよ、みたいなことが書かれています。
この"仮固定"という考え方は確かにと思いました。
少し飛躍するかもしれないですが、人は時々自分探しの旅に出かけると思います。
自分はどういう人間なんだろうか、好きなものはなんなんだろうか、自分に合う仕事って何なんだろう...など。そうして一生懸命探して見つけた自分。自分の好きに従って決めた仕事だったはずなのになんだかしんどくなってくる。
それは、本質的に理解できてなかったからだ、と言われる方もいるかもしれないですが、本書を読んでそれってもしかしたら仮固定的なものだったからなのかもと思いました。
過去に見つけた自分は間違っていたわけではないけれども、それはあくまで仮固定的なものであり、絶対ではない。
そうやってすべてを仮固定的に考えると、なんだか変化に対して寛容になってくる気がしました。 -
Posted by ブクログ
入門とはいえ精神分析やポスト・ポスト構造主義、思弁的実在論など、後半難しいところもありましたが、なんとかついていけたかな?
「優柔不断なのはいけない。責任をもって決断しなければならない。どっちつかずの態度でいると、人に振り回されることになる。大人になるというのは、決断の重さを引き受けることだ。」
SNS上でこのようなコメントに対して、どう捉えるかを二項対立として考える。本当に優柔不断はいけないことなのか。決断力は大人の証なのか。
メディアリテラシーが試される今現在、必要な考え方を教えてもらえた気がします。
自分が生きていく中で、たくさんの悩みに直面したときの対処法としてドゥールーズ+ガタリ的思考は参考になります。
次にフーコーの権力論の三段階では、みんなが良かれと思ってやっている心がけや社会政策が、何か変、おかしなと気づかせる大事なヒントがあります。
中盤から非理性的なものを取り扱ったニーチェ、フロイト、マルクスときて、精神分析のラカン、ルジャンドルがきます。その辺りから頭が混乱してきます。
しかし最後に哲学書の読み方として、「欠け」がある読みを何度もしたり「読書はすべて不完全」と言ってもらい安心してしまいます。
世の中はすべて進行形で変化していく。ここで終わりという区切りは存在しない。いいですね!
あと、無駄だと思われる創作や芸術などモノをつくることの大事さもわかってきます。
生きていくことは、枠から逸脱して変化していくことかもしれませんね。
ここだけわかっただけでもスッキリします。
小説ばかりではなく、たまには小難しい読書も必要だと思いました。ありがとうございます。