千葉雅也のレビュー一覧

  • センスの哲学

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    圧倒的な経験から生み出されたものがセンス
    要は直感です。面白さの正体は反復のリズムからイレギュラーな結果が出た時の楽しさ。

    結論だけを求めると全く楽しくない。
    いろんなことをインプットして触れる
    そして違和感などを言語化する。
    感動したらその半分は観察に力を込める。

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    2026年09月05日
  • センスの哲学

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    読めばただちにセンスがよくなる!という単純な話ではないのだけれど、「哲学」の視点で物事を捉えるとこうなるのか、というところがとても新鮮だった。

    千葉さん曰く「センスとはリズムだ。餃子が美味しいと感じることも、口の中でリズムとハーモニーが生まれるから」だと、思いもよらない例を出して説明する、
    一旦表面上の意味というフレームを取り外し、「リズム」に注目すればその響きにこそセンスが宿っているのだと気づける。

    フランス映画の意味深で芸術的なカットが続くさまも「リズム」?
    純文学の一見して意味の捉えようのない不可解で抽象的な描写もリズム?
    お笑いの「リズムネタ」は意味のない動きや言葉を独自のテンポと

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    2026年08月24日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    ネタバレ

    勉強するということについて、割と巷の勉強本とは違った切り口で語ってくれているように感じた。
    勉強することでアイロニーやユーモア的な今と異なる視点を身につけることになり、それは元いた環境からするとズレた、時には「キモい」状態になりかねない。これは、例えば田舎を出て都市部の大学や会社で働いて適応して行った時に、元のコミュニティの価値観に疑問を抱いて違和感を持つ、みたいなこととも近しいのだと思う。
    一方で、ズレたままでいるのか、ズレを意識しつつその上で元のコミュニティの意味を理解して戻るのか、みたいなことが本書で言う「来るべきバカ」だと、自分としては理解した。
    大学進学時に東京に行き、子どもができて

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    2026年08月22日
  • 現代思想入門

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    極めて分りやすい書き方でポモの概観が説明されている、にも拘らず著者個人の主張や創意がしっかりと表出していて良い。読み物としても楽しめる。

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    2026年08月21日
  • 現代思想入門

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    現代思想を代表するデリダ、ドゥルーズ、フーコーに共通するのは、「二項対立の脱構築」これは、物事を善と悪などの二項対立で捉えて良し悪しを判断することを、「いったん留保する」こと。思考も多様化している現代おいて現代思想は大切な視点。
    複雑なものを単純化せずに理解する。
    生活秩序をきちんとすることは、いいことだろうか。生活を窮屈にしたり、余裕がもてなくなっている。正しさは、ルールを単純化させ、多様性を切り捨てているかもしれない。

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    2026年07月24日
  • センスの哲学

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    私は少し芸術的に生きたいのかもしれない。

    千葉雅也『センスの哲学』を読んで、そんなことを思った。

    別に芸術家になろうとしているわけでも、アートの才能があるわけでもない。

    ただ、一般的な「ひたすら目的を達成する生き方」がしんどいだけなのだ。

    だからあえて、すぐに答えの出ない宙づりの状態をつくって、答えを急がない暮らしを、どこまで続けられるか試している。

    千葉雅也によると、それは芸術的な態度のようだ。

    目的達成だけが、生き方ではない。
    そう思えるだけで、少し自由になれる。

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    2026年07月17日
  • 現代思想入門

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    デリダ、ドゥルーズ、フーコーなどの現代思想やフロイト、ラカンなどの心理学などの思想を日常生活で例え、分かりやすく解説した良著。

    -2026/07/07再読-

    いくつかの哲学書を経た今、この本の凄さがより分かるようになった。専門用語を多用せず読み手のハードルを可能な限り落として現代思想の考え方を解説した本である。

    人間という生き物が他の動物と比べいかに逸脱、倒錯した状態を「正常」として扱っているかを問い直し、そもそも人間にはみな差異があり二項対立(善と悪など)で物事を区切る危険性を読者に考え直してもらえるよう可能な限り読みやすく作られている。

    「アイデンティティがない」ことがある種の罪深

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    2026年07月07日
  • センスの哲学

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    何度も読み返したい名著だ、と思った。

    頭の中で考えてるぐちゃぐちゃとしたものをこねこね、こねこねして、ようやく言語化できた...という感じで愛おしい。

    文章の書き方が私好み。
    淡々としていて、それでいて優しさがある。
    私は福岡伸一さんの文章が好きなんだけど、少し似たものを感じる。
    多くの人にとって馴染みの薄いような専門的な内容についても読みやすく、かつ味わい深く仕上げている所が素晴らしいと思う。

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    2026年06月06日
  • 現代思想入門

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    #ヨンデルホン
    #現代思想入門 / #千葉雅也(#講談社現代新書)
    #ドクリョウ #ヨミオワリ

    初めて目にする哲学者の名前が並ぶ。それぞれの思想が、飽きないボリュームで書かれいて、それもわかりやすく。さらに、おもしろい。素敵。「付録」では哲学書の読み方も書かれていて、それを踏まえた上で再読、再々読したい1冊。
    本の内容と直接の関係はないけれど、ドッグイヤー、赤青鉛筆で線引き、さらに書き込み、と、この本を読みながら、読み方も変わったかもしれない。

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    2026年05月06日
  • センスの哲学

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    美的判断に関するあれこれを「センス」という言葉をあらためて定義するところから始めて、展開していく感じ。そこに最後、そのセンスを構造的に支える概念としてのアンチセンスなるものが提出される。

    これはもう千葉先生の真骨頂(!)とも言えるような。イデアルな命題に対するプラティカルなどうしようもなさ、ジレンマ(、当てはまる言葉なら如何様にでも)を、あいまいでグラデーションな緩衝地帯の中で一旦受け止めて仮固定する、<想像力>=やさしさで包み込むような千葉先生の言葉に僕は救われてばかりだ。
    この本で言われていた「センスが良い」状態は自分がよく言ってる「ヒキがイイ」(即ち、技術としての偶然性)ってのに近い気

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    2026年04月27日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    【初見の印象】
    かの千葉雅也さんの著作。『現代思想入門』を読んで、敢えて白黒ハッキリさせないような姿勢に好感がある。
    「勉強」というテーマは人生で永遠に問われるものだと思う。哲学にしろ、技術にしろ、処世術にしろ、学びたいという思いはある。私にとっての課題は、己の惰性であり、如何に自分のペースで継続をし得るか、この本から学べることを期待している。

    【ちょっと読んだ印象】
    (※「はじめに」「あとがき」を読んで)
    「勉強」とは、端的に「ノリが悪くなること」という。今までの自分(たち)の感覚や価値観とは違うものが到達点としてある。逆に言えば、従来の振る舞いを停止して、立ち止まって考える営みなのである

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    2026年04月25日
  • 現代思想入門

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    現代思想は難しそうだからなと手に取るのを辞めていた自分にとってはこれしかないというような入門書だった。とにかく、わかりやすい。難しい概念もあるけれど、付録で書かれているように読書は不完全で良いというのが凄く良い。理解できなくても後で理解できる時が来るかもしれないし、繋がってくることがあるかもしれない。また、再度読み返すことで理解できるかもしれない。本の全て、思想の全てを理解する必要性とそれに伴うハードルを下げてくれる。

    ☑️二項対立で捉えない美学、偶然性、同一性は仮固定的、あらゆる事物は異なる状態に「なる」途中である

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    2026年04月13日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    とりあえず、ギリシア哲学も、中世、ルネサンスなど総じてもっと知りたくなった。

    ここから先は沼に違いないが、踏み入れたくなってしまったので、入門書として優秀なのだろう。

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    2026年04月12日
  • センスの哲学

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    導入や定義の説明が丁寧で、主張が分かりやすかった。最近考えていたことをより抽象的につなげてくれる解説だった。質の良い読書体験を生むのが上手いと感じた。

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    2026年04月06日
  • センスの哲学

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    めちゃくちゃ面白かった。美術作品の解釈から日常生活に至るまで、人生に彩りを添えるヒントが散らばっていた様に感じる。

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    2026年04月02日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    過去の自分を振り返ることができました。何度も丁寧に言葉を説明してくれて、さらに文章の構成もたびたびまとめてくれていて、でも説明されればされるほど連想が進んで本から離れて…なので思いの外読み終えるまでに時間がかかりました。このような普遍的かつ説明力のある作品ですが、しっかりと文献を明示し著者のアイデアがどの部分かわかるようにしてあります。哲学をもう少し知りたくなりましたし、私は私で自分の言葉で書いていこうと思いました。

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    2026年03月30日
  • 現代思想入門

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    ・一回通読。脱構築、リゾーム、パノプティコン等の断片的な理解を、思想史的な背景に基づく解説を通じて、立体的に捉える手掛りを与えてくれる
    ・有限性の、思想史における変遷に対して、複数性を通じた偶然性の発見が、現代の方向付けの一つであると理解した。否定神学批判、有限的喜劇、思弁的実在論、非哲学
    ・カントやラカンが表立てされてたけど、個人的にはヒュームやスピノザ、ルーマンやギデンズが想起される場面もあったのが面白かった

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    2026年03月27日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    深く勉強するとは、その場のノリに悪くなることである。
    アイロニー(ツッコミ)によって常識を疑い、ユーモア(ボケ)によってものの見方を変える。
    その無限に続く探究を終わらせるのは、自らの京楽的なこだわりである。
    自分で書いているこの文章も誰にも伝わらない浮いた表現だと思いますが、本書で言われている言語に敏感になることの大事さがわかった。
    出来事から距離をとって自己目的的に振る舞うことが文学やダンス、音楽、絵画などの芸術だけでなく、ビジネスにも通用する考え方だという視点は目から鱗。
    めっちゃ賢い人の本は、読むのに骨が折れますがめっちゃ面白いです。

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    2026年03月14日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    ネタバレ

    難しい哲学の歴史が、私にもザックリですが理解できました!哲学ってこんなに面白かったのですね。


    印象的だったお話を下記にまとめます。
    ↓ ↓ ↓

    1.倫理の教科書の太字を覚えて、それを安易に現実にあてはめるような思考はよくない。
    例えば…生活のなかで起こった出来事について、「それは弁証法的だ」とか「それは脱構築だ」とか、そういうことを言ってる自分ってカッコいいみたいに思ってしまうこと。それは概念をあてはめてさえいなくて、ただ言葉を貼り付けているだけである。

    2. 哲学マウンティングにならないためには、哲学的にものを考え、自分の日常で起きたことやそこで感じたこと、考えたことと哲学をつなげる

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    2026年03月08日
  • 現代思想入門

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     難解な文章を平易にしつつも誤解の無いように読者へと伝える筆者の凄みが際立った文章であると感じた。そこに、第六章「現代思想のつくり方」で説明されたような、今まで排除されていた他者性=「現代思想を平易な言葉で一回書いてしまう」ことを超越論化した姿勢を感じ、本書は「現代思想の入門書」としてだけでなく一種の「現代思想書」的な要素も含んでいるのではないかと感じた。
     また筆者は第7章で、メイヤスー(ポスト・ポスト構造主義)の近代的有限性の後で見られる新たな無限性と、フーコー(ポスト構造主義)の「古代人」に見られる有限性を掛け合わせ、現代での新たな有限性(問題をダマで見ずに、一つ一つ対処する)を提示して

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    2026年02月27日