千葉雅也のレビュー一覧
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20世紀の哲学は、言語論的転回ということだったんだけど、その「言語」が消滅しているという。ならば、21世紀の哲学はどうなのか?
みたいな問いがあるのだが、直接的にそれを考えるというより、SNS、ポピュリズム、コロナなどなど、今起きていることを例にしながら、ぐるぐると周りながら、その問題に近づいていく感じ。
もちろん、答えはないのだけど。
言葉の力をもう一度取り戻すこと。それは、一種の貴族的、権威的なものの復活なのかもしれない。
そして、しばしば思考のプロセスのなかで参照されるのが、アレント。國分さんは、フランス現代思想を踏まえつつ、スピノザの研究を起点にさまざまな思考を展開されているの -
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『暇と退屈の倫理学』の國分氏と、『勉強の哲学』の千葉氏の対談。大学院の先輩後輩なのだと知る。
LINEのスタンプの話があって。
言葉を交わすことから、視覚的な情報の一コマにまで簡略化されたやり方で事足りるようになった。
紡ぐものには、意趣や考えの余地があるけれど、スマホは言葉を〝予測〟さえしてくれる。
ガラケー時代には絵文字一つで送ることに難を示したり、感情を読み取りきれない距離があったはず。
私がスタンプだけのやり取りに抵抗があるのは、ある意味当然だったのだなぁ。
以下、印象に残った箇所の引用。
大きく三つが自分の気になっているポイントらしいと分かった。
中動態的な教育の在り方のこと -
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ネタバレ今をときめく國分さんと千葉さんの過去からの対談をまとめた本。ご本人たちも述べられていたが、別々に企画されたとは思えないほどに一貫性のある対話になっている。後から編集したこともあるだろうけど、筋は通っている。
そこで語られているのは、エビデンス主義というか、責任と主体の問題というか、言語なき透明なコミュニケーションの問題というか、抽象的な個人を想定した上でのコミュニケーション、責任の問題なのだと思う。要はそんな個人であり続けることができる人はいない、極めて少ないにもかかわらず、そんな個人であることが要請され続けているということ。
そんな状況を脱するために複数の時間性の確保とか、文学的な言説とかの -
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アラン・バディウはドゥルーズの思想に潜在的な全体性の肯定を見いだし、そこにファシズムの危険性が伏在していると批判しました。著者はこうしたドゥルーズ像に抗して、「接続する」ドゥルーズと対置される「切断する」ドゥルーズ像をえがき出し、とくにそれが存在論においてドゥルーズ以後のメイヤスーやマラブーといった哲学者たちの思想とのつながりが見られることを明らかにしています。
前半では、ヒュームやベルクソン、ニーチェといった哲学者たちをドゥルーズがどのように読み解いたのかを明らかにしています。とくにヒュームをめぐる議論では、カントの超越論哲学からヒュームへと引き返すことで一元化に抗する個体化の原理の意義を -
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千葉雅也(1978年~)氏は、フランス現代哲学及び表象文化論を専門とする、立命館大学大学院教授で、2013年に発表したデビュー作の本書で表象文化論学会賞を受賞した、現在注目される現代思想家のひとり。
本書は、難解な哲学書ながらベストセラーとなったことは有名。単行本の帯には、1980年代のニューアカ・ブーム時のベストセラー『構造と力』の浅田彰と、1998年に『存在論的、郵便的』で注目された東浩紀が推薦文を寄せている。
私は、千葉氏と同じ高校出身ということもあり、本書もいつか読んでみたいと思いつつ、ドゥルーズはじめ現代思想に関する予備知識なしには、正直全く歯が立たず、今般、文庫版(2017年)に収 -
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千葉雅也(1978年~)は、フランス現代哲学及び表象文化論を専門とする、立命館大学大学院教授で、2013年に発表したデビュー作『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』で表象文化論学会賞を受賞した、現在注目される現代思想家のひとり。
本書は、2014年に単行本で出版された『別のしかたで~ツイッター哲学』の新版で、元版に含まれていた2009~2014年のツイートに、2019年までのツイートを加え、内容と配列を修正したものである。元版は、配列のせいか、正直なところ雑然とした印象が拭えなかったのだが、新版は、章立てになっていて、とても読み易くなっている。
著者は、「ツイッター哲学」と -
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「私は この小説を書くときに、読んでくださる人が小学六年生までの漢字を読む力があれば読んでもらえるものと思ってこの作品を書き始めました」
と「氷点」を書いた三浦綾子さんがいってらっしゃいました。
この本の中で出張授業をされる先生たちは
もちろん、その道のプロフェッショナルの方たちです
そして、聴いている対象者たちは 中学生、高校生たち
その語り口が そのまま 一冊の本にまとめられました
その「語り口」を読んでいて
冒頭の三浦綾子さんの言葉を思い起こしたのです
本当の専門家は
ただ感心させるだけでなく
それなら 僕も(私も) 何かやってみよう
そんな気にさせてくれる方なのです -
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センスってなんだろうね?
と思いなんとなく手に取った次第です。
著者は哲学者ってことで、長々と回りくどく解説してくれます、こういうの大好きです。
人によっては簡潔に分かりやすく説明してるでしょ?って感想もあるでしょうが、僕は物分り悪いのでしょう。
哲学って、概念とか、なんとなく分かってるつもりの世間が理解してないものにカチッと輪郭を与えるような面があるもんだと思ってるんだけど、本書は意味から離れると解いている。
途中まで、よく分からんなぁ…と読んでいたけど、言語で捉えると言語化に捕まるんだなぁ...とかボンヤリして、そして最後まで読んで、やっぱ分からん!と読み返した。
とりあえずグダグ -
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・意味を求めてしまうことを一旦やめる。ただそれがどうなっているのか?どう変化するのか?といった「リズム」に着目する。自分が頭でっかちで意味に囚われがちな為に耳が痛かった。「そうだよね~分かるウー」と顔をグチャグチャにしかめながら読んだ。
・勉強の哲学を読んだ時にも感じた事だが、千葉雅也さんは例え話がすごく音楽的。勉強の哲学ではコードの話が出ていた。本書ではリズム。存在と不在、快と不快が交互にやってくる。人間は「ある程度の」不快、刺激、意外性を求めていて、それが来た後の安定の繰り返しがリズムとなっていると。これは音楽でいうところの、トニックとドミナントの関係だなと思った。ずっと不安定だとわけが -
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【読もうと思った理由】
芸術作品など見る前に、センスというのものがほぼ必ず必要になると思っていて、それについての解説が知れるなら興味深いと思い、手に取りました。
【感想】
前半はセンスについての具体的な解説があって面白かったけれど、後半は直接センスに関わるような話に思えず、正直微妙でした。また、前半の解説も個人的にはあまり納得出来ず、いまいちでした。この本で語られているセンスは確かに合っていると思うけれど、もっと何かあるんじゃないかと思ってしまいました。
【以下、本文で気になった箇所をメモしてAIで要約したもの】
1. センスと「文化資本」の正体
一般的にセンスは「生まれ育ち」に左右され -
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ネタバレ内容が理解できたような、理解できなかったような…
ただ、今後映画や絵画、小説を見る時はもっと気楽に見てみて、心に残ったものについてさらに幅を広げて観察したり、その分野の勉強をしたりしてみようと思った。
以下記憶に残った部分を残します。
・センスとは、リズム、広く捉えた形のこと
・リズムとは、存在/不在の明滅である「ビート」と生成変化の「うねり」のこと
・人間は欠如している状態を解消し、安定状態を求める(0→1)
・サスペンスは宙吊りという意味で、人間にとって不快な状態を先送りにしている
・距離のデコボコが意味のリズムを作る(AIは意味の近さ/遠さで文を生成する)
・リズムは反復と差異として認 -
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難しい単語はないのに読むのに時間がかかった。完全に理解するのは難しい本だった(著者もそれでいいと言っているが)。
基本的に人との会話環境をベースに単語・考え方が説明されていくため、勉強の仕方というより言語への向き合い方?について書かれた本のような気がした。
Memo
・勉強とは新しい単語・考え方に出会いその器官なき言葉でブロックのように遊ぶこと(言語偏重?)から始まる
・アイロニー(つっこみ)とユーモア(ボケ)を繰り返してその分野の視野を広げて結論を求めず比較し続ける姿勢が大事
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星5:周りに全部読んで欲しい、4:家に置いておきたい、3:周りに一