デッドライン(新潮文庫)

デッドライン(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

2001年の春、僕は大学院に進んだ。専門はフランス現代思想。友人の映画制作を手伝い、親友と深夜にドライブし、行きずりの相手とセックスをする日々を送りながら、修士論文の執筆が始まる。テーマはドゥルーズ――世界は差異からできていると唱えた哲学者だ。だが、途中までしか書けないまま修論の締め切り(デッドライン)が迫ってきて……。気鋭の哲学者が描く青春小説。芥川賞候補、野間文芸新人賞受賞作。(解説・町屋良平)

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デッドライン(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    出版されてわりとすぐ読んだけど、なんだかよくわからないしすごくひんやりしたイメージが残った。現代思想入門、勉強の哲学、センスの哲学を読み経て再読したら、実戦編のような感じでいろんなものがみえてきてすごくおもしろかった。登場人物でやだなーという人がいない。

    0
    2024年09月19日

    Posted by ブクログ

    哲学を学んでいる主人公が、自身のマイノリティである性別について、荘子の話を盛り込みながらも 自分なりに分析しており面白かった。

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    良い小説だなと思った。場面転換が頻繁にあるのだけれど、話をぶったぎるなんてものは全く感じなくて、まるで映像(映画のような)の視覚効果のような気がした。
    その色々な場面のなかに「僕」と「先生」の会話があるのだけれどそれが重要な気がする。でもちょっと難しくもあり完全に捉えることができなかった。
    そして何

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    正直な感想は序盤は退屈かつ、時系列が複雑な場面転換についていけず読みづらかった。
    しかし、最後まで読むと、序盤〜中盤までのつかみどころのない話が意味を持つ。
    繰り返して読みたい作品のひとつになった。
    はっきりとした起承転結があるわけではないので、他の感想でもあるように退屈と感じるかもしれない。王道の

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。何が面白かったってとてつもない衝撃があったわけでも、特段感動があったわけでもないが、この小説でしか感じられない不思議な、ある種「放り投げだされた」感覚になる。それがまた面白いのだ。だって、小説が読者を放り出すのだから。しかし、これは、少しの哲学の知識か、著者千葉雅也の他の書籍などを読

    0
    2023年02月25日

    Posted by ブクログ

    どうも同性愛もの、特に男性ものが、あまり得意ではない。なんだかなあ、と感じてしまう。
    学生生活全般の描写、特に、日常的な担当教授との会話部分と、後半の修士論文に苦しむあたりは、とてもよかった。

    0
    2025年08月08日

    Posted by ブクログ

    千葉氏著の『センスの哲学』において、「純文学はリズムを楽しむ」とされていたが、この『デッドライン』は正にリズム重視の文学といった趣きであった。難解ではあるけど、サクサクとリズム良く読めた不思議な文学体験。

    0
    2025年06月14日

    Posted by ブクログ

    作家がゲイなだけあってリアル感がすごい。BLに落とし込んでないところもすごく印象が良くて好きだけどちょっと硬いです笑

    0
    2023年10月01日

    Posted by ブクログ

    三軒茶屋から下高井戸へと至る世田谷線の中間地点、上町だった。 久我山に来てから僕はそのドンキで 昔の話が温泉みたいに噴き上がってくる 大らかなイントネーションに乗せた細やかな革命がいつだって起こり得たし 締め切り(デッドライン)の冬は確実にやってくる ことほぐ言祝ぐ

    0
    2022年11月25日

    Posted by ブクログ

    著者に興味を持ち、哲学者が書いている小説ってどんなものだろうと読んでみた。

    正直わたしには少々難しかった。
    主人公が呼ばれるときに○○とされていることや、KはKと呼ばれていること、ちょっとした点で疑問が残る。

    ただシーンや時系列がコロコロと変わるのが新鮮だった。

    著者の他の本を読んで勉強したい

    0
    2022年10月22日

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