千葉雅也のレビュー一覧

  • 言語が消滅する前に

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    意見や世論はできあがったものとしては存在していない。
    作り上げていくもの。
    アレントは完成された自由を求める。
    革命は漸進的にしかなりえない。
    國分

    哲学において大切なのは真理じゃなくて、問題とそれに応える概念
    ex 依存症患者との出会いで中動態という答えを見つけたように

    ●教育は中動態的であるべき
    プロセスを見せる
    悩み続ける

    すべてがコミュニケーションに支配されて、すべての手段が交換可能、変換可能になっている。

    ね。プロジェクトと言えば、何と言ってもハイデガーですね。ハイデガーは「投企」という言葉を使って、人間をプロジェクトする存在として捉えました。


    確かに人間はプロジェク

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    2026年01月11日
  • センスの哲学

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    人間は安定を求めている。
    想定通りに進むことを期待し、そこに安らぎを感じる。
    その一方で反復だけではつまらない側面もあり、一定の予想外・サプライズを求めるのである。
    わざわざお化け屋敷やジェットコースターに乗り意図的なストレスを楽しむのが人間ってなのである。

    サプライズは楽しみに繋がるもの、そうじゃ無いものの両方がある。
    その違いは安全が確保出来ている、かつ、そのパターンを一定認識できているもの、であるかどうかだと考えられる。
    つまり予想を裏切る特定のパターンを作り出すことで、相手に楽しい/面白い、と感じてもらえるのである。

    会話の中でギャグを言う/茶化し合う、という行動も、互いに一定の信

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    2026年01月04日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    哲学というものについて、これまでなんとなく興味はあったけど哲学書を読むというところには至らなかった。
    これは哲学書なのか、と言われたらどうなのかはわからないが、哲学者が書いた本なのできっとそうなのだろう。
    千葉雅也さんを知ったのは坂口恭平さんとの対談をyoutubeで見てから。何度も書籍は書店で見かけていたが、難しそうだと敬遠していた。
    この本で語られる、「勉強とは自己破壊である」という事について、深く納得させられた。
    自分も数年前に断酒をし、たくさん本を読むようになった。
    それによって、今まとは明らかに違う自分になっていった。そして、それに伴う寂しさがあった。
    これについてモヤモヤしていたが

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    2026年01月03日
  • 現代思想入門

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    現代思想入門といいつつ、果てしない奥行きが見えるような本だった。形而上学の小難しい概念を日常のシーンまで落とし込む、そういった橋渡しができるのは千葉さんならでは。最後の補足の思想家に対してある程度斜に構えて、パターンと捉えて構造化するところは、思想といっても必要以上に恐れ慄く必要はないと勇気づけられた。

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    2025年12月28日
  • センスの哲学

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    人生は、何かを反復し、変奏していく。身体に起因しながらも、問題というものはそこから離陸し、抽象的な渦巻きとなっていく。一生涯を通して反復されるのかどうかわからない。ともかく問題と付き合いながら、人間は変身していく。あるどうしようもなさの反復には、その根底に、たまたまこの存在として生まれたという偶然性が響いている。偶然性、ランダムであることが重なっている。執拗なるものとしての必然性を持ちつつも、たまたまそうなってしまっているという偶然性が引き裂く。その時人は、そこに重要なものがある。そこには真面目にむきあわなければいけないものがある。

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    2025年12月12日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    『勉強の哲学』は、勉強とは自己破壊である、それは、周りの環境から強いられた価値観によって固まってしまった自分を破壊して新たな自分になろうという自分の作り直しです。ものの見方が狭かった、好き嫌いも硬直的で融通が利かない自分を壊して、もっといろいろなものを肯定的に面白がれるようになる、世界をより面白がれるよう言語それ自体として操作する意識を高める。言語の「道具的使用」から「玩具的使用」へ。言葉をおもちゃのように操作し、自分のあり方の多様な可能性を、環境の求めから離れて自由に考えられることが勉強の方向である。

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    2025年12月12日
  • 現代思想入門

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    思考の論理は「二項対立」で組み立てられ、その一方をプラス、他方をマイナスとする価値観があり、通常はプラス側を支持するように何かが主張される。その時に、二項対立のむしろマイナスの側、劣位の側に味方出来るようなロジックを考え、主張されている価値観に対抗する。そして対立の両側が、互いに依存し合う、言わば「宙づり」の状態に持ち込む。そういう論法がデリダの「二項対立の脱構築」である。

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    2025年12月12日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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     大学生の時、留学も視野に入れて、というより日本語の哲学研究書があまりにも難しくて、よくPodcastを聞いていた。それはナイジェル・ウォーバートンのPhilosophy Bites(哲学の齧り)であった。ひとつ15分ほどの番組で、ある主題についてウォーバートンのインタビューで第一人者が最前線の研究を語りながら聞き手を案内する充実した内容で、いまも続いている。本書は編者あとがきで言及されているように、その日本語版といった趣のある哲学史入門である。
     本書のインタビュー形式であるからこその臨場感は、全ての読者を哲学史のいわば「急所」へと招くものである。従来の哲学入門や哲学史入門で、わかるようなわ

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    2025年12月08日
  • 現代思想入門

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    思想について何の予備知識もない自分には「入門のための入門」としてとても分かりやすく、けど新鮮なことが多くて良い。読み返したい。

    構造主義(二項対立/物事には構造=パタン) → ポスト構造主義(デリダ/ドゥルーズ/フーコー) = フランス現代思想 → ポスト・ポスト構造主義(マラブー/メイヤスー)。ちょと遡って現代思想の源流(ニーチェ/フロイト/フーコー)の紹介。からの横道で精神分析のラカンとルシャンドル。最後は行き詰まってる(?)思想の作り方まで。

    メインはポスト構造主義の話だが、横道の精神分析(世間ではちょっとオカルト扱い)の章が興味深かった。人間は過剰な生物で自由度がとても高い。一方で

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    2025年12月07日
  • 現代思想入門

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     とてつもなく読み手(学び手)に配慮された書きぶり。文体は誠実そのもの。
     筆者は今まで知性を壁として提示してきた「哲学者」とは異なる。近年、永井玲衣など、哲学を開く人々が活動しているが、そういう使うための哲学を伝わることを大前提として綴っておられる。パリで実際に学ばれたことも書かれている。あたまがスッキリします。

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    2025年12月03日
  • 現代思想入門

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    先月の「勉強の哲学」に続き、千葉雅也さんの本を読む。日本の現代哲学の本を読んでいると何かと登場するデリダやドゥルーズ、フーコーの面々。フランス現代思想の偉人たちを丁寧に解説してくれるこのような本があることは本当にありがたい。感謝。後半は少々難解で何度か読まないとわからない気がする。逸脱や差異を大切にするポスト構造主義の考え方は、ただ人と違っていれば良いということではなく、むしろ他者は自分と違うという意味で「差異」なのだから、他者に開いていく必要があるんだという視点は納得感がある。贈与論を当てはめると、受け取った後に差し出すということにも繋がる気がする。おすすめ。

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    2025年11月24日
  • 現代思想入門

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    著者は書き出しで、大胆にも「現代思想とはポスト構造主義である」と言い切っている。まさに私が一番に知りたかったことをズバリ最初に言ってしまう。
    さらに、著者は「真面目な話の部分」と「雑談のような部分」を「飴とムチ」のように繰り返すので、難解なジャンルの本なのに不思議とページがスラスラ進んでしまう。他の哲学書のような「君たちに私の知恵を授けよう」感が無いのだ。
    さらに、おまけとして国語の読解力の強化問題集のような付録まで設けてある、自分の読解手法を一般に公開したくなるほど、著者は語学エネルギーを余していると思った。

    読み終わって、著者の言わんとする「現代思想」の全体像はわかった。しかし、これは「

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    2025年10月10日
  • 現代思想入門

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    脱構築的に物事を見ることで、偏った決断をしなくて済むようになるのではなく、我々は偏った決断をつねにせざるをえないのだけれど、そこにヴァーチャルなオーラのように他者性への未練が伴っているのだということに意識を向けよう、ということになる。(第一章デリダ、p52)

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    2025年10月04日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    家で読書していると小さな世界で一日を終えてしまうことに忌避感を覚える。
    しかし、実際は違う。言語を通して世界を旅し、次元を飛び越え感情を上下左右に揺さぶり、現実よりも強い刺激を受ける。ある意味で第二の世界とも言える。これはつまり、小さな世界にいながらもより大きな世界を光の速度を越えて旅しているとも言える。

    この本では実際に言語の世界と現実世界を二分して捉えることが勉強のスタートであることを示唆している。そして読書がその助けになるとも。

    読書に迷っている方がいればぜひこの一冊を手にとって頂きたい。

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    2025年07月27日
  • センスの哲学

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    日頃から漠然と感じていたことを見事に言語化してくれている名著。

    人は生まれ育つ過程で、特定の、少ないものに固着して視野が狭くなる=あまり他のものに興味を広げず、ある範囲内で満足するようになってしまう。そこから脱するために(つまりは逆張り)自分はジャンルフリーに音楽を聞き、映画を観て、時にこうして本を読んでいることにふと気がついた。(逆張り、と安易に書いたものの、ただわけもなく「逆」だからそうしているわけではなく、そうするのが好きなだけであるが。)

    以前、サークルの後輩と「未知の音楽を聞くのって、なんでこんなに面白いのにそうしない人が多いのだろう」という話をしたが、その答えはこの本の中にあっ

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    2026年01月12日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    勉強に対する新しい考え方を学べた。勉強を進めていくことは、ノリが悪くなることだという。勉強を進めていくにつれて、人と話が合わなくなることは当然で、じゃあその問題とどう向き合い、乗り越えていけばいいかまで書かれている。

    まず、勉強を深める根本の考え方として、「言語それ自体」のあり方を考え直す、つまり言語を決められた用法"道具的"としてではなく、言葉遊びのように言語を"玩具的"に使用する考え方が必要である。言葉の捉え方としてこういう発想はなかったので今後意識していきたい。

    勉強の進め方として、「アイロニー」と「ユーモア」という言葉を用いて説明している。ア

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    2025年04月16日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    「勉強とは“変身”である」。この一言が、本書全体を貫くキーワードだと感じました。
    読んでいて特に印象に残ったのは、「脱ノリ」という概念です。いまの自分がなんとなく慣れ親しんでいる感覚や思考の“ノリ”から意識的にズレること。これが学びの本質だという視点にはハッとさせられました。

    私自身、ビジネスでも趣味でも「自分の成長ってどうやって実感できるんだろう?」と感じることがありますが、千葉さんはその疑問に対して「今の自分の文脈を壊すこと」「ノれないことを受け入れること」こそが勉強なのだ、と応えてくれている気がしました。

    また、「小説的に世界を捉える」という視点も面白かったです。論理だけでなく、感情

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    2025年04月09日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    最初は全然勉強とは程遠くて何を言っているのかさっぱり分からなかった。
    けれど構造理解をすると途端に、言語自体が曖昧なことに気付かされる。言葉の輪郭を疑う。

    言葉の威力を半分に抑えて広げる、粘土をこねて創るような作業が勉強には含まれる。

    ランキングにのっているビジネス書を読む前に、一読する価値はある。

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    2025年04月04日
  • センスの哲学

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    わかりやすい小説よりも、情景をイメージできるような物語の内容意外の文章そのものに引き込まれる時間が好きで純文学を選ぶことが多いのですが、「何を読んでいるの?どんな話し?」と聞かれて、ひとことでは言えずに
    「えっと…」と言葉に詰まることがよくありました。
    大好きなのに、どんな話かと聞かれるとパッと答えられない。
    きっと15分くらいはかかりそうなんだけど、まず引かれるだろうなと思って伝えられません。
    まさしく、千葉さんがいうリズムなのだと感じました。
    楽しいとか悲しいとかそういう感情よりも手前にある細かな描写を楽しんでいるのかもしれない。
    言語化するとこんなにもスッキリするんですね。
    ずっともやも

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    2025年10月03日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    口語体で書かれている哲学入門書
    表現はわかりやすいもののやはり哲学史自体の難しさによって内容は難しいなと思う

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    2025年01月05日