千葉雅也のレビュー一覧

  • センスの哲学

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    ネタバレ

    センスとは理想像に当てはめにいくのではなく自分の内からの衝動を大事にすること。全ての物事はリズム。絵も色の配置や種類、大きさのリズム。危険を伴う逸脱が楽しいこともある。結末が遅延されるのがサスペンス的構造。逆に純文学的に物事をあるがままに捉えて、描写して、その中にリズムを見出すことも大事。立派な意味や感想だけを大事にするのではなく、もっと細部のディテールを味わってみる。その際に物事のリズムがある。

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    2025年10月13日
  • センスの哲学

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    結局何が言いたいのかではなくて、全体像をリズムで掴むこと、そのあり方を楽しむことがセンスを感じるコツなのだなーと理解。そしてこのスピード感ある社会でいわゆるセンスのある人が余裕をもって感じられるのは、そのリズムを楽しむという余裕なんだなと腑に落ちた。

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    2025年10月12日
  • 現代思想入門

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    著者は書き出しで、大胆にも「現代思想とはポスト構造主義である」と言い切っている。まさに私が一番に知りたかったことをズバリ最初に言ってしまう。
    さらに、著者は「真面目な話の部分」と「雑談のような部分」を「飴とムチ」のように繰り返すので、難解なジャンルの本なのに不思議とページがスラスラ進んでしまう。他の哲学書のような「君たちに私の知恵を授けよう」感が無いのだ。
    さらに、おまけとして国語の読解力の強化問題集のような付録まで設けてある、自分の読解手法を一般に公開したくなるほど、著者は語学エネルギーを余していると思った。

    読み終わって、著者の言わんとする「現代思想」の全体像はわかった。しかし、これは「

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    2025年10月10日
  • 現代思想入門

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    脱構築的に物事を見ることで、偏った決断をしなくて済むようになるのではなく、我々は偏った決断をつねにせざるをえないのだけれど、そこにヴァーチャルなオーラのように他者性への未練が伴っているのだということに意識を向けよう、ということになる。(第一章デリダ、p52)

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    2025年10月04日
  • 現代思想入門

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    この本を手がかりに
    障害について思考を巡らすの楽しい

    付録の
    読書の仕方考察が一番面白かったっていう…w

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    2025年09月03日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    家で読書していると小さな世界で一日を終えてしまうことに忌避感を覚える。
    しかし、実際は違う。言語を通して世界を旅し、次元を飛び越え感情を上下左右に揺さぶり、現実よりも強い刺激を受ける。ある意味で第二の世界とも言える。これはつまり、小さな世界にいながらもより大きな世界を光の速度を越えて旅しているとも言える。

    この本では実際に言語の世界と現実世界を二分して捉えることが勉強のスタートであることを示唆している。そして読書がその助けになるとも。

    読書に迷っている方がいればぜひこの一冊を手にとって頂きたい。

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    2025年07月27日
  • センスの哲学

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    日頃から漠然と感じていたことを見事に言語化してくれている名著。

    人は生まれ育つ過程で、特定の、少ないものに固着して視野が狭くなる=あまり他のものに興味を広げず、ある範囲内で満足するようになってしまう。そこから脱するために(つまりは逆張り)自分はジャンルフリーに音楽を聞き、映画を観て、時にこうして本を読んでいることにふと気がついた。(逆張り、と安易に書いたものの、ただわけもなく「逆」だからそうしているわけではなく、そうするのが好きなだけであるが。)

    以前、サークルの後輩と「未知の音楽を聞くのって、なんでこんなに面白いのにそうしない人が多いのだろう」という話をしたが、その答えはこの本の中にあっ

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    2026年01月12日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    勉強に対する新しい考え方を学べた。勉強を進めていくことは、ノリが悪くなることだという。勉強を進めていくにつれて、人と話が合わなくなることは当然で、じゃあその問題とどう向き合い、乗り越えていけばいいかまで書かれている。

    まず、勉強を深める根本の考え方として、「言語それ自体」のあり方を考え直す、つまり言語を決められた用法"道具的"としてではなく、言葉遊びのように言語を"玩具的"に使用する考え方が必要である。言葉の捉え方としてこういう発想はなかったので今後意識していきたい。

    勉強の進め方として、「アイロニー」と「ユーモア」という言葉を用いて説明している。ア

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    2025年04月16日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    「勉強とは“変身”である」。この一言が、本書全体を貫くキーワードだと感じました。
    読んでいて特に印象に残ったのは、「脱ノリ」という概念です。いまの自分がなんとなく慣れ親しんでいる感覚や思考の“ノリ”から意識的にズレること。これが学びの本質だという視点にはハッとさせられました。

    私自身、ビジネスでも趣味でも「自分の成長ってどうやって実感できるんだろう?」と感じることがありますが、千葉さんはその疑問に対して「今の自分の文脈を壊すこと」「ノれないことを受け入れること」こそが勉強なのだ、と応えてくれている気がしました。

    また、「小説的に世界を捉える」という視点も面白かったです。論理だけでなく、感情

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    2025年04月09日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    最初は全然勉強とは程遠くて何を言っているのかさっぱり分からなかった。
    けれど構造理解をすると途端に、言語自体が曖昧なことに気付かされる。言葉の輪郭を疑う。

    言葉の威力を半分に抑えて広げる、粘土をこねて創るような作業が勉強には含まれる。

    ランキングにのっているビジネス書を読む前に、一読する価値はある。

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    2025年04月04日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    本書を完全に理解できたとはいえないものの、勉強がもたらす本質的な変化を順序立てて論じてあり、勉強の意義を新たな視点で認識できた。

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    2025年02月16日
  • センスの哲学

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    わかりやすい小説よりも、情景をイメージできるような物語の内容意外の文章そのものに引き込まれる時間が好きで純文学を選ぶことが多いのですが、「何を読んでいるの?どんな話し?」と聞かれて、ひとことでは言えずに
    「えっと…」と言葉に詰まることがよくありました。
    大好きなのに、どんな話かと聞かれるとパッと答えられない。
    きっと15分くらいはかかりそうなんだけど、まず引かれるだろうなと思って伝えられません。
    まさしく、千葉さんがいうリズムなのだと感じました。
    楽しいとか悲しいとかそういう感情よりも手前にある細かな描写を楽しんでいる。
    それでいいんだ と思えました。
    言語化するとこんなにもスッキリするんです

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    2025年10月03日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    勉強の仕方と正しい取り組み方。
    共感する部分がたくさんあったし、新たな気付きも多々あり、とても有意義な内容であった。
    勉強するとノリが変わることや、勉強の方向性であるアイロニーとユーモアの話など、なるほど!と感激した。その部分はじっくりと読み返したい。
    そして「ダンスとして物事を見る」という観点も非常に勉強になった。
    本書は私にとってのバイブルになりそうだ。

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    2025年02月02日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    こう言ってはなんだが、この本に書かれていることは恐らくさほど目新しいことではない。それでも紛れもなく読む価値のある本、そして青二才が言うのもなんだが「もっと若いうちに読んでおけばよかった本」の一冊だ。

    前半の原理編の内容は、非常にざっくりと意訳すれば「人は変化する過程で、一時的に浮ついた状態に(=キモく)なる」「勉強すれば、周りに流されず自分をしっかり持てるようになる」「決めつけをせずに、考え続けることが大切だ」といったもの。こうして切り出して見てみればどれも当たり前のこと、少なくともこの本を手に取るような人の多くが無意識的にせよ了解していることではないだろうか。

    その上で本書の価値は、こ

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    2025年01月11日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    口語体で書かれている哲学入門書
    表現はわかりやすいもののやはり哲学史自体の難しさによって内容は難しいなと思う

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    2025年01月05日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    ネタバレ

    哲学史シリーズの第1巻ということでギリシア哲学からルネサンス哲学までを説明している。中世哲学やルネサンス期の哲学はとっつきにくいと思っていたが、インタビュー形式により対話の中で各時代の代表的な哲学者の「つかみ」をうまく説明している。
    ソクラテスの「無知の知」は誤訳で「不知の自覚」が正しいという説明には納得がいったし、読者の興味を引き出すようによく工夫されている。
    ブックガイドもついているので、興味を持った時代の哲学や哲学者があれば、さらに読み進めることができる。初心者にやさしい本である。

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    2024年12月25日
  • アメリカ紀行

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    淡々とアメリカ滞在期間の出来事を記しているのではあるが、そこに哲学者の考察がさらりとさりげなく取り入れられ心掴まれる。
    著者とアメリカの距離感には親しみを覚えた。まぁアメリカのことは観光でしか知らないのだけど。

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    2024年09月30日
  • デッドライン(新潮文庫)

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    出版されてわりとすぐ読んだけど、なんだかよくわからないしすごくひんやりしたイメージが残った。現代思想入門、勉強の哲学、センスの哲学を読み経て再読したら、実戦編のような感じでいろんなものがみえてきてすごくおもしろかった。登場人物でやだなーという人がいない。

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    2024年09月19日
  • 欲望会議 性とポリコレの哲学

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    三者三様の視点から多岐にわたる話題の応酬で、敷衍し続ける議論で結論めいたことを明言してくれることはない。扱っている話題もメディアでは憚られるようなものばかりですので、ドキドキハラハラの読書体験でした。

    表層的な内相に脊髄反射している批判に対して、人間の正しさと醜悪な部分を合わせ持つ両義性への信奉が本書の骨子でしょうか。

    社会全体がポリコレで合理的に損得ベースの世界へと変革されている途上であるという認識はあります。そこに対する危機感というか、個人としての感覚を研鑽することを忘れずに過ごして行こうと思うのです。

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    2024年08月04日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    章の最初にイントロダクションがあって注目ポイントがわかるのと、聞き書きのインタビュー形式なのとで、とてもわかりやすいです。

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    2024年05月07日