千葉雅也のレビュー一覧

  • 現代思想入門
    他の方のレビューにもあるように、専門家がここまで平易な言葉でフランス現代思想を書き下すことへの勇気とその力量に驚き。

    世相が荒れているのでどんどん脱構築していきたいですなー
  • 現代思想入門
    専門家が、これだけざっくりサバけた調子で現代思想について解説するには、よほどの勇気と自信がないとできないことだと思うが、それを見事にやってのけている感じ。わかりやすくて面白い。言い回しが巧みだ。
  • 現代思想入門
     ポスト構造主義の哲学の入門書ということで読んでみた。哲学書らしい衒学的な記述は抑えられ、講演のトークその聞くような印象を受ける内容だ。
     内容的なことは敢えて書くまい。ボロが出ること必定だからだ。もっと表層的な感想として、哲学というのは時代の影響を受けるということを再認識したことがある。真理を追究...続きを読む
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    何故、本を読むのか、自分でも言葉にできていなかったが、この本を読んでヒントが得られたように思う。
    そして、少なくとも自分にとって、これはもしかしたら高等教育の意義として敷衍できるのかもしれない。
    欲望年表を作ってみたが、自分の考えのルーツがこれまでよくわかっていなかったことに気が付かされた。
    そして...続きを読む
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    本書の最後、佐藤優の解説のタイトル『究極のビジネス書』という表現が、言い得て妙!
    加えて、その書き出しの『千葉雅也氏は、難解な事柄について、水準を落とさずにわかりやすく表現する卓越した能力を持っている』。
    うーむ、これ以上に本書と千葉氏を端的に表せる言葉があるだろうか、と。

    学ぶ楽しさ、キモさ。
    ...続きを読む
  • 言語が消滅する前に

    面白い!

    とても面白かった。対談本なのですらすら読めてしまうのだが、内容は決して軽いものではなくて、いくつも考えさせられる事柄があった。「ちょっとここのところを考えてから次を読もう」と思い、本を閉じて、考えるのだが、「もうちょっと読みたいなあ」と思ってしまい、考え切らずにまた読んでしまう、という本だった。多分...続きを読む
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    日々是ロジカル、ラテラル、クリティカルシンキング也。ほんまにそれでいいんか?と問うてツッコんでボケて、ボケたついでに例えツッコミとかもしちゃって、ある程度のところで まあいっかで仮固定しては比較し続けよ(※繰り返し)、と思いました。とりあえず自分年表つくろ。

    - ある結論を仮固定しても、比較を続...続きを読む
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    勉強とは共感的で集団的で保守的なノリから外れてノリが悪くなることである。

    環境のコードを客観視し、疑い批判するツッコミ(アイロニー)とコードからのズレを企図するボケ(ユーモア)を駆使するという視点が面白かった。

    勉強を続けていくための具体的実践を記した4章も面白かったがアイロニーとユーモアは技術...続きを読む
  • 言語が消滅する前に
    Audibleで。対談本を聴くのはなかなか良いですね。

    前半國分さんの『中動態の世界』について考える補助線が引かれた感じでよかった。千葉さんの『勉強の哲学』も読んでみたい。

    考えたいことが色々あったけど「勉強のあり方」とあとは「帰責性と応答性」については特に、NPO等の評価と結びつけて「帰責性評...続きを読む
  • 動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学 特別試し読み版

    よい

    少し難解ですが、補って余りある人生論。
    情報や物が溢れている現代社会でどう生きるか。
    どう生きれるかという話
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    学生時代が楽しかったのはこの本で言うユーモアを広げる会話に満ち溢れていたから。社会人になってからコードを理解し、ノリに合わせることをやらねばと思っていたが、どうにもそれができなかった。自分はおかしな人間ではないかと思っていたが、来るべきバカだったということではないかと思うと救われました。
  • アメリカ紀行
    紀行となっているが、アメリカでの研究滞在生活のなかで、自身の研究との接触、様々な人々や文化との接触、街や交通、食事、カフェ、コーヒーの酸味など環境との接触についてその化学変化や差異を仔細に見つめて記録した様な一冊。仮説や思索の行く末、新たな疑問、違和感や観察など、著者独特のが繊細な感覚とそれを過不足...続きを読む
  • 意味がない無意味
    意味が収束しない=無限に多義的であることを意味がある無意味とし、我々は、意味が収束しないものを有限数の意味で解釈しているにすぎない。トマトの見方は、「赤いもの」「野菜」「球に近い」などなど受け取れる意味は無限に存在しているが、一旦トマトとして理解をしている。いわば、赤い野菜をトマトとして認識させるも...続きを読む
  • 言語が消滅する前に
    哲学する威力を思い知る。ラディカルな視点を提示しつつも、それで全て事足れりとはしないバランス感覚。対談が成功している稀有な本。

    ・依存症からの回復とは回復し続けること
    ・コロナ禍でのアガンベンの発言
    ・理系の数学、文系の言語
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    タイトルが大げさで、いかにも、なことが書いてありそうな雰囲気があるんだけど、全然そんなことなくて面白かった


    國分功一郎の『暇と退屈の倫理学』けっこう好きなんですけど、似たような話で、自分が依存している環境から抜け出して(自己破壊して)新たな環境へと移っていく。みたいな話

    ただ本書はその"過程"...続きを読む
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    …ある分野を完璧にマスターしたなんていう「勉強完了」の状態はありえません。(p.204)

    勉強は、ただ愚直に深掘りすればいいというものではない。全く違う分野同士でも重なる部分はあり、それがどうしてそうなるのかと考えることは立派な問いになる。
    そして勉強は一人だけではできない。独学の人だろうと書物(...続きを読む
  • 言語が消滅する前に
    それぞれ異なるテーマについての対談だが、言語が消滅しようとしているという危機意識がこの本の最も深いところで共有されている。個人的には最近言語から遠ざかってしまっていたので、このタイミングで読むことができて良かった。
  • 欲望会議 性とポリコレの哲学

    この本を読んで思い出した事があります。

    もしかしたら何かの偶然で千葉さんや柴田さんの目に止まる事もあるかもしれないとも思い書いておきたいと思いました。またどうか一人でも多くの方の目に止まればなと思っています。


    ジェンダーやトランスジェンダーという言葉を聞くようになったのは、2000年の初めの...続きを読む
  • 言語が消滅する前に
    タイトルに惹かれ、昨今の言葉の誤用を嘆いた内容なのかなと軽い気持ちで手に取ったらもっと深く切り込んだ内容でした。
    著者の方々やきちんと内容を知らずに購入したので、こちらが不勉強なため中々理解が難しかったです。

    漠然と今まで自分の中で考えていたこと、気になっていたことが次のステップに進むようなヒント...続きを読む
  • 言語が消滅する前に
    とても面白かった。同世代ということもあり、私にとっては難しい内容の所があっても、肌感覚で分かる部分もあり、楽しく読んだ。恥ずかしながら、千葉雅也氏のことは本書で初めて知り、勉強の哲学を読み始めた。キモ友、欲しくなりました。