千葉雅也のレビュー一覧

  • センスの哲学
    納得。私が、2つの方向性が違うものを摂取しようとしてきたのは、無意識なのか意識的なのか。高校時代に読んでしまったら、いろいろネタバレ。最近、文化資本についての言及を目にすることが増えたなあと。
  • センスの哲学
    自分に固有の偶然性

    何かをやるときには、実力がまだ足りないという足りなさに着目するのではなく、「とりあえずの手持ちの技術と、自分から湧いてくる偶然性で何ができるか?」と考える。規範に従って、より高いレベルのものをと努力することも大事ですが、(中略)いつかの時点で、「これで行くんだ」と決める、という...続きを読む
  • センスの哲学
    難解な純文学や映画、現代美術に触れたとき
    意味を求めすぎないとはどういうことか
    そこにリズムを感じるにはどうすればよいのか

    哲学者による世界の見つめ方。
    著者のこれまでの本より遥かにわかりやすく書かれてあるが、後半の実践はやや難しい
    でもおもしろかった!
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    この本を読み始めた時、
    「なんでわざわざこんなわけ分からん言葉ばっか出してくるんだ?」
    と心の底から思った。もっと噛み砕いて、読者が実感を伴いやすいような言葉を使ってくれと。
    でも、読み進めるうちに、これこそが本書が伝えたいことなんだと理解した。勉強するということすなわち、新しいコードに入り込んでい...続きを読む
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで
    章の最初にイントロダクションがあって注目ポイントがわかるのと、聞き書きのインタビュー形式なのとで、とてもわかりやすいです。
  • 言語が消滅する前に
    『暇と退屈の倫理学』『中動態の世界』の國分、『勉強の哲学』の千葉、共鳴し合う2人によるお互いの考えを深めていく対談本

    抽象的なのに現場感があり言葉が軽視されている現代の問題が心に響く。1984と共鳴する。

    今年ベスト10冊入りだ
  • センスの哲学
    センスのパーツを教えてもらい、センス良くに対する姿勢を学ぶ。センスとは、というとこの本から学んだ事を、自ら取り組むこと。これが「センスが良くなる」ことと思い取り組む。
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    僕にとっては難しい内容でしたが、読後に訪れる新しく目線、本書にある勉強という今まで私が思っていた事とは違う、新しい定義の概念が、少しでも頭に入った模様で、また再度読んでみようと思います。
  • 現代思想入門
    構造と力を読むために購入
    現代思想についてわかりやすく解説されていた
    本書のラストのところは自分の中で消化不良が否めない
    面白かった
  • センスの哲学
    しなやかに自分の感覚を認め、愛し、伸ばす、という姿勢のエッセンスを伝えてくださる本。在り方の多様性という哲学の実践としても読めるけれど、もっと身近に、自分の部屋にセンスとアンチセンスを投影させて、自分なりの享楽をマイペースにじわじわ育てるスタンスでいいな、と思えます。
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    今、いろいろ勉強しているが、その行方を知れた気がする。そして、なぜ私がこのジャンルに興味があるかも理解できた。絶対的な根拠を求めないように注意したい(笑)
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    以前、千葉雅也氏の『現代思想入門』を読み、現代社会に対する現代思想的解釈やそのアプローチ法などが分かりやすく述べられていたため、著者の"勉強"に対する哲学的解釈がどのようなものなのか興味を抱き購入。

    著者はまず、新しい知識やスキルが付け加わるという一般的な勉強のイメージを捨て、これまでの自分の破壊...続きを読む
  • 現代思想入門
    哲学には興味があるけれどよく分からないままでこれまで生きてきたが、非常に分かりやすかった。本文の半分くらいまでは概念がわからない箇所も多かったのだが、そこは後でまた読み直そうという気概で読み進めていくと、その分からなかった箇所が途端に理解できる感覚に陥り、読みやすさが増した。砕いてあるにも関わらず論...続きを読む
  • デッドライン(新潮文庫)
    哲学を学んでいる主人公が、自身のマイノリティである性別について、荘子の話を盛り込みながらも 自分なりに分析しており面白かった。
  • 現代思想入門
    読むのに時間がかかったが大変面白かったです。大学の講義などで断片的に勉強したことはあったが、体系的にわかりやすく説明されており予備知識ゼロの私でも苦なく読み通すことができました。
    一度説明した用語でも次章であらためて説明してくれたり、初心者を置いていかない優しさと配慮が素敵でした。生の講義を聞いてい...続きを読む
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版
    硬いタイトルだか、楽しみながらどんどん読み進められる。
    「勉強する」とはノリが悪くなることである。という独特の切り口が心地よい。

    人は深くは勉強しなくても生きていけます。深くは勉強しないというのは,周りに合わせて動く生き方です。状況にうまく「乗れる」つまり,ノリの良い生き方です。それは,周りに対し...続きを読む
  • 現代思想入門
    現代思想が意外と現代じゃないということがまず驚き。でも、現代人の考え方のベースにはなってるんだろなぁ。二項対立、脱構築…
  • 言語が消滅する前に
    ネタバレしてもいい。いいものはネタバレしてても感激する。
    というところもそうだな。
    レビューの内容が、感激を伝えてるかどうかではなく、ネタバレしているかどうかで評価されるレビューは果たしてどこ向けのものか。
    評価を下す人は、評価を下すことによって自分の手柄に(私有化)しようとしているのか。
  • 現代思想入門
    他の方のレビューにもあるように、専門家がここまで平易な言葉でフランス現代思想を書き下すことへの勇気とその力量に驚き。

    世相が荒れているのでどんどん脱構築していきたいですなー
  • 現代思想入門
    専門家が、これだけざっくりサバけた調子で現代思想について解説するには、よほどの勇気と自信がないとできないことだと思うが、それを見事にやってのけている感じ。わかりやすくて面白い。言い回しが巧みだ。