千葉雅也のレビュー一覧
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ネタバレ朧気な記憶だが、「文学賞メッタ斬り!」で豊崎由美が「インテリ版西村賢太」と評したので興味を持った上、年下の友人が面白いと言っていたので。
西村賢太式露悪癖もないではないが、むしろスケッチや、時代習俗を文章を用いて保存する試みだと感じた。
解説の町屋良平の文章も面白いが、ネット上で保坂和志との対談を読んで、これが断然面白かった。
(自分は保坂和志の読者ではないが、きっと好きなんだろうなと思っている。)
ハッテン場の描写から始まるが、個人的には第119回(2014年度・下)の文学界新人賞で佳作となった森井良「ミックスルーム」がずっと記憶に残っているので、連想したりした。
が、本作のゲイセックスは -
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真っ当なことをきちんと伝えたい、という真摯な思いが伝わってくる文章だと感じた。一方で、著者の気持ちを汲み取ろうとする気概のある人はどのくらいいるのだろう、たくさんいてほしい。
でも、文章は難しかった。どこを取っても中学受験の国語の問題に適した文章だな、なんてことを考えてしまった。
真剣に勉強に取り組んだ高校生活を経て大学に入った学生や社会人になりたての人向けなのかな?
小難しく書いてあるけど、実用面から言うと社会人としての原則が書いてあるように感じた。つまり、人生、社会人になってからが本当に勉強する時です。自分で課題を見つけて、取り組んでいきましょう、と。そして、断定的な物言いする人の言うこ -
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檜垣さんの「ドゥルーズ―解けない問いを生きる 」が、面白かったので、勢いでこちらも読んでみました。
檜垣さんの本は、ベルクソンの後継者として、何か時間の中で継続しつつ、生成し、差異を生み出していくというイメージでドゥルーズを読んでいた。
このドゥルーズ像は、これまで私がわからないなりに読んできたドゥルーズとは結構違うイメージで驚いた。私は何を読んできたのかな?これまで読んだのが、どっちかというとドゥルーズ=ガタリだったからなのかな?など、考え込んでしまった。
で、こちらは、私のこれまでのドゥルーズ理解との共通性が多い気がした。つまり、ドゥルーズ=ガタリのリゾームとか、機械とか、器官なき身 -
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道具的で記号化してきた現在の言語。
実存主義、エビデンス主義、メタファー、心の闇、アレントやスピノザ、ハイデガーなど引用しながら國分功一郎さんと千葉雅也さんの言語に対する想いも含め、近年変化していく言語をどう取り戻すのか、そもそも言語とはなんなのか、そして言語無き人間とは存在するのか。
例えば「これは違反だ」とか「違法だからダメだよ」とテレビでモザイク入れて、悪い人を煽ることが当たり前ですが、その一つ一つの問題を法外まで考えている人は叩かれてしまう。
しかもその法外までを考えていくと、自分で考えて言語化しなければならないからめんどくさい。そうなると、もう法律がそうなんだからと言って、エビデ -
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芥川賞候補作なので読んだ。
同郷でもある。応援したい。
高校2年生の主人公のドキドキや悩みが雷のようにきらめく。
1995年の様子も懐かしい。
ハンドパワーは静電気。
栃木県宇都宮市はなぜだか雷が多く「雷都」(らいと)と呼ばれたりする。
「アウト・オブ・眼中」という言い方、どこかでマネしたい。
エゴン・シーレの画集は名作。
「エヴァンゲリオン」という名称を出さないのによくわかる説明がとても上手い。
皆が行く方向に行かない。それだけで勝てる。説。父の哲学。本当なのか?
ラジカル→ 急進的なさま。過激なさま。極端なさま。
ゲイの世界は裏世界で、
その入り口を発見した場面のドキドキがとても印象的。