小島慶子のレビュー一覧
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お二人の対談で今の男社会をなで斬りし、新たな男性の生き方の展望を描く。「でも」「しかし」と逆説で切り返されることがまずない非常に穏やかな対談集で、読んでいる私もうなずけることばっかり。そこがこの本の弱点といえば弱点かもしれない。
男の生きづらさは、どこから来るのか――それは男たちが自分たちを縛っているからでしょう。男たちは女たちも縛っていたんだけど、女たちは自分たちで縄を破り自由をつかみつつある。男たちもそうすればいいのに既得権益にしがみつく男たちがいるから不自由なんだよね、きっと。そもそも男として新たな生き方を探るより人としての生き方を探ればいいんだと思う。
一方で、いまどきの男たち、夫たち -
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小島さんというキャラクターが好きになれるかどうか
小島慶子さん、日経DUALやveryに連載されている彼女のエッセイはよく読んでいた。子育てをしながら働く母の先輩として、スカッとするようなテーマを取り上げてくれていたので、購入。本書は日経DUALの連載をまとめたものだそう。
雑誌の一部としてさらっと読むとそこまで感じなかったけれども、一冊の本としてまとめて読むと、ファンでない人は彼女の「傾向」に少し胃もたれしてしまうかも。
女性が1番つらい産後の時期にご主人に裏切られたこと、実母や実姉から極端に蔑まれて育ったこと、ご主人が突然仕事を辞めて自分が大黒柱にならざるを得なかったこと、ご自身の発 -
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アナウンサーの小島慶子さんが、20代から40代へと年齢を重ねる中で、一軒の着物屋さんに相談しながら着物ワードローブを増やしていく過程を丁寧に解説した本。
素晴らしい点。多少高くとも、東京でも随一と名高い店にお願いして、店主おススメに従っていれば、間違いのない無駄のない品ぞろえが叶うであろうということ。
小島さんは大変シンプル志向の着物趣味で、デコデコ、キラキラしたものが嫌い。無地に近いような、でも解説を聞くと通の人でもうなるような地味渋モダンの極みをいく。八木さんがまさにそんな店。
基本的に自分のテイストと一致した店と手に手を取って揃えていけば、間違いはないだろう。
さらに、自分の趣味がわ -
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母親の価値観・人格的な影響を強く受けて、自身の価値観・人格となっていた結果、自身が苦しみ、更なるストレス要因が加わって引き金となり精神的にも病んだ。
その状態から脱する過程で得た、新たな自分自身で得た価値観と、それに基づく直観的・主観的な考え方をしよう、皆それぞれ違って当たり前、的なお話。
親子に限らず、自身の価値観の縛られない、他人を縛らばい。自分の頭で感じて・考えて行動すべきで、他人の言動に自身の現状や将来を頼るな!他人のせいにするな!
...ってところか。口語体で書かれていて読み易い。逆に、重たい人生論を重たい気持ちで厳粛に読みたい人には向かない(まあ、題名を読めば分かると思うが)。 -
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すみません、タレント本だと思って、ちょっとなめていました。けれども、おもしろかったです。
キャリア優先の美紅、その夫で大企業を辞めて育児に専念している浩介、育児のため仕事をしていないライターの恵、その夫でラジオのDJをしている英多が主な登場人物です。
恵の夫に対する殺意(といっても、脱いだ服をかごに入れないとかで芽生えるもの)や、浩介の育児ばかりの日々で気がめいってしまうところ、美紅のキャリア志向などなど、すごく共感できるところがたくさんあった。本当に、世の中男の人が家族を顧みずに仕事をしても褒められこそすれ非難されないのに、美紅のように女性が同じことをすると非難されるのは何故だろうと思っ -
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スタイリストとして活躍する妻・美紅を支えるために、育児に追われる浩介。仕事も辞め自分もカメラで成功しようと挑戦するが……。
美紅の生き方は憧れそのものだった。
華やかな仕事、刺激的な同僚、経済的な自立、若い男、環境の良い住まい、イケメンの夫とかわいい娘。
けれど、そこがとにかく腹立たしいのだ。女は自分にできなかったことをしてる女が憎いと言うけれど、それに近い感情を覚えた。
まぁ母性を欠落させて娘のことは全てまかせっきり、連日飲み歩いたり遊びまくったりしてるのは確かに限度ってもんがあるけど。
そんな浩介が公園で出会ったのは、ラジオDJの夫を持つ子育て中の主婦・恵。
浩介が妻に不満を抱えるのと同様 -
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タレント・エッセイストの小島慶子さんが家族四人でオーストラリアに移住し、日豪往復生活をつづったエッセイ。
小島慶子さんは好きなんだけどいかにもパワフルで闘う女という感じで、なんとなく苦手、かもしれない。
「女なのに家事も育児も完璧じゃないなんて、と非難する男。それは私が勝手に作りあげた人物像なのに、その声に振り回されてしまうのです。自分を全肯定してはいけないという思い込みから自由になれませんでした」
この一文、私もとても共感したところですが、このように、作り上げた人物像と闘っている、つまり、思い込みが激しい、ような感じがするからかもしれません。実際は、すぐ、その思い込みを否定し立ち戻る、 -
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ネタバレ・昭和の親世代の価値観(夫は家庭を顧みずに仕事に専念し、妻は専業主婦で家庭を支える)で育てられた世代は、男は学校を卒業したら定年まで働き続けるという人生しか選べなかった。
・家庭を持った男は、収入が夫一人の場合は特に仕事を辞めるわけにはいかないので、働き続けるという選択肢しかなくなってしまう。
・夫が仕事ばかりで子育てに関与しない家庭で専業主婦の場合、妻が家庭では父親と母親を兼ねることになってしまい、子供は母親が絶対神になる。そうなると、子供の価値判断が自分の中に育つことがないまま成長してしまい、常に母親の判断を基準にしてしまう(母親に怒られないように行動する)。
・子供には無限の可能性がある -
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こんなセレブ家庭にも親子の確執はあるんだなと改めて納得。
著者の幼少期の体験や親(特に母親)への怒りには共感するばかりです。
親子関係メインのお話を期待していたので、「専業主婦と兼業主婦」「女の仕事と男の育児」などのテーマはむしろ詰め込み過ぎな印象を受けてしまいました。
こういう、親を糾弾するような内容の文章(本)は、親をかばいたい人たちから「親のせいにばかりしてる」とか「親だって完璧じゃない」と批判的な声が上がるし、実際にここのレビューにもちらほらと見かけますが、著者本人もあとがきで書かれているように「私には与り知らぬことなので構わない」のでしょう。
文庫版解説の信田さよ子先生も仰るとお -
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「フェミニズム」を信奉する人々の主張には、女性を男性、男性を女性に読みかえた時、噴き出してしまうようなものが散見され、あまりに真剣に叫んでいる姿を見ると、うんざりしてしまうことがこれまで何度となくあった。
アファーマティブアクションや非対称規制が世の中をよくするとは、個人的には思えない。
小島慶子さんと対談している田中俊之さんは、著者紹介によれば「『男性学』の第一人者」とのこと。
多分「女性学」のカウンターとして命名されたのだろうが、それはそれで変な名前だと思う。しかし、女性学があるなら男性学がないのは、本来おかしなことではあるはず。
小島さんは、「働かない夫を養う妻」として、これまで気づかな -
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元アナウンサーさんの本。主人が仕事をやめ、家族でオーストラリアに移住するまでの始終やそこで感じたことや行動したこと、今の状況についてまとめた本。
内容は、現在の小島氏のことが書いてあるので、特に海外移住の指南本ではないと本文にも書いてあります。
が、節ごとに変に格言が書かれているせいで、変な自己啓発本みたいになっているのが残念。
中々良いことが書いてあるので、普通のエッセイとして出版すればよかったのではないかなあ。
それはさておき、
強い女性だと思ってたけど、何回も悩んで苦しんでいたんだなと思った。そうした経験があるから、「人はみんな個であり、変であり普通である」ということを常に思っているの
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