【感想・ネタバレ】解縛―母の苦しみ、女の痛み―のレビュー

あらすじ

理想を押しつけ、娘を思い通りにしようとする母。憧れと恐れを抱かせる9歳年上の姉。女たちの軋轢に向き合わなかった父。絶望感から私は、15歳で摂食障害に陥った。自立を求めて「女子アナ」になるが、男性社会のなかで挫折と理不尽を経験。育児をきっかけに不安障害を発症し、死を願うまでに。そんな私を救ったのは――。鋭い客観性で自らを見つめ、包み隠さずつづった衝撃の手記。

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Posted by ブクログ

こんなセレブ家庭にも親子の確執はあるんだなと改めて納得。
著者の幼少期の体験や親(特に母親)への怒りには共感するばかりです。
親子関係メインのお話を期待していたので、「専業主婦と兼業主婦」「女の仕事と男の育児」などのテーマはむしろ詰め込み過ぎな印象を受けてしまいました。

こういう、親を糾弾するような内容の文章(本)は、親をかばいたい人たちから「親のせいにばかりしてる」とか「親だって完璧じゃない」と批判的な声が上がるし、実際にここのレビューにもちらほらと見かけますが、著者本人もあとがきで書かれているように「私には与り知らぬことなので構わない」のでしょう。

文庫版解説の信田さよ子先生も仰るとおり、親への怒りを1冊の本にまとめられた「ある種の勇気」に拍手を送りたいです。
信田先生の解説も期待どおりの信田節大爆発で、1冊で2度おいしいです。

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2017年12月13日

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