あらすじ
◆Chapter1 夫婦の話
夫婦の在り方って?につくづく思うこと
「崖っぷち共働き親」の罪悪感と幸福/夫に「肩書き」がなくてもいいじゃない
私が夫に絶対に腕時計を見せないわけ/共稼ぎ夫婦の「夜の生活」、ここだけの話 ほか
◆Chapter2仕事の話
大黒柱ワーママをしながら考えてきたこと
「ワーク・ライフ・バランス大嫌い」の方へ
同期が勤続20年! 今振り返る会社員生活/月1フライト生活で父の仕事を思い出す
あなたの会社の暴君を会議で黙らせる方法 ほか
◆Chapter3子育ての話
子どもから教わったこと、子に伝えたいこと
「料理は愛情!」の押しつけはうんざり/入園前の親御さん、ハグしてチューしよう!
子育ては人を成長させるのか/共働き親は、夏こそ子どもに暇を与えて
夫がぜんぶ一人でやっちゃうので困る! ほか
◆Chapter4社会の話
パースで、日本で、飛行機で、社会について思うこと
住めば都ってそういう意味だったのか/認知症の孤独を、自分の視点で捉えてみた
キャビンアテンダントから考えるお国柄/この社会で、女でいるということの難儀 ほか
大黒柱ワーママ対談 小島慶子×犬山紙子
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2人の子どもの母である小島慶子さんが、6年にわたり綴ってきた子育てのエッセイ。妻の役割、夫の役割、子どもとの関係、そして仕事を巡る小島さんの喜びや苦しみ、葛藤が手に取るように伝わります。多様でいい、悩んでいい、たくさんの励ましをもらえます。
Posted by ブクログ
心に響く言葉がたくさん散らばっていた。
「子はかすがい」という言葉をすごく重く納得感を持って感じた。同じ人を心底愛するという経験、それを共有できるという経験は本当に貴重なこと。
子どもの、「みてみて!」は時に鬱陶しくもあるけれど、それが信頼の証だと思うと涙が出そうになった。ずっと子どものいちばんでいたい。
そして、親がいちばんではなくなる時が必ずくること。その時に今の自分を褒めてあげられるように、子どもとは、今この瞬間に幸せを感じられるように生きようと思う。
Posted by ブクログ
子育て、会社での、女性特有の葛藤みたいのは、ずっと変わらないものだなーと思った。権力ある人がまとめていく。単にハラスメントが危ない世の中になってきたので、体裁をとりつくってるだけでね。経験した人にしかわからない。けっこう言い切った表現をしてるので、そんなもんか〜と救われる話
Posted by ブクログ
良くも悪くも小島さんの感情がぶつけられた本。
参考になる部分と参考にならない部分がはっきりと別れていたが、小島さんの想いをストレートに読者に届けているのだと思う。
夫婦の葛藤がリアルに描かれていて、まだ子どもはいないが意識しなければなと思った。
特に子どもに任せるというのは参考にしたい。
Posted by ブクログ
著者の勢いがそのまま文章になっている一冊
刺激的なタイトルですよね笑 ADHDで空気が読めず思ったことはすべて言ってしまう性質の著者とファミレスでばーっとママ友トークしているかのような感覚を持ちました。 ※もちろん面識なしですが笑
全体的に共感できる部分が多いのですがところどころで一家の大黒柱として海外を往復する生活の話が出てきて共感の糸がぷっつり切れてしまう部分があります。そのため「もっとうまい編集あったのでは?」と思う方がいるかもしれません。
●ひとさまに納得してもらうワーク・ライフ・バランスはない
これ、、もっとパパママに理解してもらう概念だと思います。そもそもこの言葉が「ワークとライフのバランスをとって両方充実させる」というやじろべえ的意味ではないことに驚きました。完全に誤解していました。柔軟な時間の使い方ができる働き方をするということですね!超仕事人間のママがいてもいいってことです。これが自分のバランスと胸を張って言える働き方がワーク・ライフ・バランスということが理解できました。が、会社員にはかなり難しいのが現実。家族には代わりがいないから非常識と言われても自分の優先することを優先する。これができる会社ってほぼないからこそ、自分が率先して体現してみる。かなり行動力が求められています。
●「働きすぎだから休んで」と言えるのは配偶者の役目
好きで働いているから・・と「休んで」となかなか言えない、この状況わかるなぁ。特に休んでもやること浮かばないし働けるからとりあえず出勤する。そしてどんどん疲れが溜まっていく。確かに配偶者ぐらいしか休めと言ってもらえないですよね。この一言があればどんなにラクに休めるだろうかと感じました。
●子育て期は家族の黄金期
確かに!と思いました。忙しすぎるけど夫とシェアする話題や課題は常にあるし、家族でわいわい旅行も行ける。子供の成長にみんなで喜べる。夫との時間がなさすぎて子供が早く成長しないかなと思うときもありますが、自分の祖父母よりかは家族で行動する場面がずっと多いことに気が付きました。まさに黄金期。
大変で毎日ドタバタだけどこの日々を大切にしなきゃなと思わされました。
●雑感
きっと子供が小学校高学年になって振り返れば持てる気持ちなんだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
全体的には、小島さんの実体験なので子育てに関係しない部分や特殊な状況である点も多かったが、コロナ禍で子育ての大変さを吐き出したりシェアすることができない今は、このように他の人の子育て本が気休めに感じる。
「夫の小さな癖や言動にイライラするのは、自分の全センサーが育児仕様になっているから。子ども(赤ちゃん)が危険な状況にさらされていないか常に気を張っていないといけないから、注意力が上がっている」
というような内容は、なるほど!と思い心が軽くなった。
Posted by ブクログ
私は普段テレビをほとんど見ないので、本を開くまで著者がアナウンサーという事を知らなかったが、タイトルに惹かれて手に取った。
読み始めて美人なアナウンサーだし、日豪を毎月往復して仕事したり、パースの現地校で国際的な子育てしたり、私とは大分かけ離れたキラキラしたお母さんかと思いきや、、、
夫婦のセックスレスにズバッと切り込んだり、母親神話の価値観や男性社会を否定したり、結構面白い!更にはルッキズムやエイジズムを真っ向から否定するところはスカッとしました。
小学生のお子さんに可愛い彼女が出来て、パパが一番可愛い子をゲットしたなと褒めたら咎めたり。可愛いことや外見に価値があるという考えを事をスッパリ否定してくれる著者さん。
そう!私も小学生頃から見た目至上主義にモヤモヤや生きづらさを抱えて生きていたから、この考えを多感な10代の時にロジカルに伝えられたらなあ。
子供を育てながら働くのは大変。
本当に泣きそうになる日もある。でもこの著者さんは結構前向きで、「そんな考え方もあるよなぁ」と励まされる気持ちになったり。
Posted by ブクログ
小島さんというキャラクターが好きになれるかどうか
小島慶子さん、日経DUALやveryに連載されている彼女のエッセイはよく読んでいた。子育てをしながら働く母の先輩として、スカッとするようなテーマを取り上げてくれていたので、購入。本書は日経DUALの連載をまとめたものだそう。
雑誌の一部としてさらっと読むとそこまで感じなかったけれども、一冊の本としてまとめて読むと、ファンでない人は彼女の「傾向」に少し胃もたれしてしまうかも。
女性が1番つらい産後の時期にご主人に裏切られたこと、実母や実姉から極端に蔑まれて育ったこと、ご主人が突然仕事を辞めて自分が大黒柱にならざるを得なかったこと、ご自身の発達障害のために周りから理解されてこなかったこと…。彼女の体験は同情に余りあるけれど、文章全体にその怨念が発せられていて他人には少し重たい。そういう怨念を抱えながらも、立派な子供達を育て、幸せな家庭を築こうと努力する姿に素直に感銘を受けるけど、もっと何かを手放せると楽になりそうだなあ、と勝手ながら思ってしまった。
彼女の鋭い考察と先見性については尊敬してるので、これからもウォッチしていきたい。