【感想・ネタバレ】ホライズンのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ところどころは私も似たところを持つ、不完全で感情移入はいずれも等しくできない女性たちの物語。
ある国に暮らす日本人女性たちの狭い世間の話であるのに不思議なほどの広がりがあり、こちらを運んでいく力強いうねりがある。
小島慶子氏にはもっと小説を書いてほしい。

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2017年10月28日

Posted by ブクログ

自分も毒親(母親)育ちだからか、真知子と弓子の生きづらさが猛烈にわかる。
最後は胸がつまった。

小島慶子さん、読むの2作目だけど、両作とも猛烈に面白かった。
こんな才能があったとは。
そして彼女ならではの、いい意味で少し意地の悪い目線、これがおそらく男性には、あるいは幸せで揺るがない家庭で育った人にはわからないリアルさが、なんと心に突き刺さることか。
気になって買ってよかった!

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2017年07月02日

Posted by ブクログ

小島慶子さんのコラムなどは新聞、雑誌などで読んだことがあるが、爽快・明快な語り口が好みだった。
小説は始めて読んだが、こじらせ女子たちの海外赴任生活事情のような話だった。
ちょっとした描写が鋭くて、うーん、分かるなぁと唸る。
美しくも凛々しく多彩な小島さん、また小説書いてほしいなぁ。

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2019年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メインとなる登場人物たち
考え方の背景にあるもの、今抱えてるもの、相手に対して思うこと、
全てが全く違う人たちで構成された狭いコミュニティ。

微妙にすれ違ったり共感しあったりしながら
紡がれていく人間関係。

「善い人じゃないんだけど、話せば悪い人じゃない」
「似てる部分もあるけれど、大部分は全然違う生き方」

大人ってそうだよね、でもそういう面倒くささも捨てたもんじゃないかもね…と思わせてくれました。


脇役の沖田さん、郁子さん、ダンさんが魅力的で、
今作の読後感はかなり爽快でした。

(小島さんの前作も今作も、荒波の中見えない沖へ向けてそれぞれ人生の船を漕ぎ出す女達、という部分は共通していたけれど、
前作では脇役のクソ野郎のせいでハッピーエンドになれず。それはそれで作品の良い味なのですが、私個人はやっぱりこういう最後でホッとしました。)


メイン3人がそれぞれしていた「片思い」も、最後にはうまくふっきれて前向きになれたみたいだし。
無理に相手に合わせなくても良い、
わからなければ伝えれば良い、と思える関係性はすてき。

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2018年09月19日

Posted by ブクログ

初読み作家さん。
小島慶子さんはなかなか辛辣な意見を言う人…という印象があり、でも決して嫌いじゃない。
この本を読んで、あぁ、やっぱり読みやすいし、わかりやすいな、と思った。
少し知り合いといった女4人の南半球での日常。
そこまで言う?という罵詈雑言もあり、けれど海のある外国ではそこまでイヤらしくならないのは私の買いかぶり?
海のある外国で暮らしてみたい…などと頭の半分は違う事を考えながら、読み終えました。
でも、弓子とは友だちになれない気がする。

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2018年07月12日

Posted by ブクログ

いろんな生きづらさを抱えた人たちが描かれている。
小島さんのいろんな面が、ちらちらと反映されているんだろうなぁ、と思いつつ読んだ。

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2017年12月03日

Posted by ブクログ

人間関係って、とくに女性だからなのかもしれないけど、
いい悪いとか理屈で割り切れるものではないんだよなあと
改めて実感した。
どこに住んでも色々人間関係のしがらみがあるけど、
オーストラリアの自然はいいなあーと思った。

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2017年10月10日

Posted by ブクログ

オーストラリア西部、直行便もない海岸の町で暮らす日本人妻たち四人。異国の町で生きぬくために寄り添って生きるが、内心はお互いへの不満、夫への不満、人生への懐疑、そしておそろしいばかりの孤独に苦しめられる。おそらく作者の生活がモデルなのかも知れないと意地悪くも勘繰りつつ、何が起こるわけでもない数ヶ月の生活と心情を息苦しいまでに丁寧に描く佳品と賞賛したい。

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2017年09月18日

Posted by ブクログ

海外駐在を体験したことがあるせいか、とても楽しく読めました。オーストラリアが舞台なので異国ムードも良かったです。しかし女性同士の友情や悩みというのは立場が違っても共通しているなあと感じました。そういう経験を通して成長していくのでしょう。
「親への片思い」という表現も言い当ててると思いました。

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2017年08月18日

Posted by ブクログ

海外駐在、移住等の理由で、南半球のとある街に暮らす、女性たちのリアル(っぽい生活)。
愛憎、企業駐在員たちの階層社会、現地永住者との考え方の違いなど。
作者の生い立ちからすると、かなり見聞きし生きてきたリアルなんだと思う。

で、そんな女性たちのリアルな姿を見せられても....それで? という感覚だけ残った。

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2017年07月26日

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