佐々大河のレビュー一覧

  • ふしぎの国のバード 9巻

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    ネタバレ

    ここまで無理をして急ぐ必要があるだろうか。
    かえって体にも障ると思う。

    人なら良いとは言わないが、馬が死ぬのは可哀想過ぎる。
    自分の意志ではなく危険な旅につきあわされ、
    異変はわかっていたのに逃げられずに死んでしまうのは
    あまりに申し訳ない。

    山の恵で暮らしているから、山の怒りを嘆くなんて
    とんでもない、という考え方が凄い。
    取越正月のような元の担ぎ方は、現代から見れば
    非科学的でしかないのかもしれないが、
    人の思いの真っ直ぐさと強さに感動してしまう。
    大切な儀式には必ず文明の主食を用いるという発見が素敵だと思う。

    咄嗟にこの辺りの訛で警察だと叫ぶ伊藤の機転が素晴らしい。
    主の祈りのシー

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    2025年02月23日
  • ふしぎの国のバード 10巻

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    マリーズは伊藤を買っているのではなく
    雇用者側という立場にしがみつきたいだけ。
    現代なら国際問題に発展しかねないが
    相手がアジア人だから見下し発砲してものうのうと
    している。
    腰巾着の癖に暴力ばかりで人を笑うようなジョンの人間性も不愉快。
    開拓使の証文はバードさん相手に発行されたものを
    勝手に譲渡するのか?
    この漫画には市民は出てくるが日本政府の人間が出て来ないのが不可解だ。

    伊藤がやっていることは通訳に留まらないし
    ガイドというよりも更に秘書かマネージャーの域だ。
    その上マリーズには奴隷扱いされている訳で、
    これが罷り通るのが腹立たしいのだが。
    結局ダーウィンという権威にひれ伏し
    今更手拭

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    2025年02月23日
  • ふしぎの国のバード 6巻

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    西洋医学を憎んでいた師匠が、
    弟子をみんな破門して西洋医学を学ぶと言い出すのが恰好良い。
    小林先生のキャラも面白い。

    火事もそうだが紙漉きのエピソーのが特に好きだ。
    千年残る仕事をする誇らしさが堪らない。

    0
    2025年02月19日
  • ふしぎの国のバード 7巻

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    ネタバレ

    按摩を習えたことも良かったし、
    お互い腹を割って話せたことが兎に角良かった。

    伊藤が礼状をきちんと書いていたのが偉いと思う反面
    むかしの日本人はそれが当たり前だったのかもしれないとも思う。

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    2025年02月19日
  • ふしぎの国のバード 8巻

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    お歯黒が美しいもので幼い時から憧れていた
    という描写が良い。
    身だしなみに気を遣うという姿勢が好きだ。
    現代の気の使い方よりも丁寧さを感じる。

    0
    2025年02月19日
  • ふしぎの国のバード 5巻

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    ネタバレ

    峠から見た気色、美しさがよく伝わる。

    信頼できる医者との出会いは、残念ながら運であり
    その点バード女史はここに来てやっと良い出会いがあったのだな。
    運命はいつも自分自身の意志中にあるという言葉も
    この時出会ったのか。

    郷に入っては郷に従えなのに、現地の人を見て
    はしたないという感性がはしたないと思う。
    横座りは機能面でも安全面でも馬には跨った方が良かろうに。
    人の顔に飯を吹きかけるのははしたなくないのだろうか。

    なんのために旅をするのか
    分からない人に説明しても理解されないし
    わかる人には言葉なんて必要ない
    というのはわかる。

    身近な物も薬に使うのではなく
    使うものだから身近に植えてい

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    2025年02月15日
  • ふしぎの国のバード 4巻

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    おゆうちゃんも可愛い人だ。
    当時の日本人は人懐こく正直だったというから
    割とみんなこんな感じだったのだろうなと思う。

    公使夫人のエピソードはシンプルに、
    メダルを投げるのはダメだと思うのだが
    これは胸のすくエピソードなのか?

    マリーズは本当に腹が立つ。
    これまでの仕打ちは勿論のこと、母親のところへ行くなんて
    伊藤への暴力やパワハラに加え、脅しではないか。

    0
    2025年02月14日
  • ふしぎの国のバード 3巻

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    甚兵衛さんがとても良い人だ。
    チップくらい受け取っても良いのに。
    昔の日本人はこんな感じのひとが多かったからこそ
    色んな異国人が礼儀正しいと褒めて記録に残したのだろうな。

    食事はどうしても相性があるし、
    合っても飽きてしまうことは仕方ない。
    簡単な宿のご飯ではなく、伊藤が用意してくれるのは本当に有り難いなと思う。

    渡される時に大事に使えと言われていた筆なのに、
    そもそも借りるべきでもなかったし
    筆なんかバード女子が扱えるのか疑問。
    明らかに大事なのが分かってい他のではと思うが
    大事なの?と訊いたりすぐ謝ったりもせず
    新潟に着いて先ず筆を買うかと思えば郵便局へ行って
    自分だけ手紙を出すなんて

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    2025年02月14日
  • ふしぎの国のバード 2巻

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    お春ちゃんが一生懸命で可愛い。

    お風呂のエピソードは、どうしたって習慣が違えば
    恥ずかしいと思うのは当たり前だと思う。
    しかしこの頃の日本は裸に誇りがあったし、
    褌一丁で美しい刺青や、その為にムダ毛を切るような
    美学が興味深い。

    伊藤が甘いものと煙草が好きで、
    勉強熱心で道中いろんなことを質問してきたというのは
    史実通りに持ってきているようだ。

    害虫が多い宿は嫌過ぎる。生理的にもそうだが、
    病気などにならないかも不安。
    村人たちに囲まれた時はどうしようかと思った。
    教えられる知識と作れる薬があって良かったし
    それで皆が納得してくれてほっとした。
    大事なお守りなのに、バードさんにかけてくれ

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    2025年02月12日
  • ふしぎの国のバード 1巻

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    ネタバレ

    タイトルは聞いたことがあったが初めて読んでみた。
    イザベラ・バードの話だったか。
    漫画としては面白いが、かなり脚色が強い印象がある。
    バードが大変若々しく天真爛漫だが、実際既に46歳で
    好奇心旺盛とは言え流石にもう少し落ち着いていたと思うし、
    事前に日本に行こうと思って明治政府御雇外国人のマクヴェイン夫妻にも話を度々聞いていた筈なのに
    随分日本のことを知らず行き当たりばったりに
    旅をしているように見えてしまう。

    幕末の日本に関係する著名な外国人で、パークスなど
    一二を争う迷惑ぶりだったと思うのだが、
    自分たちが勝手に銃口を突きつけて戸口をこじ開けて
    蹂躙しておきながら
    「文明が滅びてしまうか

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    2025年02月11日
  • ふしぎの国のバード 12巻

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    おっと、意外とガッツリ
    北海道アイヌ編が続くのですね。

    前巻から、ちょっと対人オーラ
    悪い方に振れている伊藤でしたが
    アイヌの若者ピピチャリに出会って
    新たな刺激を受けた様子。

    そのピピチャリの生い立ちも
    丁寧に挿入されて
    当時の同化政策のことなど
    考えさせられました。

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    2024年12月21日
  • ふしぎの国のバード 12巻

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    伊藤がここまで取り乱した巻は初めてかもなあ。今までバードに日本の価値観を伝えていたものが、アイヌの出現で逆にその価値観を揺らされてるわけで。
    そしてバードは一貫して何も変わらない。本当に芯の強い方だ。

    0
    2024年12月17日
  • ふしぎの国のバード 9巻

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    なにか旅が、函館に着くためのものになってしまっているような。
    大雨、崖崩れ、食糧不足、嵐、と、とにかく前に進まねばというのもわかるけれど。

    また、旅の目的自体が大きくなりすぎて、単にバードさん個人の好奇心とか探究心といったところから離れてしまったようで、少し残念。
    バードさんに責任があるわけではないけれど、周りの状況がバードさんに有利にはたらきすぎるのも、ちょっと引いてしまうかな。

    0
    2024年09月06日
  • ふしぎの国のバード 8巻

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    日本の、結婚や家について、考えさせられる話。

    さすがに、恋愛結婚を否定するほどの人はいないかもしれないけど、現代だって、相手の経歴や卒業した学校、勤務先について煩い親や親戚は、いくらでもいることでしょう。

    いっそ、嫁盗みという風習でなり、結婚することができるのなら、この時代としては、良いのでは?
    バードさんも、いろいろ驚いていたけれど、ならば海外ではどうなのかわからないとも思います。

    重い話題を最後は軽めにかわしたのかなという気もします。


    突然、七日間で行程を進めなくてはならなくなり、そのために危険を冒さなければならないというのも、ちょっと腑に落ちません。
    原作、というか、バードさん

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    2024年09月06日
  • ふしぎの国のバード 11巻

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    一気に北海道編!
    マリーズ仕事の植物採集もしつつ
    引き続きバードさんの旅に同行する伊藤。
    よかった、よかった(*´∀`*)

    そして、室蘭でその伊藤に異変が!
    なんだよぅ(*´∀`*)
    長旅を続けてきて、こんな表情見せるとは。
    「思えばまだほんの20歳の若者」
    見守るバードさんなのでした。

    でも、そんな伊藤にとっては
    未開の地である北海道。
    ここまでと違って警戒心と猜疑心が
    ちょっと悪い方に振れている感じです。

    いよいよラストスパート。
    ふたりの旅路に幸あれ…。

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    2024年05月07日
  • ふしぎの国のバード 3巻

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    未だ戊辰戦争の傷跡は癒えず。明治政府からしたら幕府軍に与した藩を優先して復興する理由もないのでしょうが、結局割を食うのは一般民衆。これから先バード女史はちょうど戊辰戦争の戦地を通るルートになるわけですが、どんな光景が広がっていることか

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    2023年12月02日
  • ふしぎの国のバード 2巻

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    会津道を進んで行くにつれて、これまでの旅行から徐々に冒険に変わりつつある。これが当時文明開化といっていた日本の現実ということで、伊藤ですら初見であるというところが逆にリアルに感じる

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    2023年11月21日
  • ふしぎの国のバード 1巻

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    実在の旅行家であるイザベラ・バードを主人公に、明治時代の日本旅行を描いた作品。登場人物や旅行の行程は史実通りのようですが、流石に19世紀に生きた女史がこんな夢も希望も溢れるような方だったとは思えないかも。大河ドラマのような感じで楽しめば良いのですかね

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    2023年11月18日
  • ふしぎの国のバード【分冊版】 3

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    伊藤は本当にこんな人?

    バードさんは本当にいた人だけど、通訳・案内の伊藤は本当にこんな人だったのでしょうか?

    経歴・経験が何でも「あります」って、ちょっと変。
    ここはフィクションなのかな~?

    #ほのぼの #笑える

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    2023年05月15日
  • ふしぎの国のバード【分冊版】 2

    匿名

    購入済み

    庶民の描き方がちょっと残念

    「イト」すげー。通訳者としてだけでなく、博学!

    でも明治日本の庶民の描き方について、ちょっと疑問に思いました。

    庶民なのに服が綺麗で髪も整っている。もう少しボロボロ・ボサボサに描いた方がリアリティがあったのでは?

    #笑える

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    2023年04月19日