佐々大河のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
明治初期に日本を旅した女性冒険家イザベラ・バードの手記(?)をコミカライズした「ふしぎの国のバード」の1〜5巻を一気読みしました。
開国、文明開花、そして西洋文化の流入。西洋に追いつかなければ、と日本人が思っていた時代。
今、調査しなければ、古来からの日本の文化が失われてしまう、というモチベーションで、横浜から蝦夷地へ、通訳を1人連れただけの身軽だけど危険な旅をした女性冒険家がいたなんて知りませんでした。
いや、聞いたことはあったのかもしれないけれど、ふーん、と右から左に抜けちゃっていた情報だったのかもしれません。
戦後日本の高度成長期の後の世界を生きている私たちは、なんだか昔から日本は -
ネタバレ 無料版購入済み
キャラクターが良い!
バードさんはホリが深く、大きな目で、明朗快活な性格。伊藤さんはキリッとした目で冷静。対照的な性格ですが、それがいい組み合わせだと思います。お互いにない部分をカバーしあっていると思います。
他にも、感情表現がハッキリしている(例えば、目をキラキラさせたり、口を大きく描くなど)のでこちらに伝わりやすいです。 -
Posted by ブクログ
今回もめちゃ面白いです。
過酷な山中の道行ですが、そこに生きる人たちの逞しさを描き、その様子を眺めるバードさんはそこに「日本文化」を見出し、そこから人類のそれぞれの文明についての「真理」を探そうとする。そして、傍らでその様子を眺める通訳の「イト(伊藤)」は、バードさんのその姿勢にあらためて感銘を受けたようで……。
今回は、わりと、伊藤の内面が垣間見えるシーンが多くて嬉しいです。英学校の生徒さんたちへの対抗心とか、船酔いの姿とか、イトの人気がまた上がってしまう……と、ニヤニヤしながら読みました。
船中でイトと一緒に浮いたり横に飛ばされたりしてるネズミさんたちからも目が離せません。
そしてそれ -
無料版購入済み
人は自分で選択したことの積み重ねで、自分という人間になっていくのなら、旅はまさに自分自身でもあると思った。知らないところで知らないことを知るという、世界が広がるよろこびを思い出した
-
無料版購入済み
原著に興味はありつつもなかなか手が出ずにいたところ、ハルタ本誌でこちらの漫画を知りました。 大変興味深い内容でした。明治初期の日本の様子がイギリス人の主人公視点で描かれているので、日本人主人公だとどうしてもデフォルメされがちな部分が「本当にこうだったのかもな」という生々しい描写になっていて良かったです
-
無料版購入済み
昔の人々の暮らしが描かれており、ノミだらけの部屋や、過酷な旅がみてとれる。それでもまっすぐ目的を目指すヒロインとそれをなんだかんだ言いつつ、献身的に支えるヒーローの今後がたのしみ。個人的には二人のラブラブがみたい
-
無料版購入済み
異国の女性の目を通して知る、明治時代の東日本の農村の暮らしが貧しくて驚き悲しい気持ちになりました。でも、主人公が持病に負けず目的地へ向かう姿がとても良いです。伊藤青年も勤勉で料理が上手で我慢強い日本人でこの人凄いなと思います
-
無料版購入済み
明治期の「ふしぎの国」日本を旅するイギリス人女性のお話ですが、自分もタイムスリップして彼女たちと一緒に旅してるような気持ちになります! 教科書や大河ドラマで見るような有名な人物は全然登場せず、ひたすら市井の人々の日常や旅を追っていくところが興味深くて、ぜひドラマ化してほしいと思うくらいおもしろいです
-
無料版購入済み
わたしの知らなかった日本がここにあった。実際よりバードさんはかなり美化されて、イトはアンニュイな感じが強いらしいですが、おもしろく読んでいます
-
無料版購入済み
主人公の目線は現代人である私たちの目線でもあり、記録されなければ消えてしまう当時の庶民の生活や物事を手軽に分かりやすく紹介する作品で、とても面白かった。 一般の書籍や資料では興味を持たず面倒で、見る機会が無かったであろう歴史を、事もなげに垣間見せて頂きました。(漫画の力が素直にスゴイと感じました) 感謝しかない作品です