佐々大河のレビュー一覧
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ネタバレ青森から函館まで。
・日食について。月や太陽って解明される前まではとても神秘的だよね。今も宇宙に謎はたくさんあるけど。
・土砂崩れによる孤立。バード女史の強さと自然の怖さが分かる回。松は食べられる。
・取越正月について。苦境でも笑っていられる人が1番強い…
・明治時代のキリスト教について。ヘボン式のヘボン先生は日本にローマ字以外の文化(初めての和英辞書など)も教えてくれていたんだね。度々信仰について触れられる事はあったけどこうしてメインにする事は初めてなので色々考えさせられる。
バード女史の蝦夷を目指す理由、目的などがどんどん明確になっていく巻。また函館に到着し英国の思惑などもあり旅行記だけ -
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ネタバレ秋田編。
・求婚や離婚について。三行半が文字が書けない人のために三行半線を引くことだと聞いた事あったけど納得した。
・肉食について。野菜ばかりで肉(魚は地域による)は食べない食文化は度々取り上げられていたが牛肉も昔は食べていなかったんだね。
・クリスマスツリーはドイツの文化だということ。マリーズ氏が蝦夷に拘る理由とか。パークス夫人聡明で好きだわー!
・按摩文化について。
・手紙について。英国の封蝋などの封じ方。散らし書きなどの書式など。今まで出会った人の近況が描かれていたので嬉しい。バード女史とであって彼らの人生もまた変わったと言うことが分かる好きな話。
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ネタバレ 購入済み
明治時代に異国女性探検家?登場
1から4話まで読みましたが
堅苦しくなくいい話なのですが
評価の文章化が難しい
明治時代、異国女性の日本旅行記です
(まずは旅行の準備してます)
私は楽しかったです -
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本作では全然出てこないが、原典では、
「鍛冶屋の作業見てたら現地の人に見られた」
「宿では私を見に来る現地の人と宿の主人との言い合いが」
「愛しのヘンリエッタ、おねえさんは現地の人に見られて負けそう」
「ここの祭りに出るイヴェントのうち、一番人気はイザベラ・バードという異人さんであった」とか
出まくってゐるのである。
東北以北が当時文明圏であったといふアレがあるのである。
関川夏央先生が、抄訳版の原典評で「プライバシー」に関する訳語がないといふのを言ってゐたが、はい。
てふか本作に出る渡航中のバードさん(後にビショップへ改名)は多分歴史考証に基づいてるとかなんだらうなぁ。
さらに敬虔なク -
無料版購入済み
イギリス人のイザベラさんにとって、遠い異国である日本という国はふしぎの国として映るようですが、現代の日本人にとっても明治の日本はやはりふしぎの国だと感じられ、時代と共に様々なことが変化したのだと実感した。そんな中でも人々は分かち合ったり理解し合えるのだという事実が素敵だ。ってこれフィクションじゃないっていうことにただただ驚かせれる。実際のイザベラさんの著書も読んでみたくなる。
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一応、通訳の伊藤をなんとかしたイザベラ・バード(後にビショップへ改名)は、なんかの男女の駆け引きをあれする船の人のナニに巻き込まれるとかして、久保田ってふか秋田県へ。なんか知らんけどそこは文明圏であったがしかし。
未だに明治十年代の英国人がカレー食ってたと言ふのがなんかアレ。あと通訳の伊藤さんの甘い者へのソレがお約束化してゐるのだが、ふうん。
当時の秋津島の肉食事情とソレの浸透の関係がアレ。屠畜蔑視の他に、アレな横浜のと、普通の肉食蔑視をする通訳の伊藤さんがあれする、和牛ってのがすでにあったんか!文明圏すぎるなクボタってふか秋田県。
東洋文庫の完訳版を見る。このお医者さんの名前は、本 -
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I・バード(後にビショップへ改名)、通訳の伊藤の提案を根性であれして、珍道中を続ける。
原典は平凡社版を一回通読したのに、KOYABASHIさんそのものを忘れてゐる。そんで彼は、手探りでKAKKEと呼ばれる謎の奇病を何とかせんと頑張る。そんでもって、この方は、バードさんの旅行に対し、医者の癖にアレ。変人系の医師と、野生のリテレートである通訳の伊藤さんを介して、当時の医学がその病気に関してどうみてたか、が描かれる。てふかお医者さんていざり車の実演もするんか(補助具を使って見せてみる医師とかそんな感じなんだけど へー)
土人の、火事への反応その他に対するI・バードさんの感想は、原作準拠で良い -
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イザベラ・バード(後にビショップへ改姓)の時代からかなり前に、解剖学すらあった筈の英国でも、治療用のコルセットや妖しい薬品など、如何はしい医療器具が満載なのであった。
サンドウィッチ諸島へ行く女性探検家の人と、イザベラ・バードさんは、地図が読めるのであった。
バードさんは何とか言ひながら、ちゃんとしたウエメセでインディジニアスパーソンのカルチャー(ハワイに馬が昔からゐたか問題は無視するとして)をガン見しつつ、「蛮習」を蔑視しもする。
いろいろあったので、伊藤さんは何とか思ひとどまらせるやうに働くが。かう言ふので伊藤鶴吉さんが
「秋津島で異人のおばさんを死なすわけにはいかんのです」